コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2009/05/22 (Fri)
薄暗い室内に、静かに時計の音が刻む。
ライは、自分を覗き込むように見る青い瞳を、見つめる。
「何か可笑しくないか?」
「別に可笑しいところって、何もないだろ」
横になったライの後に、ジノが寝室へとやってきたは、いいものの、ベットに手をつくようにして、覆いかぶさっていた。
「それでは、何故、僕の上に君がいる?」
「え、新婚初日なのに、一緒に寝ないのか」
それに、前にも言われたことを思い出して、顰めた眉が解かれる。
「ああ、そうだったな。…じゃあ、早く寝ろ」
そう言って、横を向いたまま、布団をかぶってしまライに、行き場もなくジノは驚く。
「あれ、何もないのか」
普段なら、手が伸びて叩くなり、口で反論するなりの、抵抗がないことに、ジノは面食らっていた。
「ああ、その替わり寝る」
「寝る。…いや、ライ、俺は」
「お前も疲れているだろう。早く寝ろ」
何を言う前にと、ライの方から早くも、切られてしまう。
「・・・確かに、疲労はあるけど、体力は」
「ジノ、疲れているときは睡眠不足になる前に眠ったほうがいい。だが、眠れないと言うのなら、起きているのは構わないけれど、あまり無理はするなよ。身体に響くぞ」
ようやくライが顔を向けたと思えば、宥める言葉をかけられ、唖然としたジノは、憂え顔で、名前を切なく響く。
「ライ」
「・・・妙な顔をするな」
顔にも出たらしく、ライが、当惑顔で見つめ返す。
「妙な顔って」
「・・・男二人で寝るには、狭いが、隣は開いてるぞ。どうするんだ?」
意志は固いらしいライに、ジノは溜息をついて、
「わかったよ…」
ベットがギシリと音を立てて、ジノが退くと、ライの開けた隣の空間へと身体を横たえた。
すると、ライがジノの方へと横を向いたことで、顔が向かい合うようになって、
「悄気た顔をするな。…ジノらしくないぞ」
「俺らしくない、ね。ライからの俺らしいってのは、わからないけど、俺はどう見えてるの」
「それは、…後輩だな」
「後輩、ね。それが、変わることは」
「…永遠にない。それは変わらない」
その言葉に、ジノが眉を下げて、視線を落とす。
「はっきりと言うな」
「それと同時に」
言葉を続けたライに、ジノの視線がライの方へと向けられる。
「?」
「これから、続く時もジノの隣であることも…変わりはしない」
「・…ライ。今すぐ、抱きしめたいんだけど」
あまりにジノの大真面目な言葉に、ライは、顔を背けることはなかったが、俯し目になった。頬を僅かに赤く染めて。
「止めろ。僕が恥ずかしい」
「触れ合うのもダメなのか」
「・・・・」
見つめる青の瞳が、真剣で、寂しそうに見えて、意地を張ってるライの方が大人げないよう思えて、気兼ねしたのか、そっとライは、布団から出した手を、ジノの方へと手を差し出す。
「ほら」
「・・・・フッ」
ライの行動に、一瞬きょとんとしたジノは、そこから目笑へと変えて、僅かに細い素肌とぬくもりを、ジノの手が優しく包み込むようにして、指で絡む。
「ライって、時折、らしくないところを見せるけど、それすら可愛いと思えるのは、やっぱ、惚れた弱みかな」
「・・・男に可愛いを使うな。嬉しくはない」
「正直に言いたくなっただけだけど?」
「それでもだ。口は災いの元と言うだろう」
「ああ、そうか」
言葉で伝わらないのなら、行動でっと、手にキスをした。
「っ、何をしている!?」
「ん?手は、許したんだろ。だから、俺に手を預けたんじゃなかったのか」
ライが絡めた手を放そうともがくものの、ジノの手がそれを押さえ込むようにして、したり顔でやんわりと遮る。
「離せ・・・」
「さっきの態度とずいぶん変わるな。らしくないでいうと、今のは男らしくないと言わないか」
「・・・っ!」
その言葉に、抵抗をとめたライへと、絡んだ手のまま持ち上げて、指先にキスを落とす。ライに、見えるように。
「手で我慢できなくなったら、言えばいい。答えるから」
「…必要ない。そんなものは」
触れたとき、僅かに身体か強張ったものの、さっきのような抵抗はなく、大人しくなった。抵抗しても、無駄だと悟ったのだろう。表情に、諦めの色が見える。
「前にも思ったけど、やっぱり、肌、白いな」
見る角度を変えて、ジノがマジマジと眺めるようにして、突然開いた口から肌がぬるりとしたものを掠めて、舐められた事と知ると、ライがわかるほどに反応を返す。
「な!?」
「ああ、やっぱり、味はしないんだな。甘いのかと思ったけど」
ジノが聞こえる声で、そんな言葉をこぼす。
「甘いなんて、そんなこと、あるわけないだろ」
「いや、確かに、甘く見えたから、もう一回試してみるかな」
さがな目を向けて、それを言うと、本気で抵抗を見せたライの手を知ってか、あっさりと離された。
「残念・・・」
「ふざけるな!。・・・何が残念だ。あまり、調子に乗るな」
「ああ、そうだな。あのままでは歯止めが利かなくなりそうだったから、あれでちょうど良かったのかもな」
そう言ってジノは、にっこりと笑顔を向けてきた。それは、いつもの陽気な笑顔にも見えるし、裏がある笑いにも見えた。
「…もういい。今度はちゃんと寝ろ」
「はいはい」
カーテンの隙間から月明かりが部屋へと差す中、ライは、天井を見上げるようにして、呟いた.
