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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/07/02 (Thu)
家族ごっこのライ君トリップで、高校生のスザクと始める物語。
スザク×幼いライです。
他に、セシル、ロイド、ミレイ、ルルーシュ、リヴァルといったメンバーも出ています。

お話は、続きからになります。

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君だけがそこにあった日



君を見た時、これは、夢なんじゃないかと思ってしまった。
だけど、触れた温もりは、夢じゃないことを僕に教えてくれた。


「スザクっっ!!」

 
 トンっと、何かがぶつかったが、よろめくほどではなく、それを支えるようにして、視線を下げると、見知った夜空に浮かぶ月のように輝く、銀色の大きな瞳とぶつかった。


「えっ?」

「あ、スザク君、こっちにライ君が!」


 セシルから、ライと名前が、自分ではないもう一人少年に向けられたものだと知って、さらに目を見開いた。


「セシルさん、どういうことですか?」


 ライに近寄ってきたセシルに、スザクが疑問の声をかけるのも無理はなかった。
 真剣な表情がセシルにも伝わって、ライの両肩を支えるようにして屈んだまま、気まずそうに眼を伏せた。
 

「私も最初は驚いたわ。…彼、ライ君と同じ名前なんだけど、私が、見つけた時には、この姿で、名前も姿もライ君と面影があったから、もしかしたら、弟?、それとも、顔と名前が同じだけの他人かしらと思ったんだけど、それにしては、私やロイドさんの事を知っているうえに、家族のような呼び名で呼ぶのは可笑しいし、それに、私だけじゃなくて、スザク君の事もちゃんと知っているのよ。また、ロイドさんが、前の時みたいに、何かやったのじゃないかって、疑ってたんだけど」

「今回ばかりは、僕は関わっていないよ」


いつもの表情で、ロイドがそう言って、口を挟んできた。


「ロイドさんもああいうばかりで。ほら、前の時も、勝手にライ君を試験体にしていたことがあったから念のために、聞いてみたんだけど今回は違うみたいなのよ」

「ああ、あれね。結構興味深いものはあったけど」


 セシルが、非難するように名前を呼ぶ。


「ロイドさん!」

「んっふっふ、君は、何処の生まれかな?。名前以外に知っている情報をもっているなら、ちゃんと言うべきだね。それとも、僕達に言えない何かを君は知っているのかな」


 大きな目で覗きこむようにして、腰を曲げたロイドさんを見上げるが、瞬くだけで、ライからの返答はなく、横からセシルが口を挟む。


「そんなに多く尋ねても、一度には答えられないと思いますよ」

「この子も知っているなら、どれくらい、僕達の事を知っているか、ライ君と何処まで同じか確認しようとしただけなんだけど、まぁ、僕としては、パイロットとして動かせるかということが重要なんだけどね」

「ロイドさん」


 そうして、再びセシルとロイドだけで、喋っている間に、取り残された、スザクは同じように、同じようにセシル達を見ているちいさな頭へと視線を向けた。


「?」

「はぁ」


 スザクのため息に気づいて、ライと同じ視線は向けられたものの、その視線とあっても、やはり違和感は拭えなかった。これから、どうすればいいのか、もう一度話すために、二人のもとへスザクは、歩み寄った。


「セシル母さん」


 三人だけで会話している雰囲気に、自分にかかることを感じ取ったのか、袖を小さく引っ張って、存在を知らせる。
 不安そうな視線、それに目を向けた、セシルは普段よりも優しく目を細めて、ライの視線に合わせるように、膝を折った。


「お母さんっと呼んでくれるのは、嬉しいわ。それに確かに、私はセシルって名前だけど、貴方のお母さんとは人違いだと思うの。ごめんなさいね」

「そう、なのか?」


 小さな子なら、赤の他人であることに気づいたら、泣くのかもしれないが、ただ瞳が揺らいだだけで、それを隠すようにライは顔を伏せた。
 違うという意識はあったらしく、言葉に驚きというより、落胆の方が大きいようだった。
 セシルが、ロイドへと振り返って、
 

「それで、これからどうするつもりなんですか」

「どうするつもりって?」

「決まっています。彼の、ライと同じ顔のこの少年の事をです。此処でこうしてただ話し合っていても解決しませんし、念のために、これからの彼の行き先をまず先に考えるべきだと思うんです」

「僕も含めて知らないというのではあれば、赤の他人なのは間違いないのだから、此処にとどめておく必要はないんじゃない。それに、ディバイサーとして活用するには彼はまだ若いし」

「ロイドさん、冗談にもほどがありますよ?」

「え、何でそんな怖い顔してるの?」

「わからないと言うなら、教えて差し上げましょうか?」

「いや、遠慮する」


 そうして、一向に話の進まない二人に、スザクが歩み寄って、声をかけた。


「あの、自分は、迷子であるなら、警察に報告して預かってもらった方がいいと考えたんですが」


 そう言って、ちらりと小さなライを見やると、目が合ったのだが、顔をうつむかせる。それが、自分の決めるべき判断ではないと言うようで、人に頼ろうと姿勢があまりないのは、スザクの知るライと重なるものがあったが、それを頭の隅へと追いやるようにして、再びセシルたちに顔を向けた。


「彼が、僕達を知っている以上、それは不安もある事でしょうし、ならば、報告はしていくことを前提に、どこかに安心して預かれる場所を見つけてやったら、どうかと自分は思ったんですけど」

