コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/08/10 (Wed)
昇っては降り注ぐもの
朝はあれだけ静かだった海も、時間が経つにつれ増す人の数と賑わう声、それに加え熱さも混じりと狭く見苦しいように思え、パラソルの下先に着替えを済ましていたルルーシュとナナリーは、ライを迎えに行った咲世子を待っていたのだが、
「朝の光景がこうも様変わりするとはなぁ」
「ええ」
誰に言うわけでもなく沈黙を破るかのように口を開いたルルーシュは、額に汗を浮かべながら呟くと、隣にいたナナリーは返答する。
海に来る事に抵抗はないものの、人群れする暑苦しさは好き好んでいないためか、海に入ることなくただひたすら到着を待つルルーシュの耳が、妹に近づく男を排除するため警戒態勢に入っていたところに、鋭く聞きなれた音を拾いあげ周辺に目を向けた。
波打ち際近く、人並みにまぎれていても目ざとく見つけた人物を捕らえ、喜んだのも束の間その様子にルルーシュは眉を顰めた。
相手は年若い水着姿の女の子が複数、一人分くらいに高く銀ともいえる綺麗な灰白色の髪の人物を中心に、取り囲んでいた。
逆ナンか・・・とっさに判断したのは、ライが軽薄な性格ではないここと、色恋沙汰に積極性がない程に真面目で天然だと知っているからこそルルーシュは思い立ち上がりかけるのだが再び腰を戻した。
そこに近づく咲世子(彼女も普段のメイド服ではなく水着姿)を確認したからだった。
彼女はずかずかと遠慮無しに入り込み、大方関係者であることを装ってでもしたのだろう、引き止める女の子達を振り返らず、その手はしっかりとライの手を捕らえて助け出していた。
よしっ!よくやったとルルーシュは口端をあげ、咲世子と目があった瞬間、遠い距離であるにも関わらず二人は頷きあった。
「御待たせしました。ナナリー様」
ついた途端に手は離れていたものの、ルルーシュは座ったまま、つま先から頭まで嘗め回すかのように凝視していた。
青のハーフズボンの水着に、フード付きの少しだけ開いたチャックから、惜しげもなく晒された白い肌を隠すように着た白い服が清潔感のあり、どこか儚くも見目麗しい容姿も手伝ってより波辺にいた女達を引き寄せたのだろうと思いつつも、ルルーシュは妹の反応が気になり目を向けた。
「ライさん、ちょっとだけ遅かったですけど、何かあったのですか?」
確かに、男が着替えと咲世子の買出しに付き合ったにしては、時間がかかっているなど疑問に思っていたルルーシュよりも先にナナリーが質問をしていると、
「ああ、着替えの場所は決まっていたから迷う心配もなかったのだが・・・」
「どうかしたんですか?」
困惑したように見つめるライに、ルルーシュは何故自分を見るのかと不思議な顔をしていたのだが、その理由は自ずと知れた。
「咲世子さんが用意した水着にビキニがあって、さすがにそれは気恥ずかしくて着られないと押し問答繰り返してようやく今の水着に取り替えてもらったのだが」
「他にも何かあったんですか?」
ナナリーとライが話をしている間に、ルルーシュは咲世子を呼び寄せて小声で尋ねる。
「咲世子、まさか、俺と同じビキニを渡したのか?」
「ええ。仲良くお揃いの方が宜しいかと、それにルルーシュ様も期待なされてるのではないかと思いまして」
「っ!? 余計な事に気を遣うな。それよりも、ライが上着を着ているのはお前がさせたのか?」
「はい。此処へつくまでに何人ものお嬢様方や殿方に何度もお声をかけられていたので、見目麗しいライ様の水着姿は他の方には刺激的過ぎると判断しての対応です」
冗談でもない真面目な口調で微笑む咲世子に、自分だけ見られないのは少し残念な気もしつつも、ルルーシュはそれを表情に出すことなく、今日のお前としては一番正しい判断だと褒めて頷いた。
