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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
家族設定は、医者役、ライ(LC主人公) 看護婦役、C.C.。看護士役、リヴァル。
ギャグでやっていきたいと思います。
出演キャラは、ライ、リヴァル、C.C.の三人です。
それでは、お話は続きからになります。
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ライのお医者様--銀色白衣
とある町のとある場所に、一つの診療所がありました。
そこでは、医者と看護師達が生活をする場でもあり、
日々、何の変哲もない平穏な場所であるのだが、
どういうわけか、此処にくる患者の多くは、新しい患者から、度々訪れてくる患者だけでなく、入院した人を見舞いに来る者の中に、個性の強い人たちがいて、此処を賑やかにさせている。
それだけでなく、
変わった所があって、その医者は不思議な力を持っていると密かに、患者達の間で噂となって、広まっていたのだった。
「おい、ライ!じゃなかった。先生」
向こう側から、声が聞こえ、徐々に近づいた意識が声をはっきりとしたものに変える。
「ライ先生、起きろよ」
「ん・・・?此処は」
うっすらと開いた瞳が瞬きを繰り返し、寝ぼけた思考で、辺りへと首を見回す。
ぼやけた視線に、見慣れない服を着た、青い髪の男の姿が目に入ッたのだが、突然入り込んだ明るい光に、眩しそうに顔の前で、手をかざすようにして、もう一度見上げた。
彼が開いたカーテン、窓の向こうに外の景色が見えて、男は、空気を入れ替えるように、窓を開けると、外から、柔らかな風と匂いが、流れるように室内に入り込んで、僅かにカーテンを揺らす。
「ちゃんと、起きたか」
「リヴァル?」
徐々にはっきりと映した視界に、顔なじみのリヴァルが、呼ばれた声に反応するように、ライの傍に歩み寄り、顔を覗きこんできた。
「おはよう!。ライ先生」
「ライ、先生?リヴァル、何を言ってるんだ。それよりも、朝から珍しいな。何か用か」
ライの問い掛けに、リヴァルが呆れた声で、
「は?何か用かって、お前な。俺何年、此処で働いてると思ってるんだ」
「働いている?どういうことだ」
「なんだよ。まさか、昨日お酒でも飲んだのか?。沢山訪れるほど人来る訳じゃないけどさ、医者なんだから、いつ患者が来るかもわからない。ちゃんと、自分の体調管理はしておいたほうがいいぞ」
リヴァルの言葉はわかっていても、今のこの状況が納得いかないようで、
「何故、こんなことになっていると、僕にはさっぱりだ」
「俺もお前がわかんねぇよ。とりあえずは、まず、顔を洗とけよ。そうすれば、少しは目も
覚めるかもしれないだろ?」
「あ、ああ。わかった。」
「おう。わかったなら、話早い。起きて、着替えだ」
「しかし、何故こんな所にいるのだろうな。それに、これは一体」
用意していた服を手渡され、それにまじって、何故かある、真っ白な白衣を見て、ライは首を傾げる。
「なに寝ぼけたこと言ってんだよ。いつものお前の仕事着だろ」
看護士なのだろう、服装姿のリヴァルが、当たり前のように言い返してきた言葉に、二の句が出ない。
よくもわからないうちに、診療所と呼ばれるところで、医者という肩書きを貰って、此処でこうして、生活している事が、不思議で仕方がない。
「わからないのは、そいつは、昨日、夜遅くまで働きづめだったからな、頭の思考がよくまわっていないのだろう」
壁に寄りかかるようにして、看護婦姿のC.C.が、手にしたピザを口に運ぶ。
「C.C.!君まで、何故此処に。ルルーシュの部屋に、戻らなくていいのか」
「?部屋に戻るだと、おかしなことを言うな。そもそも此処にそんな部屋はない。もっともアイツが入院しているのなら、話は別だがな」
ライの気持ちを余所に、リヴァルがライへと詰め寄るようにして、
「おいおい、大丈夫か、ライ?。お前が前に、新しく配属された看護婦って紹介したんだぞ」
「天然思考がとうとう脳にまでまわって、ついに、ボケ始めたのか」
「・・・いや、昨日無理がたたったせいじゃねぇか?。なんなら、もう少し、休養とっておくにしたほうが」
「何を言ってる。脳がうまくまわっていないのは、朝から何も口にしていないからだろう。
栄養補給をしておけ。少しでも、腹につめていれば、起きるかも知れないだろう。そうだ。なんなら、分けてやってもいいぞ」
「分けるって、C.C.。朝から、ピザなのか」
「ああ、私の好物だ」
「いや、それは知ってるけどさ」
「お前にはやらんぞ」
「何も言ってないけど、言う前に断られるてのも寂しいな。けど、まぁ、C.C.の言うとおり、とりあえず朝食をとって腹ごしらえでもしといたほうがいいな。まず、その前に、洗顔でもして、さっぱりしてこいよ」
「あ、ああ、そうだな」
部屋を出ると、閉めた扉の奥から、リヴァルとC.C.の声が話し声が聞こえてきた。
あの二人が一緒にいるところは、見たことないのもあったが、自分の知らぬ間に変わってしまった、周囲に困惑したまま、ライは、頭を整理つけようと、洗面所に行った。
制服姿の学園生活の中にいた自分ではなく、此処では、白衣姿の医者となった自分を鏡越しに凝視して、水に濡れた顔から、雫がぽたりと下に落ちた。
どうしてなんだと、誰に問えばいいのかわからない。
見たこともない場所の中であるはずなのに、今ライは、ライ自身のいる場所の、全ての部屋がどんな部屋で何があるのか、そのことだけは何故か覚えてあって、今触れたばかりの水の感触も此処にくるまでの感触も手を通して、自分が触れているのだという、事実が信じられず、夢ではないのかと思えてしまう。
いきなり、知らない土地で環境や周りの状況が変われば、混乱してしまうのは、仕方のないことであるのだが、先程の周りとライへの対応からわかるには、ライがこの診療所で働いている医者ということと、リヴァルとC.C.がその看護師達ということ、そして、彼らにはこれが日常で、それを理解していないライがおかしいということになっている。
「何処なんだ。此処は」
不安が呟いた声と共に現れた。
それに、答えることは声は当然ながらなく、ため息をつき、目を閉じた。
もう少し、状況を見て、考える必要があるっと、気を引き締めたように、目を開いて、近くにあったタオルへと手を伸ばす。
濡れた顔を拭って、洗面所を後にした、ライには驚くほどに、さっきの疑問が雲のように薄れていった。
それは本当に、目覚めたように、はっきりとした意思を持った瞳があったのだ。
【留め】