「…熱い、な」
寝ると言っておきながら、手に覚えたぬくもりの名残が感触が、残っているらしく、ライは、キスされた手をかざすようにして、眺める。
「甘いか…?」
ジノの言葉を思い出して、無意識に手を唇へと近づけて、触れる前に我に返り、自らの行動に羞恥する。
「っ!、・・・何をしているんだ。僕は」
そう言っても、視線は手へと戻ってしまい、手のひらを開いて、何かを掴むようにして、握りこむ。開いて、閉じてを繰り返しても、やはり、移った手のぬくもりと感覚だけは残っていて、視線を伏せて、溜息をつく。
「対応に困るのは、僕にも気持ちに問題があるからなのか」
ライとて、嫌と言うものではないけれど、幾度となく触れ合ってきたことはあったとしても、今更躊躇いが生じてしまうのは、壊れてしまうのではないかと、不安があるのだろう。
それは、青の瞳の色とは別に情熱を持ったジノと、他ならずライ自身が考えた事だった。
けれど、自分よりは、まっすぐに愛情を示してくるジノに対して、それ以前に押しに弱いところもあって、どう接していいものかと自分の気持ちと野中で迷って困惑していた。
その頃、隣にいたはずのジノは、バスルームで、気散じにと言っても言い、雨のように熱く振り注ぐシャワーを頭から、かぶっていた。そうしているうちに、閉じた瞳を開いてコルクを閉めると、ぽたりと雫がたれて、髪も水で張り付いたように、濡れる。
数分たって、バスルームから出てきたジノは、ベットの端にへと腰掛けた。
「ライ」
念のために、呼びかけてみるものの、呼吸を表すように、微かに身体が上下に動いて、寝てるのを確認し終えたジノは、ライの髪に指を差し込み、梳かし、手の中で、遊んでみた。
柔らかな髪が、面白いくらい、指先を絡むことなく撫ぜていく。
それに、愛おしそうに小さく笑ったジノが、不意に動いた。
ライの横に手をつくようにして、触れようと近づく。
けれど、顔が近づく前に、ライが身動きするように横を向いた。
寝ていても、拒むような態度に、物言いたげに目を眇めたジノの瞳が、何か良からぬことを思いついたのか細めて、寝てるライに悪戯を仕掛ける。
近づけた唇で、首筋へと痕を残して、少し身じろいだけで、起きる様子もない事に音のない笑みを浮かべた。
あまりやりすぎるのも、どちらにも酷なので、離れるようにして、またライの隣へと布団を押し上げて身体をもぐりこんだ。
朝起きて、仕掛けた悪戯に気づいた時、どんな反応が返るのかと、心待ちにしながら、ジノは徐々に瞳を閉じていった。
朝、ライに送れて起きたジノは、予想通りライに怒られてしまうけれど、ジノは言った。
「ああ、寝ぼけてつけたのかもな」
「寝ぼれた?」
「寝てる無意識の間の行動まで、咎められても、どうしようもないだろ?」
「・・・」
じっとライが自分よりも高いジノを見あげていると、ジノが首を傾げた。
「・・・わかった。じゃあ、僕は朝食の準備に戻るよ」
顔を逸らして、その場で背中を向けるようにして、エプロン姿のまま、ライは、そう言って、キッチンへと戻ってしまった。
もっと、責められるのかと思っていたジノは、予想外の事に、瞠目する。
本当なら、もっと言う言葉もあったライだったが、それを口に出来なくなったのは、あの時、実は、ライが起きていたことをジノは、知らなかったからだと気づかされたからだ。
だからこそ、わかっていて、知らぬ振りをしていたことに、ジノに知られてしまうのも気に入らないので、ライもジノの行動に目を瞑ることにした。
好きなのは、お互い様と言うところか。
[留め]
信頼よりも愛がある
薄暗い室内に、静かに時計の音が刻む。
ライは、自分を覗き込むように見る青い瞳を、見つめる。
「何か可笑しくないか?」
「別に可笑しいところって、何もないだろ」
横になったライの後に、ジノが寝室へとやってきたは、いいものの、ベットに手をつくようにして、覆いかぶさっていた。
「それでは、何故、僕の上に君がいる?」
「え、新婚初日なのに、一緒に寝ないのか」
それに、前にも言われたことを思い出して、顰めた眉が解かれる。
「ああ、そうだったな。…じゃあ、早く寝ろ」
そう言って、横を向いたまま、布団をかぶってしまライに、行き場もなくジノは驚く。
「あれ、何もないのか」
普段なら、手が伸びて叩くなり、口で反論するなりの、抵抗がないことに、ジノは面食らっていた。
「ああ、その替わり寝る」
