コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/08/08 (Mon)
Girls Dream of bubble・番外編 とこしえのこころを
白い雲が光の中に浮かぶ青い空と蝉の声がBGMに響く夏の日。
帽子の下、少しだけ水滴がきらりと白い肌に輝いて見えて、僕には眩しかった。
「スザク・・・?」
耳に心地の良い声にうっすらと開けたスザクの瞳には、青と白とそして綺麗な銀色がそこにあった。
「えっ、どうして此処に」
待っていたのは自分なのに、見上げる視線にライを捉えてスザクは首を傾げる。
クスッと笑う声を聞きながら、上半身を起こしてみると、いつの間にか図書館の庭にて読みかけの本をそのままに寝てしまったらしいことを、思い出してスザクは気恥ずかしさに後ろ髪を軽く掻いた。
「全然気づかなかったよ。君が来るまで、そんなに深く寝ていた寝ていたなんて」
ワンピースのスカートがひらりと蝶のように舞うさまを目で追いかけると、隣に腰掛けたライがいた。
「僕は君が起きるまで静かに待っていようと思っていたのだが、そんな時間もなかったみたいだ」
胸に抱えた分厚い洋書の本を見せつけて、ライは目を細めるように微笑を浮かべた。
「待つって、起こしてくれても良かったんだよ」
「気持ちよくも熟睡している人を起こす道理はないと僕は思うのだが、何より君は働きすぎて身体を休める暇を与えないほど強情だ。疲労を溜めすぎる君には丁度いい」
「・・・」
ユーフェミアには同じような注意を受けたことを思い出し、スザクは苦笑を浮かべる。
「わかった。ところで、ライ何を読んでいたんだい」
「? ああ、絵本だ」
「絵本?」
意外だなと言いたげなスザクに、ライはふっと寂しそうに笑いながら、表紙を撫でた。
「忘失した過去を呼び起こすことは容易ではないが、少しだけ残る記憶を手がかりに向き合っていくのが今の僕のやり方だ」
「絵本を読んだ記憶でも思い出したのかい?」
「うん。だが、一人きりではなく、傍に誰か、いや、その子に向けて読んでいたように思う」
「その子って、君の大事な子だったのかい」
「顔ははっきりとは思い出せてはいないが、多分僕の妹ではないかと思うんだ」
「そっか・・・僕には兄弟がいないから気持ちは共有できないけど」
ライの華奢な肩に腕を回したスザクは引き寄せるように抱きしめて微笑んだ。
「大事な人が傍にいるって事は、ずっとわかるよ」
「・・・」
至近距離での言葉に、驚きに目を見開いたまま仄かに頬を染めたライ。
それを愛おしそうに目を細めて見たスザクは、人目がないのを知ってか知らずか、こめかみに口付けると、ふわりと木漏れ日に葉が揺らめく風がふわりと吹いた。
「ライもそう思ってるよね?」
目を瞬かせるライに囁いたスザクが見たのは、照れ隠しに目を伏せるように、薄く開いた唇から小さな声で「確認するな」と反論した恋人の反応だった。
終わり
白い雲が光の中に浮かぶ青い空と蝉の声がBGMに響く夏の日。
帽子の下、少しだけ水滴がきらりと白い肌に輝いて見えて、僕には眩しかった。
「スザク・・・?」
耳に心地の良い声にうっすらと開けたスザクの瞳には、青と白とそして綺麗な銀色がそこにあった。
「えっ、どうして此処に」
待っていたのは自分なのに、見上げる視線にライを捉えてスザクは首を傾げる。
クスッと笑う声を聞きながら、上半身を起こしてみると、いつの間にか図書館の庭にて読みかけの本をそのままに寝てしまったらしいことを、思い出してスザクは気恥ずかしさに後ろ髪を軽く掻いた。
「全然気づかなかったよ。君が来るまで、そんなに深く寝ていた寝ていたなんて」
ワンピースのスカートがひらりと蝶のように舞うさまを目で追いかけると、隣に腰掛けたライがいた。
「僕は君が起きるまで静かに待っていようと思っていたのだが、そんな時間もなかったみたいだ」
胸に抱えた分厚い洋書の本を見せつけて、ライは目を細めるように微笑を浮かべた。
「待つって、起こしてくれても良かったんだよ」
「気持ちよくも熟睡している人を起こす道理はないと僕は思うのだが、何より君は働きすぎて身体を休める暇を与えないほど強情だ。疲労を溜めすぎる君には丁度いい」
「・・・」
ユーフェミアには同じような注意を受けたことを思い出し、スザクは苦笑を浮かべる。
「わかった。ところで、ライ何を読んでいたんだい」
「? ああ、絵本だ」
「絵本?」
意外だなと言いたげなスザクに、ライはふっと寂しそうに笑いながら、表紙を撫でた。
「忘失した過去を呼び起こすことは容易ではないが、少しだけ残る記憶を手がかりに向き合っていくのが今の僕のやり方だ」
「絵本を読んだ記憶でも思い出したのかい?」
「うん。だが、一人きりではなく、傍に誰か、いや、その子に向けて読んでいたように思う」
「その子って、君の大事な子だったのかい」
「顔ははっきりとは思い出せてはいないが、多分僕の妹ではないかと思うんだ」
「そっか・・・僕には兄弟がいないから気持ちは共有できないけど」
ライの華奢な肩に腕を回したスザクは引き寄せるように抱きしめて微笑んだ。
「大事な人が傍にいるって事は、ずっとわかるよ」
「・・・」
至近距離での言葉に、驚きに目を見開いたまま仄かに頬を染めたライ。
それを愛おしそうに目を細めて見たスザクは、人目がないのを知ってか知らずか、こめかみに口付けると、ふわりと木漏れ日に葉が揺らめく風がふわりと吹いた。
「ライもそう思ってるよね?」
目を瞬かせるライに囁いたスザクが見たのは、照れ隠しに目を伏せるように、薄く開いた唇から小さな声で「確認するな」と反論した恋人の反応だった。
終わり
PR
この記事にコメントする