コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2009/05/25 (Mon)
本当に大切なものは何ですか
水の中を漂うように、意識は奥へと沈みこむように、瞼と共に落ちていく。
光の穴へと吸い込まれるようにして、気づいたのは、自分の身体か浮いてると言うこと、そして、揺れていると言うこと。
それよりも、気になるのが、遠くで聞こえる足音と温かみで。
室内の明るさではない眩しさに、ライは目を細めるようにして、瞬きを繰り返し、目を開く。
部屋ではなく、緑の木々の続く外の風景が、流れるように動いていて、ベットの上ではない感触の違和感に、ふと顔を上げた。
天然の茶色の髪と緑色の瞳を捕らえて、誰であろう事は、ライにもわかってはいたが、その瞳がライが目覚めたことに喜ぶ。
「あ、おはよう。もうすぐだから。まだ少し寝ていても大丈夫だよ」
「・・・スザク?」
スザクなのかと、ライが戸惑いを覚えるのは、スザクの髪から異物に生えた同じ色の長い耳、それはまるでうさぎの様で。
瞬きを繰り返すようにして、ライは、自分の今起こっている事態に、気づかされる。
「ちょっと待て。これは何だ。・・・何故、君に抱えられたまま、僕はここにいる」
浮いたと思えたのは、細い足の膝と背中にした手のせいで、それはどう見ても、ライを抱えた状態で、
「えっ、ああ、僕は急いでたんだよ。そうしたら、君が上から僕の上に落ちてきて、怪我をしたんだ」
「上から・・・空からと言うことか? 怪我をさせてしまったのは、すまない。不本意だ。けれど、僕がそれで助かっているのなら、ありがとうと出来る範囲の礼をするべきところだが、だからと言って、僕を抱える必要は何処にある」
「うん。だから、責任とって結婚してもらおうと思って」
「は?」
意外な言葉に、唖然と口を開くライに、スザクはにっこりと笑顔を見せて、速度の落ちた足を速める。
「後に、女王様からの用も控えてあるし、急がないと、教会に間に合わなくなる」
「何だ・・・それは。責任を取って結婚? それで教会? どうしてそうなるんだ!?」
強めたライの口調にひるんだ様子もなく、突然スザクが立ち止まった。
「あれ、そういえば、まだ、名乗った覚えもないのに、僕の名前呼んでるけど、何処で知ったの?空から落ちてきたことと何か関係があるのかい?」
「スザクという名前も容姿も、僕の知り合いと瓜二つだったから、自然と出ていたそれだけだ。ちゃんと話すから、とりあえず、此処から降ろしてくれないか」
何か言いたげなスザクの視線に気づいて、
「逃げはしない。だが、結婚もしない。その代わり礼は返す、さっき怪我をしたところというのを見せてくれ。大事に至っては困るだろう。応急処置くらいなら僕にも出来るだろうから」
「応急処置?」
「ああ、どの程度か、程度によっては、教会よりも病院に駆け込んだほうがいいのかもしれない。確認を取るのは、その為だ」
不思議そうな顔をしたスザクが、怪我をした腕を見せるのだが、傷と言う傷の名残も見当たらない。
「? 怪我をしたところは何処なんだ?」
「ああ、それで、傷ならもう治ってるよ」
驚いたようにスザクを見上げたライへと、スザクは続けて言った。
「此処の皆は結構頑丈だから、ある程度の怪我くらい、すぐ治るようできてるんだよ。それよりも、今になって疼き出した傷が気になるんだけど」
「(どんな体質なんだ)・・・僕を乗せたせいで、悪化したのかもしれない。どれだ。見せてみろ」
「えっと、此処なんだ」
「・・・・・・・・ふざけてるのか。僕は真面目に聞いたのだが」
スザクがライの手を掴んで、自分の胸にそれを押し当てたことで、ライが眉を顰めて言った。
「僕も真面目だよ。君が結婚をそこまで嫌がってる上に、他の男の話をするから、ズキズキしたんだよ」