「寝る。…いや、ライ、俺は」
「お前も疲れているだろう。早く寝ろ」
何を言う前にと、ライの方から早くも、切られてしまう。
「・・・確かに、疲労はあるけど、体力は」
「ジノ、疲れているときは睡眠不足になる前に眠ったほうがいい。だが、眠れないと言うのなら、起きているのは構わないけれど、あまり無理はするなよ。身体に響くぞ」
ようやくライが顔を向けたと思えば、宥める言葉をかけられ、唖然としたジノは、憂え顔で、名前を切なく響く。
「ライ」
「・・・妙な顔をするな」
顔にも出たらしく、ライが、当惑顔で見つめ返す。
「妙な顔って」
「・・・男二人で寝るには、狭いが、隣は開いてるぞ。どうするんだ?」
意志は固いらしいライに、ジノは溜息をついて、
「わかったよ…」
ベットがギシリと音を立てて、ジノが退くと、ライの開けた隣の空間へと身体を横たえた。
すると、ライがジノの方へと横を向いたことで、顔が向かい合うようになって、
「悄気た顔をするな。…ジノらしくないぞ」
「俺らしくない、ね。ライからの俺らしいってのは、わからないけど、俺はどう見えてるの」
「それは、…後輩だな」
「後輩、ね。それが、変わることは」
「…永遠にない。それは変わらない」
その言葉に、ジノが眉を下げて、視線を落とす。
「はっきりと言うな」
「それと同時に」
言葉を続けたライに、ジノの視線がライの方へと向けられる。
「?」
「これから、続く時もジノの隣であることも…変わりはしない」
「・…ライ。今すぐ、抱きしめたいんだけど」
あまりにジノの大真面目な言葉に、ライは、顔を背けることはなかったが、俯し目になった。頬を僅かに赤く染めて。
「止めろ。僕が恥ずかしい」
「触れ合うのもダメなのか」
「・・・・」
見つめる青の瞳が、真剣で、寂しそうに見えて、意地を張ってるライの方が大人げないよう思えて、気兼ねしたのか、そっとライは、布団から出した手を、ジノの方へと手を差し出す。
「ほら」
「・・・・フッ」
ライの行動に、一瞬きょとんとしたジノは、そこから目笑へと変えて、僅かに細い素肌とぬくもりを、ジノの手が優しく包み込むようにして、指で絡む。
「ライって、時折、らしくないところを見せるけど、それすら可愛いと思えるのは、やっぱ、惚れた弱みかな」
「・・・男に可愛いを使うな。嬉しくはない」
「正直に言いたくなっただけだけど?」
「それでもだ。口は災いの元と言うだろう」
「ああ、そうか」
言葉で伝わらないのなら、行動でっと、手にキスをした。
「っ、何をしている!?」
「ん?手は、許したんだろ。だから、俺に手を預けたんじゃなかったのか」
ライが絡めた手を放そうともがくものの、ジノの手がそれを押さえ込むようにして、したり顔でやんわりと遮る。
「離せ・・・」
「さっきの態度とずいぶん変わるな。らしくないでいうと、今のは男らしくないと言わないか」
「・・・っ!」
その言葉に、抵抗をとめたライへと、絡んだ手のまま持ち上げて、指先にキスを落とす。ライに、見えるように。
「手で我慢できなくなったら、言えばいい。答えるから」
「…必要ない。そんなものは」
触れたとき、僅かに身体か強張ったものの、さっきのような抵抗はなく、大人しくなった。抵抗しても、無駄だと悟ったのだろう。表情に、諦めの色が見える。
「前にも思ったけど、やっぱり、肌、白いな」
見る角度を変えて、ジノがマジマジと眺めるようにして、突然開いた口から肌がぬるりとしたものを掠めて、舐められた事と知ると、ライがわかるほどに反応を返す。
「な!?」
「ああ、やっぱり、味はしないんだな。甘いのかと思ったけど」
ジノが聞こえる声で、そんな言葉をこぼす。
「甘いなんて、そんなこと、あるわけないだろ」
「いや、確かに、甘く見えたから、もう一回試してみるかな」
さがな目を向けて、それを言うと、本気で抵抗を見せたライの手を知ってか、あっさりと離された。
「残念・・・」
「ふざけるな!。・・・何が残念だ。あまり、調子に乗るな」
「ああ、そうだな。あのままでは歯止めが利かなくなりそうだったから、あれでちょうど良かったのかもな」
そう言ってジノは、にっこりと笑顔を向けてきた。それは、いつもの陽気な笑顔にも見えるし、裏がある笑いにも見えた。
「…もういい。今度はちゃんと寝ろ」
「はいはい」
カーテンの隙間から月明かりが部屋へと差す中、ライは、天井を見上げるようにして、呟いた.
