コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/08/04 (Thu)
My being me 穏やかな午後の事件
悲鳴、倒れる物音、舞い上がる砂、それら全てが一瞬の出来事だった。
地面に散らばったままのレジ袋から零れる商品の中に、あの雨の日呼びもせずにやってきた白い子犬が、同じく地面に尻を突いたままのルルーシュの前で倒れていたのだ。
原因は、それらに対して何の罪悪感も抱くことなく、笑っている子供達。
異国より日本へと移住した者それも親より刷り込まれた偏見と敵への嫌悪があるのは知っていたし、名ばかりで田すれる様子もない護衛も含めて、周囲に期待もなく自立してきた。
が、やはり目の前にうろちょろされるだけで彼らの気に障るらしく、こうして嫌がらせ目的で絡んでくるのを、相手するだけで馬鹿らしいと放っておいたのがいけなかったのか。
「ブリタニア人は、さっさと国に帰れっ!!」
「そうだ。此処は、日本の地でお前達の来る場所じゃない!」
子供らしくも容赦のない罵声がぶつけられる。
たった一人を集団で虐めると気を強く持つらしく、自分達は悪くないと顔にある余裕でぶつけてくる空き缶や石に、ルルーシュはただ強く睨みつけるだけで、やり返すことはなかった。
自分がまだ子供の立場で、ナナリーとの事もあるので余計な火種は作りたくなかったのは本音だったが、まさかそこに介入してくるものがいるとまでは考えいなかった。
「ワンワン!」
音と臭いで辿ってきたのか。
草むらから飛び出してきた子犬・ジロは、恐れることなくその小さな身体で威嚇するように踏ん張って子供達に吠えかかっていた。
一瞬驚いたものの、しかし、相手は大型犬ならまだしも、子犬であることに子供達は追い払うように手を振った。
「しっ、しっ、あっち行けよ」
「ワンワンっ」
しかしジロは退くこともなく、ルルーシュに背を向けたまま歯をむき出しに懸命に戦っていた。
「何で、野良犬がいるんだよ」
「そういや最近境内で犬がうろついてるって話は聞いたことあるけど、まさかコイツ? 保健所呼んだほうがよくね?」
掴みあげようとする少年の手に噛み付いた時、痛みに顔を歪ませた少年は空中で振りほどくようにして手を払う。
「いてぇー」
「コイツっ!」
仲間がやられたことに腹を立てたもう一人の少年が、怒りに任せて子犬を蹴った。
あまりに勢いがありすぎたせいか子犬は上手く着地することなく叩きつけられてた様子に同情することなく、かまれただけの少年の元に集まる。
ルルーシュはただ呆然と子犬を見ていた。
出会いも時間もナナリーのほうが早かったにも関わらず、偶に見かけて餌をやる以外に大した接触はしたことはなかったのだが、自分を見つけて近づいてきたからなのか、それとも助けに来ただけなのか、未だに動かないジロに、震える手を伸ばして撫でた。
白い毛に似合わぬそこには暖かな体温と、僅かに意気がある様子が見てとれ、ルルーシュはほっと安堵を漏らすと、その紫の瞳に怒りをたたえて立ち上がった。
続く
My being me 穏やかな午後の事件
悲鳴、倒れる物音、舞い上がる砂、それら全てが一瞬の出来事だった。
地面に散らばったままのレジ袋から零れる商品の中に、あの雨の日呼びもせずにやってきた白い子犬が、同じく地面に尻を突いたままのルルーシュの前で倒れていたのだ。
原因は、それらに対して何の罪悪感も抱くことなく、笑っている子供達。
異国より日本へと移住した者それも親より刷り込まれた偏見と敵への嫌悪があるのは知っていたし、名ばかりで田すれる様子もない護衛も含めて、周囲に期待もなく自立してきた。
が、やはり目の前にうろちょろされるだけで彼らの気に障るらしく、こうして嫌がらせ目的で絡んでくるのを、相手するだけで馬鹿らしいと放っておいたのがいけなかったのか。
「ブリタニア人は、さっさと国に帰れっ!!」
「そうだ。此処は、日本の地でお前達の来る場所じゃない!」
子供らしくも容赦のない罵声がぶつけられる。
たった一人を集団で虐めると気を強く持つらしく、自分達は悪くないと顔にある余裕でぶつけてくる空き缶や石に、ルルーシュはただ強く睨みつけるだけで、やり返すことはなかった。
自分がまだ子供の立場で、ナナリーとの事もあるので余計な火種は作りたくなかったのは本音だったが、まさかそこに介入してくるものがいるとまでは考えいなかった。
「ワンワン!」
音と臭いで辿ってきたのか。
草むらから飛び出してきた子犬・ジロは、恐れることなくその小さな身体で威嚇するように踏ん張って子供達に吠えかかっていた。
一瞬驚いたものの、しかし、相手は大型犬ならまだしも、子犬であることに子供達は追い払うように手を振った。
「しっ、しっ、あっち行けよ」
「ワンワンっ」
しかしジロは退くこともなく、ルルーシュに背を向けたまま歯をむき出しに懸命に戦っていた。
「何で、野良犬がいるんだよ」
「そういや最近境内で犬がうろついてるって話は聞いたことあるけど、まさかコイツ? 保健所呼んだほうがよくね?」
掴みあげようとする少年の手に噛み付いた時、痛みに顔を歪ませた少年は空中で振りほどくようにして手を払う。
「いてぇー」
「コイツっ!」
仲間がやられたことに腹を立てたもう一人の少年が、怒りに任せて子犬を蹴った。
あまりに勢いがありすぎたせいか子犬は上手く着地することなく叩きつけられてた様子に同情することなく、かまれただけの少年の元に集まる。
ルルーシュはただ呆然と子犬を見ていた。
出会いも時間もナナリーのほうが早かったにも関わらず、偶に見かけて餌をやる以外に大した接触はしたことはなかったのだが、自分を見つけて近づいてきたからなのか、それとも助けに来ただけなのか、未だに動かないジロに、震える手を伸ばして撫でた。
白い毛に似合わぬそこには暖かな体温と、僅かに意気がある様子が見てとれ、ルルーシュはほっと安堵を漏らすと、その紫の瞳に怒りをたたえて立ち上がった。
続く
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