「責任を取るのに、結婚が出てくることがそもそもの間違いだ。それに、スザクと似ていると言うだけで」
「自分と同じ名前なのに、別人と似ているからだなんて、そんな悲しいことはないよ。じゃあ、聞くけど、君とその彼の関係は?」
「・・・友人だ」
「友人、それだけ・・・?」
「それだけだ」
「本当に?」
「ああ、僕は必要ではない嘘はつかない」
獣の耳があるところと衣装以外は姿と名前が、あのスザクと同じであるのは確かだ。けれど、話してみて、性格にも違いがあることに気づく。それは、短い間に知ったスザクを新しく知ったものでもあった。
此処の風景を見た限りでも、ライのいた世界ではなく、もう一つの世界と自分の世界の違いを、また、ライがどうしてこの世界にやってきたのかも、わからないゆえに、出会ったもう一人のスザクとちゃんと話しをして、元の世界に戻れる情報を知っている程度聞ける事を聞いておく必要があった。
ライの瞳を覗き込んで、スザクが言った。口に笑みを浮かべて。
「それじゃあ、ダメだね」
ひょいと軽い物でも持つようにライを、今度は肩で抱えると、ふわりとライの長い髪が舞った。
「・・・っ!?」
「僕は君の嘘とか本当なのかは、問題じゃない。けれど、僕と同じ名前の男が゛友人゛と言う格付けであり、結婚は出来ないとなると、僕は゛愛人゛になるしかないね」
「ちょっと待て、何で、そうなるんだ!?」
「君が面白いからだよ」
「面白い・・・それだけで」
「うん。こんな面白い人、初めてだ。だからこそ、やっぱり、君を連れて帰る事にしたよ」
「連れて帰るっ? ・・・待て、スザクっ、な、にを考えているんだ!。降ろせ!」
走ってるにも関わらず、軽快にぴょんぴょんと跳ねるよう見えるのは、スザクがウサギだからなのか。
肩先で訴えるライの言葉も、腕から逃げようとする抵抗も、何処吹く風とでも言うように、スザクは笑って返した。
ライは、異世界へと来て、早速、声をかける相手を誤ったようだった。
続
君に贈る7つの哲学配布元:TV
水の中を漂うように、意識は奥へと沈みこむように、瞼と共に落ちていく。
光の穴へと吸い込まれるようにして、気づいたのは、自分の身体か浮いてると言うこと、そして、揺れていると言うこと。
それよりも、気になるのが、遠くで聞こえる足音と温かみで。
室内の明るさではない眩しさに、ライは目を細めるようにして、瞬きを繰り返し、目を開く。
部屋ではなく、緑の木々の続く外の風景が、流れるように動いていて、ベットの上ではない感触の違和感に、ふと顔を上げた。
天然の茶色の髪と緑色の瞳を捕らえて、誰であろう事は、ライにもわかってはいたが、その瞳がライが目覚めたことに喜ぶ。
「あ、おはよう。もうすぐだから。まだ少し寝ていても大丈夫だよ」
「・・・スザク?」
スザクなのかと、ライが戸惑いを覚えるのは、スザクの髪から異物に生えた同じ色の長い耳、それはまるでうさぎの様で。
瞬きを繰り返すようにして、ライは、自分の今起こっている事態に、気づかされる。
「ちょっと待て。これは何だ。・・・何故、君に抱えられたまま、僕はここにいる」
浮いたと思えたのは、細い足の膝と背中にした手のせいで、それはどう見ても、ライを抱えた状態で、
「えっ、ああ、僕は急いでたんだよ。そうしたら、君が上から僕の上に落ちてきて、怪我をしたんだ」
「上から・・・空からと言うことか? 怪我をさせてしまったのは、すまない。不本意だ。けれど、僕がそれで助かっているのなら、ありがとうと出来る範囲の礼をするべきところだが、だからと言って、僕を抱える必要は何処にある」
「うん。だから、責任とって結婚してもらおうと思って」
「は?」
意外な言葉に、唖然と口を開くライに、スザクはにっこりと笑顔を見せて、速度の落ちた足を速める。
「後に、女王様からの用も控えてあるし、急がないと、教会に間に合わなくなる」