「んー、そうだね。此処で置いておくのもいいんだけど、変にいじられると困るし、僕たちだってそう面倒を見ていられるほどじゃないのは、君も知っているよね」

「はい、だから、僕に任せてもらえませんか?」

「うん、それしかないようだね」


 スザクがそう言うであろうと、わかったように、ロイドは、笑った。







「此処が、アッシュフォード学園の中にあるクラブハウスだよ。大丈夫、僕くらいの大きな人はいるけど、ある程度の安全はあるから、心配しなくてもいいよ」


 学園へつれてきたものの、どうするかという考えが気がついたら、学園のほうへと歩いていたことに、スザクは、苦笑しつつも、ライに似た幼い少年を手を引くようにして、クラブハウスの中へと入った。


「おっ、スザク!、ちょうどいい時に…って、なんでそんな子供連れてきてるんだよ?」

「ああ、この子は…」

「何か見たことある顔してるし、お前の親戚の子か?」

「違うよ。それより、ライは、何処にいるか知らないかい?」

「ライ?ああ、それが、大変なんだよ!。スザク、ライが突然目の前で消えて」

「消えた?」

「そう、俺たちの目の前で、跡形もなく。何処かに行ったのかと隈なく学園内を探し回ったんだけど、見当たらないんだよな。ったく、何処言っちまったんだろうな~。ライ」

「…それなら、今君の眼の前にいるじゃないか」

「は?」


 目の前といったスザク以外の対象物を探して、もう一人のちいさな存在に目を向けて、難しい顔をした、リヴァルが、


「え、容姿が似ていると思ったけど、あ!、この子もしかして、ライの隠し子か?!」

「ははっ、違うよ。同一人物かは、容姿も似ているし、僕の勘違いかもしれないけど、彼も、ライって名前なんだ」

「マジかよ」




リヴァルに連れられて、生徒会室にたどり着くと、思ったとおり、ほとんどのメンバーが顔をそろえていた。
 小さなライを連れてきて驚く皆は、やはりリヴァルと反応が同じで、今までの此処に来るまでを説明し終えたスザクの言葉を聞いて、先に口を開いたのは、ルルーシュだった。


「で、その子が、ライ本人だとそう言いたいんだな」

「そうだよ、と言えばいいのか。名前と容姿以外、似通った分は今は見つけられないけど、僕は初めて会ったんだけど、何故か、僕の事を知ってるみたいだし、ただの迷子って置き換えるのも気がひけるから」

「・・・お前は、何処からやってきた」


 小さな子を立ったままで見下げるように向き合うルルーシュに、リヴァルが横から、口を出す。


「ルルーシュ、そんな上から目線じゃ、子どもだって怯えるぞ」

「ねぇ、貴方名前は?」

 
 膝を折るようにして、ライの目線になった、ミレイが声をかける。


「ライ」


 頭へと伸ばしたミレイの手を、怖がるように、距離を置いたライに、眉を下げて見るミレイ。


「…確かに容姿はそっくりではあるけど、覚えているのは、このメンバーだと、スザク君だけなのよね。こうして見ても、嘘をついてるって感じもないし」

「ライという名前で、容姿のそっくりな別の他人という可能性も考えられる」


 その様子を見ていた、ルルーシュが、ライと出会った時のように警戒心を露にする。


「僕の知り合いもそう言ってたけど、その可能性もあるかな?」

「当然だ。あらゆる可能性を想定しておかないと、厄介な事態を招く結果にもなりうるからな」

「って、ルルーシュは、こう言ってますけど、どうしますか?。会長」

「うーん。よーし!、うちで保護しましょう」


それに、眉を顰めて、口を出したのは、やはりルルーシュだった。


「会長。ライの時とは、違って、この子供は、まだ幼いですよ。親が探しているという考えも、頭に入れるべきでは?」

「親御さんが心配してるなら、尚更でしょ?。うちで預かる形で、警察に連絡だけ入れておけばいいじゃない。それに、スザク君の事は、知っているみたいだし、全く知らない大人に囲まれているよりは、覚えのあるスザク君のところにいた方が、この子も安心すると思って判断したのよ。それで、親御さんが見つかったら、事情を話していけば、問題ないと思わない?」


 確かにそれも一つの手であるのだが、いまいち納得できないというように、無言になるルルーシュを置いて、自己紹介が始められる。


「私は、ミレイ・アッシュフォード。ミレイでいいわよ。親御さんが見つかる間、しばらく貴方は此処でのんびり過ごしてなさいな。まあ、遊ぶところはあまりないし、見てのとおり年上ばかりだけど、貴方を狙うような悪い人は、生徒会長の私が許さないから、安心して。学園の中は案内がてら、はいってはいけないところも教えてあげるわ。それ以外は自由に歩き回っても、問題ないけど、学園の外に出たいときは、私かこのメンバーの中の誰かに一言言ってからね。まあ、出来れば、この仲の誰かと一緒のときがいいわね。あ、スザク君以外は貴方は初めてなのよね、紹介するわ」


 ミレイの紹介と共に、リヴァル、シャーリー、ニーナ、カレン、ルルーシュとそれぞれの返答があって、名前と顔を覚えるように視線をたどったライは、ミレイの言葉を頷いて聞いていた。

 全く知らない人たちに囲まれて、出会った頃よりも幼い少年は、涙を見せることはなかった。
 それは、泣かなかったのでなく、泣いていられない事実を幼いなりに、知ってしまったからだろう。
 小さなライにあったのは涙よりも、心に押し寄せた、寂しさだった。
 それを物語るように、伏せた瞳は、不安そうにしか周囲には見えてなかった。


 続く

お題はコチラからお借りしました。

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