コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/10/16 (Sun)
気紛れにやわらかい
夏の名残が肌に熱を伴い汗をうっすらと出ていたが、ようやく清涼なる風と紅葉の香りが秋の気配を運んできた頃。
衣は長袖となっても、いつものようにクラブハウス内で過ごしていたナナリーは、閉めきられた窓から色づき始めた外の風景と空を見上げていた。
自然とため息がこぼれたのは退屈からではなく、こんなにも大きな広い部屋に一人、咲世子以外に人の気配がまるで感じられない風景が、置き時計の刻む病身の音だけが耳に残り、物寂しく感じるのだ。
自分には何もないわけではないけれど、どうにも一人になってしまうと、考えすぎてしまう。
ミレイのようにいつも楽しいことを考え実行できる女性に憧れはするが、まだ自分にはそれほどの大胆さはまだない。
昔の頃のように、周囲の目を気にせずに駆け回ることを恐れたのは、自由に動けなくなった脚のせいか、光を映さなくなってしまった双眸のせいか、それともそんな自分を過保護にしてしまう周りなのか。
誰のせいでもなく、臆病になってしまった自分の弱い意思が何よりの理由など思いながらも、今日も此処にいるのだ。
しかし、表情に憂いを浮かべたナナリーは、寂しさが暗い感情へと侵食してしまう気持ちを押さえるかのように、首を振った。
秋という季節には、たとえがつくが、自分には何が当てはまるのだろうと不意に考えてみた。
食欲の秋、確かに甘いものやおいしいものは好きだけど、がつがつ食うほど大食いではないのでこれにはまらない。
読書の秋、絵本など興味のある本を誰かに読んでもらったりして話の内容を覚えてはいるが、これはいつもの事。
では、芸術の秋、何かを作るというのであれば、折り紙もそれに当たるのだろうかとナナリーは、それも違う気がして首を振った。
私にぴったりの秋は・・・他に何があるのだろう。
祖う考えに没頭しているうちに、足音と扉を叩く音に反応が遅れてしまう。
「あっ、はい」
車椅子を慌てて扉のほうへと向けると、返答がないことにナナリーは不思議に思い首を傾げた。
人の気配は確かに扉越しに感じるのだが、扉を開ける気配がない。
咲世子がいるからなのか、それとも学園内が安全だということを認識しているのか、ナナリーは疑いもなく車椅子を回して扉へと近づいていった。
続く
気紛れにやわらかい
夏の名残が肌に熱を伴い汗をうっすらと出ていたが、ようやく清涼なる風と紅葉の香りが秋の気配を運んできた頃。
衣は長袖となっても、いつものようにクラブハウス内で過ごしていたナナリーは、閉めきられた窓から色づき始めた外の風景と空を見上げていた。
自然とため息がこぼれたのは退屈からではなく、こんなにも大きな広い部屋に一人、咲世子以外に人の気配がまるで感じられない風景が、置き時計の刻む病身の音だけが耳に残り、物寂しく感じるのだ。
自分には何もないわけではないけれど、どうにも一人になってしまうと、考えすぎてしまう。
ミレイのようにいつも楽しいことを考え実行できる女性に憧れはするが、まだ自分にはそれほどの大胆さはまだない。
昔の頃のように、周囲の目を気にせずに駆け回ることを恐れたのは、自由に動けなくなった脚のせいか、光を映さなくなってしまった双眸のせいか、それともそんな自分を過保護にしてしまう周りなのか。
誰のせいでもなく、臆病になってしまった自分の弱い意思が何よりの理由など思いながらも、今日も此処にいるのだ。
しかし、表情に憂いを浮かべたナナリーは、寂しさが暗い感情へと侵食してしまう気持ちを押さえるかのように、首を振った。
秋という季節には、たとえがつくが、自分には何が当てはまるのだろうと不意に考えてみた。
食欲の秋、確かに甘いものやおいしいものは好きだけど、がつがつ食うほど大食いではないのでこれにはまらない。
読書の秋、絵本など興味のある本を誰かに読んでもらったりして話の内容を覚えてはいるが、これはいつもの事。
では、芸術の秋、何かを作るというのであれば、折り紙もそれに当たるのだろうかとナナリーは、それも違う気がして首を振った。
私にぴったりの秋は・・・他に何があるのだろう。
祖う考えに没頭しているうちに、足音と扉を叩く音に反応が遅れてしまう。
「あっ、はい」
車椅子を慌てて扉のほうへと向けると、返答がないことにナナリーは不思議に思い首を傾げた。
人の気配は確かに扉越しに感じるのだが、扉を開ける気配がない。
咲世子がいるからなのか、それとも学園内が安全だということを認識しているのか、ナナリーは疑いもなく車椅子を回して扉へと近づいていった。
続く
PR
この記事にコメントする