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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
不可能を可能にするくらいの心意気
嬉しくなると頬が緩むのを止められないらしく、朝から鼻歌でも歌いそうなほどに機嫌のいいリヴァルヘと、自然と生徒会室にいる周りの目が惹いて、
「リヴァル、青月の夜から機嫌がいいわね。いい事でもあった?」
そう尋ねてきたのはミレイで、
「うん。朝から嬉しそうだよね」
軍人と学生の両立で忙しいながら、今日は来ていたスザクが同調すると、リヴァルは同じく視線を向けてくるシャーリーとニーナをそれぞれ見渡すと微笑んで、
「そりゃ、まあ。あったといえばあったかな」
「何ーもったいぶらないで、教えてよ」
口を尖らせるように聞いてくるシャーリーさえも、興味津々とした様子に、何かを察したミレイが、ははんとにんまりと口を引き上げながら、
「念願の恋人が出来たって、ところかしら」
図星というようにドキリと反応を見せたリヴァルに、シャーリーのほうが驚きの声をあげて机にバシッと両手をつくように身を乗り出す。
「嘘!? リヴァルに? いつから?というか、その相手は」
「シャーリー、何でそんなに疑うかな」
「だって、そんな色恋沙汰一度も聞いたことないよ」
「それはシャーリーが知らないだけで、俺にだって好きな人くらいは」
人の恋事にも飛びつくのはシャーリーが最も早く、キラキラと何を期待してか瞳を輝かせて訊ねてくる。
「ねぇ、その相手、誰々?」
「それは」
「それは?」
よほど珍しいのか耳を傾けてくる皆に、今更公表するのも照れくさくなったのか指先で鼻筋をかきながらを顔を背けたリヴァルは、
「えーっと」
「リヴァル。此処にいたのか」
生徒会室の扉を開けるようにして入ってきたライは、探していたのかリヴァルを見つけ話しかけてくると、リヴァルはライの肩に手を置いて、
「晴れて結ばれた俺の相手です」
とライの肩越しに皆に向かって笑いかけるリヴァルに、周囲は沈黙と共に唖然とする。
「えっ? えぇぇぇぇ―――――!!!??」
コーラスのように上手く重なった驚愕の声が生徒会室に響き渡った。何がどうでライとそうなったのかと戸惑いと疑問をぶつけている皆に、困惑したライにリヴァルは耳朶に口を寄せると、
「いづれバレるなら早いほうがいいだろ」
と耳うちするリヴァルは、悪気のない顔で笑うのにライは呆れて文句を言える言葉も出ずに、ただ諦めたように小さく笑いをこぼしていた。
[留め]