コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★ お気に入り
★2010/08/04 (Wed)
いい子ちゃんだなんて思わないで
赤頭巾事、神楽耶は銀色狼への再会を心に願いて、森の奥へと入ったのだが、本人が思うよりも早くその願いは叶えられた。
再会の方法は望みと裏腹だったのが唯一の欠点だった。
「君は吊られるのが好きなのか?」
「そんな趣味ありませんわよ!」
またも罠にかかった神楽耶は、ライトの再会を喜びながらも気恥ずかしさが残る木につるされた状態で目を吊り上げていた。
「道はすぐ出て左手だ。迷わず行けば戻れる」
助けられたものの今度は送ることなく、冷たく突き放すような物言いで、背中を向けて立ち去ろうとするライに、引きとめるように声をかける。
「待ってください!」
「・・・・」
「ありがとう。変なところを見られたとはいえ、助けてくれた事は感謝します。その、ついでにというわけではありませんけど、一面に咲き乱れる花畑があると聞いて探しているんですが、貴方ならこの辺詳しいと思って、何処にあるのか知りませんか?」
「花畑?」
「ええ。なかなか外へと出かけられない友達がいて、そのお見舞いにお花を見せられたらと、少しだけ思いまして、案内してくれると私もまた迷わずたどり着けますのでお願いできませんか」
少しずつ頬が赤くなっていくのを意識しつつも、花畑にいきたかったのは本当の事だったが、何よりもライと少しでも長く時間をすごした買ったのもあり、勇気を持って誘いをかけてみた。
伺うように上目遣いを向ける神楽耶の視線の先には、少し考える様に銀の目を伏せているライが映る。
木漏れ日を受けて光沢をます柔らかな髪が、頭にある獣の耳とフサフサの尻尾と同様にふわりと風に舞う様は、神秘的で綺麗だった。
会ってまだ数日、助けてもらっているだけで、気を許しているかなんて思ってしまうのもどうかと、視線を落とした神楽耶の瞳に、差し伸べられた白い手が映る。
神楽耶よりも大きな手を辿ってみると、突き放すような雰囲気はないものの黙視する銀の瞳は、何処か優しげな色を湛えているようで、神楽耶は思わずその手を握り返した。
人と違うとわかっていても、繋いだ手はやはり暖かいもので、ライに起こされるように立ち上がった神楽耶は、狼であるはずなのにどうしてこんなに怖くないのだろうと不思議な空気を持つライに礼を述べると再び、視線を逸らしてしまった。
ドキドキとわけもなく鼓動を早くしながらも、神楽耶は安心感を覚える春の日だった。
続く
赤頭巾事、神楽耶は銀色狼への再会を心に願いて、森の奥へと入ったのだが、本人が思うよりも早くその願いは叶えられた。
再会の方法は望みと裏腹だったのが唯一の欠点だった。
「君は吊られるのが好きなのか?」
「そんな趣味ありませんわよ!」
またも罠にかかった神楽耶は、ライトの再会を喜びながらも気恥ずかしさが残る木につるされた状態で目を吊り上げていた。
「道はすぐ出て左手だ。迷わず行けば戻れる」
助けられたものの今度は送ることなく、冷たく突き放すような物言いで、背中を向けて立ち去ろうとするライに、引きとめるように声をかける。
「待ってください!」
「・・・・」
「ありがとう。変なところを見られたとはいえ、助けてくれた事は感謝します。その、ついでにというわけではありませんけど、一面に咲き乱れる花畑があると聞いて探しているんですが、貴方ならこの辺詳しいと思って、何処にあるのか知りませんか?」
「花畑?」
「ええ。なかなか外へと出かけられない友達がいて、そのお見舞いにお花を見せられたらと、少しだけ思いまして、案内してくれると私もまた迷わずたどり着けますのでお願いできませんか」
少しずつ頬が赤くなっていくのを意識しつつも、花畑にいきたかったのは本当の事だったが、何よりもライと少しでも長く時間をすごした買ったのもあり、勇気を持って誘いをかけてみた。
伺うように上目遣いを向ける神楽耶の視線の先には、少し考える様に銀の目を伏せているライが映る。
木漏れ日を受けて光沢をます柔らかな髪が、頭にある獣の耳とフサフサの尻尾と同様にふわりと風に舞う様は、神秘的で綺麗だった。
会ってまだ数日、助けてもらっているだけで、気を許しているかなんて思ってしまうのもどうかと、視線を落とした神楽耶の瞳に、差し伸べられた白い手が映る。
神楽耶よりも大きな手を辿ってみると、突き放すような雰囲気はないものの黙視する銀の瞳は、何処か優しげな色を湛えているようで、神楽耶は思わずその手を握り返した。
人と違うとわかっていても、繋いだ手はやはり暖かいもので、ライに起こされるように立ち上がった神楽耶は、狼であるはずなのにどうしてこんなに怖くないのだろうと不思議な空気を持つライに礼を述べると再び、視線を逸らしてしまった。
ドキドキとわけもなく鼓動を早くしながらも、神楽耶は安心感を覚える春の日だった。
続く
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