「何だ・・・それは。責任を取って結婚? それで教会? どうしてそうなるんだ!?」
強めたライの口調にひるんだ様子もなく、突然スザクが立ち止まった。
「あれ、そういえば、まだ、名乗った覚えもないのに、僕の名前呼んでるけど、何処で知ったの?空から落ちてきたことと何か関係があるのかい?」
「スザクという名前も容姿も、僕の知り合いと瓜二つだったから、自然と出ていたそれだけだ。ちゃんと話すから、とりあえず、此処から降ろしてくれないか」
何か言いたげなスザクの視線に気づいて、
「逃げはしない。だが、結婚もしない。その代わり礼は返す、さっき怪我をしたところというのを見せてくれ。大事に至っては困るだろう。応急処置くらいなら僕にも出来るだろうから」
「応急処置?」
「ああ、どの程度か、程度によっては、教会よりも病院に駆け込んだほうがいいのかもしれない。確認を取るのは、その為だ」
不思議そうな顔をしたスザクが、怪我をした腕を見せるのだが、傷と言う傷の名残も見当たらない。
「? 怪我をしたところは何処なんだ?」
「ああ、それで、傷ならもう治ってるよ」
驚いたようにスザクを見上げたライへと、スザクは続けて言った。
「此処の皆は結構頑丈だから、ある程度の怪我くらい、すぐ治るようできてるんだよ。それよりも、今になって疼き出した傷が気になるんだけど」
「(どんな体質なんだ)・・・僕を乗せたせいで、悪化したのかもしれない。どれだ。見せてみろ」
「えっと、此処なんだ」
「・・・・・・・・ふざけてるのか。僕は真面目に聞いたのだが」
スザクがライの手を掴んで、自分の胸にそれを押し当てたことで、ライが眉を顰めて言った。
「僕も真面目だよ。君が結婚をそこまで嫌がってる上に、他の男の話をするから、ズキズキしたんだよ」
「責任を取るのに、結婚が出てくることがそもそもの間違いだ。それに、スザクと似ていると言うだけで」
「自分と同じ名前なのに、別人と似ているからだなんて、そんな悲しいことはないよ。じゃあ、聞くけど、君とその彼の関係は?」
「・・・友人だ」
「友人、それだけ・・・?」
「それだけだ」
「本当に?」
「ああ、僕は必要ではない嘘はつかない」
獣の耳があるところと衣装以外は姿と名前が、あのスザクと同じであるのは確かだ。けれど、話してみて、性格にも違いがあることに気づく。それは、短い間に知ったスザクを新しく知ったものでもあった。
此処の風景を見た限りでも、ライのいた世界ではなく、もう一つの世界と自分の世界の違いを、また、ライがどうしてこの世界にやってきたのかも、わからないゆえに、出会ったもう一人のスザクとちゃんと話しをして、元の世界に戻れる情報を知っている程度聞ける事を聞いておく必要があった。
ライの瞳を覗き込んで、スザクが言った。口に笑みを浮かべて。
「それじゃあ、ダメだね」
ひょいと軽い物でも持つようにライを、今度は肩で抱えると、ふわりとライの長い髪が舞った。
「・・・っ!?」
「僕は君の嘘とか本当なのかは、問題じゃない。けれど、僕と同じ名前の男が゛友人゛と言う格付けであり、結婚は出来ないとなると、僕は゛愛人゛になるしかないね」
「ちょっと待て、何で、そうなるんだ!?」
「君が面白いからだよ」
「面白い・・・それだけで」
「うん。こんな面白い人、初めてだ。だからこそ、やっぱり、君を連れて帰る事にしたよ」
「連れて帰るっ? ・・・待て、スザクっ、な、にを考えているんだ!。降ろせ!」
走ってるにも関わらず、軽快にぴょんぴょんと跳ねるよう見えるのは、スザクがウサギだからなのか。
肩先で訴えるライの言葉も、腕から逃げようとする抵抗も、何処吹く風とでも言うように、スザクは笑って返した。
ライは、異世界へと来て、早速、声をかける相手を誤ったようだった。
続
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