コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★ お気に入り
★2010/05/12 (Wed)
赤頭巾ちゃん気を付けて
吊られたのが兎でも鳥でもなく人だったことに、内心驚いた狼のライは、神楽耶を降ろし足についた縄を解いた。
しかし、謝罪の言葉を言うものの疑問が浮かんで、
「何故人がここにいるんだ?」
「そんなことよりも、あれは何のつもりなんですの?」
あれっと言うと、先ほど見事に引っかかった縄の事だろう。ライは、真剣に答えた。
「見たとおり、獲物をとるための罠だ」
「獲物?。それって食べるために。ハッ、私が可愛いからってそんな不埒なことを企んで」
下世話なものをみるように怯えと非難の目を向ける神楽耶はぎゅっと胸の前の服を掴んで身を縮ませ、銀色の狼は眉を寄せる。
「何を言ってるんだ。獲物を仕掛けるために張った罠に、君が自分から飛び込んだのだろう」
「自分で踏んだことは認めますけれど、いつも通る道に、あんな罠を張ってるなんて思わないでしょう」
普段歩いてるところに狙ったように罠を張るなど非常識であるのだが、
「此処は、兎などの獣がよく通り道ゆえ狼も集まる、狩人以外の人間が通ったことは今まで一度もないのだが」
知らず知らず迷い込んでいたようで、反論の言葉もなく黙り込んだ神楽耶の頬は、恥ずかしさに染まっていた。
「迷い込んだのか」
呆れていたが、ライは立ち上がり、先を見据え目ようにして、神楽耶をその透き通る銀の瞳に映す。
「此処より先に道がある。先ほどの償いにこれから案内するから後についてきてくれ」
これ以上迷いたくないのもあり、先を歩き始めるライの背中を追いついて、呟くように伝える。
「・・・ありがとう」
神楽耶でもついていける速度で、進む際に妨げとなる棘のある葉や枝や木の根元に、注意深く目を向けて、それとわからぬよう道を作りながら、ライは歩いていった。
本当に食べるつもりはないらしく。神楽耶がわざと気づかれないように黙っていても何も言うことなく、人の通る道へついた途端、ライは踵を返すほどあっけなく森の奥へと戻って行った。
狼は人を襲うと聞いていた話と随分違っていたし、何より怖いとは一度も思わなかったのも不思議だった。
それどころか、前を歩いていたときに、フサフサと左右に揺れる柔らかな色合いに綺麗だと見惚れてしまうほどで、また会える事なら会ってみたいと思ってしまった自分に、首を振った。
「あれは、狼。今日は運がよかっただけで、元から私達とは違う存在ですわ」
自分に言い聞かせるように口にしていた。
続く
吊られたのが兎でも鳥でもなく人だったことに、内心驚いた狼のライは、神楽耶を降ろし足についた縄を解いた。
しかし、謝罪の言葉を言うものの疑問が浮かんで、
「何故人がここにいるんだ?」
「そんなことよりも、あれは何のつもりなんですの?」
あれっと言うと、先ほど見事に引っかかった縄の事だろう。ライは、真剣に答えた。
「見たとおり、獲物をとるための罠だ」
「獲物?。それって食べるために。ハッ、私が可愛いからってそんな不埒なことを企んで」
下世話なものをみるように怯えと非難の目を向ける神楽耶はぎゅっと胸の前の服を掴んで身を縮ませ、銀色の狼は眉を寄せる。
「何を言ってるんだ。獲物を仕掛けるために張った罠に、君が自分から飛び込んだのだろう」
「自分で踏んだことは認めますけれど、いつも通る道に、あんな罠を張ってるなんて思わないでしょう」
普段歩いてるところに狙ったように罠を張るなど非常識であるのだが、
「此処は、兎などの獣がよく通り道ゆえ狼も集まる、狩人以外の人間が通ったことは今まで一度もないのだが」
知らず知らず迷い込んでいたようで、反論の言葉もなく黙り込んだ神楽耶の頬は、恥ずかしさに染まっていた。
「迷い込んだのか」
呆れていたが、ライは立ち上がり、先を見据え目ようにして、神楽耶をその透き通る銀の瞳に映す。
「此処より先に道がある。先ほどの償いにこれから案内するから後についてきてくれ」
これ以上迷いたくないのもあり、先を歩き始めるライの背中を追いついて、呟くように伝える。
「・・・ありがとう」
神楽耶でもついていける速度で、進む際に妨げとなる棘のある葉や枝や木の根元に、注意深く目を向けて、それとわからぬよう道を作りながら、ライは歩いていった。
本当に食べるつもりはないらしく。神楽耶がわざと気づかれないように黙っていても何も言うことなく、人の通る道へついた途端、ライは踵を返すほどあっけなく森の奥へと戻って行った。
狼は人を襲うと聞いていた話と随分違っていたし、何より怖いとは一度も思わなかったのも不思議だった。
それどころか、前を歩いていたときに、フサフサと左右に揺れる柔らかな色合いに綺麗だと見惚れてしまうほどで、また会える事なら会ってみたいと思ってしまった自分に、首を振った。
「あれは、狼。今日は運がよかっただけで、元から私達とは違う存在ですわ」
自分に言い聞かせるように口にしていた。
続く
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