コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★ お気に入り
★2010/05/16 (Sun)
Girls Dream of bubble・番外編 つくられた物語を望んだのは
魔法は生きてる。
少女にそう言われ、誰が信じるかと思ったのだが、実際この目にしてみると驚くのも無理はなかった。
自分よりも巨体な化物をその力で倒して見せた少女は、腰を抜かせたまま唖然と見上げる少年へと肩越しに振り返るようにして口にする。
「理解できただろう。僕はただ守られる側ではないと」
少女はどこか自嘲気味に笑って言った横顔は、寂しさを含んでいるように映った。
年少の頃に出会った少女との思い出は今も尚思い起こさせるほどではあったが、その時に見せつけられた力を怖いと思うよりも、化物をどこか哀れだ用に目を伏せるその少女を笑顔に変えれるように守りたいと誓うのだった。
一つの島に、ディーサイアと呼ばれる森林に囲まれた静かな町があった。
古い時代、魔法は当たり前のように存在しえたのだが、いつしかその力は人の生活を豊かにすると共に変わり始めて行った。
日域と呼ばれるようになった現代では、その力を使える者は指折り数えるくらいにまで減少され、魔法を生かせる者は希少とされまた奇異の目で見られ尊敬や羨望の眼差しを集めることはあったが、その反面、人間業では考えられないほど壮大なその力は恐れの対象でもあった。
故に経済を発展する上での社会的な利用価値は認められても、好き好んでその力を持つものと親しくなろうとするものは少なく迫害を受ける者もあり、魔法の存在自体を隠し通して影に生きるものも多くあった。
このままでは、魔法は愚かその力を持つものたちの存在は白昼の元から消え去れると危惧した政府が取り立てたのは、学校設立だった。
島の中から集められた魔法の素質のあるものを学校へと通わせ、育成するというのが表向きの事情だが、その存在を監視目的もあった。
学生達には、それに似合った配偶として授業から食事まで普通の学生と同じ待遇で歓迎されていたのだが。
その中でも、優遇されていたのは代々その力を受けづく貴族達であり、特に古来より魔法使いには守護者の存在は絶対不可欠で、その能力の差は古くよりは衰えてはいても、守護者を従えてる者は王族内に存在し、幻想魔法という特に強い力は戦力であり、時に国の為にその力を使うことも民には認知されることはあってか、魔法の能力のない一般者から貴族まで広い範囲で特別視され贔屓されることは多くあった。
コレは、その島にいる王族の娘と個性的な守護者達の話である。
拝啓、偽りの王子様へ
寝息が聞こえる部屋の中。
部屋へと入ってきた少女はベットに腰掛けた。
ぎしりと別途が軋み、その軽い身体を受け止めるが、部屋の主が目覚ます様子はなかった。
「リヴァル」
声をかけたのは小鳥のように可愛らしく歌う少女の声。
しかし、ベットにいる人物は枕を抱えたまま夢の中に彷徨っていた。
「んんー、へへっ」
しかもよほどいい夢を見ているのだろう。
青い髪の男、リヴァルは、顔がにやけたまま口端によだれさえたらしている。
「姫、起きないようですね」
姫と呼ばれる少女一人ではなかったらしく、足音もなく傍らに従えたもう一人の少年が声をかける。
見た目で見れば、虫も殺さないような大人しい容姿をしているが、その瞳は凶器をはらんでいて、ベットに寝たままのリヴァルを見下げ無言で手をかざす。
事は一刻も争うというのに、眠っているせいか警戒心が緩んでるせいか、危機感は感じることのないリヴァルに、焦ったように少女は少しだけ大きな声で呼びかける。
「早く起きてくれ。そうでもしなければ」
リヴァルは寝返りをうつだけだった。
少女は、仕方ないと溜息を漏らして、ベットから降りると、ゆっくりと後ろへと距離をとるように離れて、もう一人の少年に告げる。
「リヴァルには、何の罪もないのだが、ロロ」
リヴァルヘと手をかざしたまま静止画のように動かないロロは、そのまま答える。
「はい、こちらに」
「気を遣わせてすまないが、いつもどおりにお願い出来るか」
