ノーメイクな心と葛藤

訪問者様、拍手を押してくださった方、ありがとうございます。
鍵は持ったのかい、もう私は開けてやれないよの続き、
ナナリーvsカレン×ライです。
続きからになります。

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ノーメイクな心と葛藤

 

「このテストは、貴方がその人をどう思っているかがわかります。まずは・・・」


　戦闘前やテスト期間中みたいにドキドキな緊張感を味わいながら、私はごくりと唾を飲んだ。
　別に此処まで気にすることじゃないんだけど、出来れば私の意志に反する答えは導き出さないで欲しい、ああ、でも、直球で当てられるのもそれはそれでと気にしている私をよそに、ライは読み進めて行く。


「海をイメージした人は、・・・信頼できる人です」


　少し気恥ずかしそうに読んだライに、ナナリーは当たってると言いたげに嬉しそうに微笑んでいた。
　うん、これは私も納得。
　私の場合は、会長よね。信頼できない人ではないわよね。
　学園のイベント関連で羽目を外す以外はだけど。


「・・・次に、山をイメージした人は、頼りにしたい人。雲をイメージした人は、憧れです」


　これまた当たってると不平不満を漏らすことなく、笑みを深めるナナリーとは逆に、私は納得できかねていた。
　山と雲のイメージで私が選んだのは、リヴァルとシャーリー。
　リヴァルに、頼りたいと思ったこともないし、シャーリーに対して同性として憧れた意識はない。
　確かに、リヴァルはあれで悪い奴ではないのも知ってるし、シャーリーの素直さは少し羨ましいとは思った事はあるけど、うーんと頭を悩ます私よりも、次の答えが気になっているナナリーが先を求めていた。


「後は、川と島と谷ですね。答えが楽しみです」

「うん。えっと・・・川をイメージした人は、共に歩んで生きたい人。島ををイメージした人は、会って見たいがなかなか会えない人・・・だそうだ」

「？　谷をイメージする人は、どんな風に書いているんですか？」


　結果よりも何故か谷の答えを後回しにするライに、私も内心首を傾げた。
　


続く