「…熱い、な」
寝ると言っておきながら、手に覚えたぬくもりの名残が感触が、残っているらしく、ライは、キスされた手をかざすようにして、眺める。
「甘いか…?」
ジノの言葉を思い出して、無意識に手を唇へと近づけて、触れる前に我に返り、自らの行動に羞恥する。
「っ!、・・・何をしているんだ。僕は」
そう言っても、視線は手へと戻ってしまい、手のひらを開いて、何かを掴むようにして、握りこむ。開いて、閉じてを繰り返しても、やはり、移った手のぬくもりと感覚だけは残っていて、視線を伏せて、溜息をつく。
「対応に困るのは、僕にも気持ちに問題があるからなのか」
ライとて、嫌と言うものではないけれど、幾度となく触れ合ってきたことはあったとしても、今更躊躇いが生じてしまうのは、壊れてしまうのではないかと、不安があるのだろう。
それは、青の瞳の色とは別に情熱を持ったジノと、他ならずライ自身が考えた事だった。
けれど、自分よりは、まっすぐに愛情を示してくるジノに対して、それ以前に押しに弱いところもあって、どう接していいものかと自分の気持ちと野中で迷って困惑していた。
その頃、隣にいたはずのジノは、バスルームで、気散じにと言っても言い、雨のように熱く振り注ぐシャワーを頭から、かぶっていた。そうしているうちに、閉じた瞳を開いてコルクを閉めると、ぽたりと雫がたれて、髪も水で張り付いたように、濡れる。
数分たって、バスルームから出てきたジノは、ベットの端にへと腰掛けた。
「ライ」
念のために、呼びかけてみるものの、呼吸を表すように、微かに身体が上下に動いて、寝てるのを確認し終えたジノは、ライの髪に指を差し込み、梳かし、手の中で、遊んでみた。
柔らかな髪が、面白いくらい、指先を絡むことなく撫ぜていく。
それに、愛おしそうに小さく笑ったジノが、不意に動いた。
ライの横に手をつくようにして、触れようと近づく。
けれど、顔が近づく前に、ライが身動きするように横を向いた。
寝ていても、拒むような態度に、物言いたげに目を眇めたジノの瞳が、何か良からぬことを思いついたのか細めて、寝てるライに悪戯を仕掛ける。
近づけた唇で、首筋へと痕を残して、少し身じろいだけで、起きる様子もない事に音のない笑みを浮かべた。
あまりやりすぎるのも、どちらにも酷なので、離れるようにして、またライの隣へと布団を押し上げて身体をもぐりこんだ。
朝起きて、仕掛けた悪戯に気づいた時、どんな反応が返るのかと、心待ちにしながら、ジノは徐々に瞳を閉じていった。
朝、ライに送れて起きたジノは、予想通りライに怒られてしまうけれど、ジノは言った。
「ああ、寝ぼけてつけたのかもな」
「寝ぼれた?」
「寝てる無意識の間の行動まで、咎められても、どうしようもないだろ?」
「・・・」
じっとライが自分よりも高いジノを見あげていると、ジノが首を傾げた。
「・・・わかった。じゃあ、僕は朝食の準備に戻るよ」
顔を逸らして、その場で背中を向けるようにして、エプロン姿のまま、ライは、そう言って、キッチンへと戻ってしまった。
もっと、責められるのかと思っていたジノは、予想外の事に、瞠目する。
本当なら、もっと言う言葉もあったライだったが、それを口に出来なくなったのは、あの時、実は、ライが起きていたことをジノは、知らなかったからだと気づかされたからだ。
だからこそ、わかっていて、知らぬ振りをしていたことに、ジノに知られてしまうのも気に入らないので、ライもジノの行動に目を瞑ることにした。
好きなのは、お互い様と言うところか。
[留め]
PR
この記事にコメントする