「イエス・マイ・ロード」
小さな光の粒が手のひらを通して蛍のように舞い、手首から指先までまるでよろいのように光が集まり、手を開く反動のように弾かれる。
大きな爆発のような突風を室内で巻き起こし、ベットに寝たままだったリヴァルを壁の向こうへと、穴を開ける勢いで身体を投げ出された。
「のわぁ!!?」
ベットから放り出された挙句、外まで飛んでしまったリヴァルは、埋め込みの緑がクッションとなり何とか大怪我は免れていたが、部屋は嵐のあとのように散乱していた。
これだけの事をしたというのにロロは、悪びれた様子もなく、無言で手を見つめたまま、開いたり閉じたりと力を確かめているところ、やわらかな長い髪を靡かせて少女が近寄るように声をかける。
「ロロ、もう少し加減を入れたほうがいい。いくら体が丈夫なリヴァルでも危うく行き過ぎれば大事になるからな」
「そうみたいですね。今度今のを踏まえたうえで調整します」
日差しを反射してキラキラと輝く髪を、眩しそうにロロは見つめるのだが、ぱちりと大きく澄んだ瞳が見ていることに
「姫」
「それは前にも言っただろう。僕は姫ではなく、王子だ。それに、今はただの友人だ。名前にしないか」
「はい。ライさん」
先ほどよりも表情を和らげたロロは、主であるライへと顔を向ける。
その冷たく見えるほど綺麗な容姿は、表情が大きく変わることがないため、黙っているとお人形のようであるが、心許したものにだけ見せるその微笑は可愛らしく、それでいて暖かい印象を受ける。
嬉しげに目を細めたライに、ロロも自然と笑みを返していた。
この国の第三皇女であり、貴族内でも数少ない魔法を使える者で、傍にいるロロは、幼少から彼女を守護するために育てられてきた騎士の一人であった。
騎士は主従関係の約束が交わされてできる者で、まだ年若い身である第三皇女には決まっておらず、好意・彼女の家柄・財産・と目的はさまざまあったが、名乗りを上げる者達は大勢いる中、この屋敷に暮らす騎士は数少なく、ロロもその一人であった。
因みに、リヴァルは目が覚めたものの、髪や服に多少焦げ目をつけたまま、放心状態だった。
続く
魔法は生きてる。
少女にそう言われ、誰が信じるかと思ったのだが、実際この目にしてみると驚くのも無理はなかった。
自分よりも巨体な化物をその力で倒して見せた少女は、腰を抜かせたまま唖然と見上げる少年へと肩越しに振り返るようにして口にする。
「理解できただろう。僕はただ守られる側ではないと」
少女はどこか自嘲気味に笑って言った横顔は、寂しさを含んでいるように映った。
年少の頃に出会った少女との思い出は今も尚思い起こさせるほどではあったが、その時に見せつけられた力を怖いと思うよりも、化物をどこか哀れだ用に目を伏せるその少女を笑顔に変えれるように守りたいと誓うのだった。
一つの島に、ディーサイアと呼ばれる森林に囲まれた静かな町があった。
古い時代、魔法は当たり前のように存在しえたのだが、いつしかその力は人の生活を豊かにすると共に変わり始めて行った。
日域と呼ばれるようになった現代では、その力を使える者は指折り数えるくらいにまで減少され、魔法を生かせる者は希少とされまた奇異の目で見られ尊敬や羨望の眼差しを集めることはあったが、その反面、人間業では考えられないほど壮大なその力は恐れの対象でもあった。
故に経済を発展する上での社会的な利用価値は認められても、好き好んでその力を持つものと親しくなろうとするものは少なく迫害を受ける者もあり、魔法の存在自体を隠し通して影に生きるものも多くあった。
このままでは、魔法は愚かその力を持つものたちの存在は白昼の元から消え去れると危惧した政府が取り立てたのは、学校設立だった。
島の中から集められた魔法の素質のあるものを学校へと通わせ、育成するというのが表向きの事情だが、その存在を監視目的もあった。
学生達には、それに似合った配偶として授業から食事まで普通の学生と同じ待遇で歓迎されていたのだが。
