言葉よりもほしい時

お礼話。スザク×ライです。
短いお話ですが、続きから、どうぞ。

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言葉よりもほしい時

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｢お礼だって･･･｣

　とスザクがライに顔を向ける。

 

｢ありがとう、と言えばいいのか？｣

 

｢違うよ｣

 

　スザクがライの耳元で耳打ちして、それを聞いたライは何故か頬を朱に変えて、

 

｢それを言うのか。そんな･･･｣

 

｢言いづらいことかな？ライが言えばきっと皆喜ぶと思うけど、
ああ！、もうそろそろ言わないと、制限時間なくなるよ。ライ｣

 

｢･････｣

 

｢じゃあ、ライの変わりに僕が言おうか？｣

 

｢止めてくれ。余計に恥ずかしくなる･･･｣

 

｢じゃあ、お礼の方はどうするんだい？｣

 

｢ありがとう。世話になってばかりいるが、感謝している。では、どうだ？｣

 

｢うーん、そうだね。言葉じゃたりないから、行動で示してみようか｣

 

｢どうすっ、っちょ待てっ！、何で、スザク顔をこっちに寄せて来るんだ？！｣

 

　じりじりと追い詰めるようにスザクがライを迫っていく。そのために、ライも後ろへと下がるが、壁に背中が当たり、前からも逃げ道をふさぐように、手をつくスザクの姿が、妙に恐くて、ライの額から冷や汗が一筋流れた。

 

｢そんなに、硬くならなくても大丈夫だよ、ライ。君は任せていればいいからね｣

 

　笑顔が何かを含んでいるようで、強制終了。

その後、どうなったかはご想像にお任せします。

スザライ篇／終