続く
昇っては降り注ぐもの
朝はあれだけ静かだった海も、時間が経つにつれ増す人の数と賑わう声、それに加え熱さも混じりと狭く見苦しいように思え、パラソルの下先に着替えを済ましていたルルーシュとナナリーは、ライを迎えに行った咲世子を待っていたのだが、
「朝の光景がこうも様変わりするとはなぁ」
「ええ」
誰に言うわけでもなく沈黙を破るかのように口を開いたルルーシュは、額に汗を浮かべながら呟くと、隣にいたナナリーは返答する。
海に来る事に抵抗はないものの、人群れする暑苦しさは好き好んでいないためか、海に入ることなくただひたすら到着を待つルルーシュの耳が、妹に近づく男を排除するため警戒態勢に入っていたところに、鋭く聞きなれた音を拾いあげ周辺に目を向けた。
波打ち際近く、人並みにまぎれていても目ざとく見つけた人物を捕らえ、喜んだのも束の間その様子にルルーシュは眉を顰めた。
相手は年若い水着姿の女の子が複数、一人分くらいに高く銀ともいえる綺麗な灰白色の髪の人物を中心に、取り囲んでいた。
逆ナンか・・・とっさに判断したのは、ライが軽薄な性格ではないここと、色恋沙汰に積極性がない程に真面目で天然だと知っているからこそルルーシュは思い立ち上がりかけるのだが再び腰を戻した。
そこに近づく咲世子(彼女も普段のメイド服ではなく水着姿)を確認したからだった。
彼女はずかずかと遠慮無しに入り込み、大方関係者であることを装ってでもしたのだろう、引き止める女の子達を振り返らず、その手はしっかりとライの手を捕らえて助け出していた。
よしっ!よくやったとルルーシュは口端をあげ、咲世子と目があった瞬間、遠い距離であるにも関わらず二人は頷きあった。
「御待たせしました。ナナリー様」
ついた途端に手は離れていたものの、ルルーシュは座ったまま、つま先から頭まで嘗め回すかのように凝視していた。
青のハーフズボンの水着に、フード付きの少しだけ開いたチャックから、惜しげもなく晒された白い肌を隠すように着た白い服が清潔感のあり、どこか儚くも見目麗しい容姿も手伝ってより波辺にいた女達を引き寄せたのだろうと思いつつも、ルルーシュは妹の反応が気になり目を向けた。
「ライさん、ちょっとだけ遅かったですけど、何かあったのですか?」
確かに、男が着替えと咲世子の買出しに付き合ったにしては、時間がかかっているなど疑問に思っていたルルーシュよりも先にナナリーが質問をしていると、
「ああ、着替えの場所は決まっていたから迷う心配もなかったのだが・・・」
「どうかしたんですか?」
困惑したように見つめるライに、ルルーシュは何故自分を見るのかと不思議な顔をしていたのだが、その理由は自ずと知れた。
「咲世子さんが用意した水着にビキニがあって、さすがにそれは気恥ずかしくて着られないと押し問答繰り返してようやく今の水着に取り替えてもらったのだが」
「他にも何かあったんですか?」
ナナリーとライが話をしている間に、ルルーシュは咲世子を呼び寄せて小声で尋ねる。
「咲世子、まさか、俺と同じビキニを渡したのか?」
「ええ。仲良くお揃いの方が宜しいかと、それにルルーシュ様も期待なされてるのではないかと思いまして」
「っ!? 余計な事に気を遣うな。それよりも、ライが上着を着ているのはお前がさせたのか?」
「はい。此処へつくまでに何人ものお嬢様方や殿方に何度もお声をかけられていたので、見目麗しいライ様の水着姿は他の方には刺激的過ぎると判断しての対応です」
冗談でもない真面目な口調で微笑む咲世子に、自分だけ見られないのは少し残念な気もしつつも、ルルーシュはそれを表情に出すことなく、今日のお前としては一番正しい判断だと褒めて頷いた。
続く
PR
この記事にコメントする