その中でも、優遇されていたのは代々その力を受けづく貴族達であり、特に古来より魔法使いには守護者の存在は絶対不可欠で、その能力の差は古くよりは衰えてはいても、守護者を従えてる者は王族内に存在し、幻想魔法という特に強い力は戦力であり、時に国の為にその力を使うことも民には認知されることはあってか、魔法の能力のない一般者から貴族まで広い範囲で特別視され贔屓されることは多くあった。
コレは、その島にいる王族の娘と個性的な守護者達の話である。
拝啓、偽りの王子様へ
寝息が聞こえる部屋の中。
部屋へと入ってきた少女はベットに腰掛けた。
ぎしりと別途が軋み、その軽い身体を受け止めるが、部屋の主が目覚ます様子はなかった。
「リヴァル」
声をかけたのは小鳥のように可愛らしく歌う少女の声。
しかし、ベットにいる人物は枕を抱えたまま夢の中に彷徨っていた。
「んんー、へへっ」
しかもよほどいい夢を見ているのだろう。
青い髪の男、リヴァルは、顔がにやけたまま口端によだれさえたらしている。
「姫、起きないようですね」
姫と呼ばれる少女一人ではなかったらしく、足音もなく傍らに従えたもう一人の少年が声をかける。
見た目で見れば、虫も殺さないような大人しい容姿をしているが、その瞳は凶器をはらんでいて、ベットに寝たままのリヴァルを見下げ無言で手をかざす。
事は一刻も争うというのに、眠っているせいか警戒心が緩んでるせいか、危機感は感じることのないリヴァルに、焦ったように少女は少しだけ大きな声で呼びかける。
「早く起きてくれ。そうでもしなければ」
リヴァルは寝返りをうつだけだった。
少女は、仕方ないと溜息を漏らして、ベットから降りると、ゆっくりと後ろへと距離をとるように離れて、もう一人の少年に告げる。
「リヴァルには、何の罪もないのだが、ロロ」
リヴァルヘと手をかざしたまま静止画のように動かないロロは、そのまま答える。
「はい、こちらに」
「気を遣わせてすまないが、いつもどおりにお願い出来るか」
「イエス・マイ・ロード」
小さな光の粒が手のひらを通して蛍のように舞い、手首から指先までまるでよろいのように光が集まり、手を開く反動のように弾かれる。
大きな爆発のような突風を室内で巻き起こし、ベットに寝たままだったリヴァルを壁の向こうへと、穴を開ける勢いで身体を投げ出された。
「のわぁ!!?」
ベットから放り出された挙句、外まで飛んでしまったリヴァルは、埋め込みの緑がクッションとなり何とか大怪我は免れていたが、部屋は嵐のあとのように散乱していた。
これだけの事をしたというのにロロは、悪びれた様子もなく、無言で手を見つめたまま、開いたり閉じたりと力を確かめているところ、やわらかな長い髪を靡かせて少女が近寄るように声をかける。
「ロロ、もう少し加減を入れたほうがいい。いくら体が丈夫なリヴァルでも危うく行き過ぎれば大事になるからな」
「そうみたいですね。今度今のを踏まえたうえで調整します」
日差しを反射してキラキラと輝く髪を、眩しそうにロロは見つめるのだが、ぱちりと大きく澄んだ瞳が見ていることに
「姫」
「それは前にも言っただろう。僕は姫ではなく、王子だ。それに、今はただの友人だ。名前にしないか」
「はい。ライさん」
先ほどよりも表情を和らげたロロは、主であるライへと顔を向ける。
その冷たく見えるほど綺麗な容姿は、表情が大きく変わることがないため、黙っているとお人形のようであるが、心許したものにだけ見せるその微笑は可愛らしく、それでいて暖かい印象を受ける。
嬉しげに目を細めたライに、ロロも自然と笑みを返していた。
この国の第三皇女であり、貴族内でも数少ない魔法を使える者で、傍にいるロロは、幼少から彼女を守護するために育てられてきた騎士の一人であった。
騎士は主従関係の約束が交わされてできる者で、まだ年若い身である第三皇女には決まっておらず、好意・彼女の家柄・財産・と目的はさまざまあったが、名乗りを上げる者達は大勢いる中、この屋敷に暮らす騎士は数少なく、ロロもその一人であった。
因みに、リヴァルは目が覚めたものの、髪や服に多少焦げ目をつけたまま、放心状態だった。
続く
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