コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/08/19 (Thu)
溶けたアイスクリームをすくって 後編
まるで、神聖なる儀式のようにライさんは、私の手を恭しく持ち上げて、指を伝って少しだけ垂れていたアイスをすくい上げるようにして口付けた。
「確かに、甘いな」
ライさんは涼しげな声で呟いて、呆然とする私に気づいて不思議そうに目を瞬かせるのだけど、その瞳はとても優しかった。
いやらしさが感じられないほどにその仕草は、さりげないもので、私だけ変に意識してしまい、頬を熱くさせるように、照れが顔に浮かぶ。
「ずるいですよ」
恥ずかしさを隠すように上目遣いで、小さく言い返した私に、ライさんは別の意味にとって、重ねた手が離れ今度は私の頬へと向けられる。
頬に伝わる少しだけ冷たい手のひらと指先で撫でる温もりに引き寄せられるように、私は顔をあげた。
熱に潤んだ視線の先に、私を覗き込むライさんが映りこむ。
優しくいとおしげに頬を撫でる指先がもどかしくて、周囲の視線も頭の隅へと追いやられ、私は
求めるようについ言葉を漏らしてしまう。
「アイスだけですか?」
甘えるのに呆れることなく、ライさんはしばし目を瞬かせた後、ようやく気づいて普段の無表情を忘れさせるような綺麗な微苦笑を私に向けてくる。
それさえも独り占めしたいと思ってしまう自分は、ライさんに相当ハマッてしまっていることに気づかされる。
なんだか自分だけそう思っているような気になってしまい、嫉妬がでてしまう。
だから、欲しいものを素直に強請るように、私はゆっくりと目を瞑る。
ちょっと驚いた顔のらいさんが見えたけれど、少しだけ意地悪してみたくなったので、見てない振りをするのだけど、ちゃんと表情で隠せているのかさえは自分でもわからなかった。
けれど、影か重なるように近づいた気配に私はぎゅっと目を閉じる。
緊張をとかすようにアイスごと包み込んだライさんの手の力は優しかったけれど、頬に触れる手は強く、触れた唇は感触を残すように少しだけ冷たくて、ライさんが口にしたアイスの香りが残っていたせいか、いつもより甘く感じられた。
「アイス溶けちゃいますね」
はにかんだ私は暑さに溶けかけるアイスを目にして、一瞬でも忘れかけるほどに嬉しかったのだけど、それと同時に恥ずかしさも芽生えた。
御腹いっぱいのように感じられるのは、ライさんと私の周りに幸福感が満ちている様に笑顔が出てしまうから。
例え夢の中でも、目が見えて誰の手も借りずに足が自由に動けたとしても、私にはやっぱりライさんが傍にいるだけで不思議と幸せをたくさん見つけているのだと知ってしまったから、これはただの夢ではなく、幸せになる夢だと私は再び笑みを深くするのだった。
絵本の中のお姫様は、いつも大好きな人のキスによって幸せな未来へと向かうように、ライさんが来るのを心待ちにしながら、私は眠りにつく。
いい夢の中に溶けていきながら。
[留め]
まるで、神聖なる儀式のようにライさんは、私の手を恭しく持ち上げて、指を伝って少しだけ垂れていたアイスをすくい上げるようにして口付けた。
「確かに、甘いな」
ライさんは涼しげな声で呟いて、呆然とする私に気づいて不思議そうに目を瞬かせるのだけど、その瞳はとても優しかった。
いやらしさが感じられないほどにその仕草は、さりげないもので、私だけ変に意識してしまい、頬を熱くさせるように、照れが顔に浮かぶ。
「ずるいですよ」
恥ずかしさを隠すように上目遣いで、小さく言い返した私に、ライさんは別の意味にとって、重ねた手が離れ今度は私の頬へと向けられる。
頬に伝わる少しだけ冷たい手のひらと指先で撫でる温もりに引き寄せられるように、私は顔をあげた。
熱に潤んだ視線の先に、私を覗き込むライさんが映りこむ。
優しくいとおしげに頬を撫でる指先がもどかしくて、周囲の視線も頭の隅へと追いやられ、私は
求めるようについ言葉を漏らしてしまう。
「アイスだけですか?」
甘えるのに呆れることなく、ライさんはしばし目を瞬かせた後、ようやく気づいて普段の無表情を忘れさせるような綺麗な微苦笑を私に向けてくる。
それさえも独り占めしたいと思ってしまう自分は、ライさんに相当ハマッてしまっていることに気づかされる。
なんだか自分だけそう思っているような気になってしまい、嫉妬がでてしまう。
だから、欲しいものを素直に強請るように、私はゆっくりと目を瞑る。
ちょっと驚いた顔のらいさんが見えたけれど、少しだけ意地悪してみたくなったので、見てない振りをするのだけど、ちゃんと表情で隠せているのかさえは自分でもわからなかった。
けれど、影か重なるように近づいた気配に私はぎゅっと目を閉じる。
緊張をとかすようにアイスごと包み込んだライさんの手の力は優しかったけれど、頬に触れる手は強く、触れた唇は感触を残すように少しだけ冷たくて、ライさんが口にしたアイスの香りが残っていたせいか、いつもより甘く感じられた。
「アイス溶けちゃいますね」
はにかんだ私は暑さに溶けかけるアイスを目にして、一瞬でも忘れかけるほどに嬉しかったのだけど、それと同時に恥ずかしさも芽生えた。
御腹いっぱいのように感じられるのは、ライさんと私の周りに幸福感が満ちている様に笑顔が出てしまうから。
例え夢の中でも、目が見えて誰の手も借りずに足が自由に動けたとしても、私にはやっぱりライさんが傍にいるだけで不思議と幸せをたくさん見つけているのだと知ってしまったから、これはただの夢ではなく、幸せになる夢だと私は再び笑みを深くするのだった。
絵本の中のお姫様は、いつも大好きな人のキスによって幸せな未来へと向かうように、ライさんが来るのを心待ちにしながら、私は眠りにつく。
いい夢の中に溶けていきながら。
[留め]
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