切っても切り離せぬ関係

ライ受けお相手あんけーとへ投票ありがとうございます。
ジノvsルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。

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切っても切り離せぬ関係



　晴天の空の下。
　クラブハウスの室内にて、ルルーシュの表情はいつもと変わらぬように見えたが、その眉は苛立ちにぴくぴくと動いていた。
　原因は目前にあるチェス盤の結果ではなく、実力は互角で勝敗の差がなかなか開かない対戦相手のライでもなく、ずうずうしくも部屋に入ってくるなりに、ライに絡み出した長身の男、ジノにある。
　先ほどからルルーシュの存在を忘れ去っているのか、緊張感のない明るい笑顔と愛想をもって、背後からライに抱きついている。
　抱きつくくらい他愛もないことなのだ。
　ジノの場合、挨拶代わりみたいなのだからとは割りきれるが、元からライしか見えていないとわかる態度と拒否しても抵抗しても変わらぬスキンシップに諦めたライの表情を含め、傍から見れば仲のいい先輩と後輩、違う視点で見ればいちゃついてるようにも見えなくもないその光景に、ルルーシュの苛立ちは募っていく。


「ライ、街の案内がてら俺に付き合ってくれないか?」

「僕に頼まなくても、喜んで引き受けてくれる友達は他にもいるんじゃないか？」

「うーん。彼女達とも楽しいことには変わりないが、俺は君と過ごしたいんだよ」


　にっこりと女子受けしそうな笑顔を向けて、君とを協調するジノの想いに気づくことなく、首にまわされた両腕を外して、ライは天然に返す。





続く