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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
初めてと知った痛み
初めて出会った少年は、何処かで見覚えのある人物だった。
「はじめまして、ロロ・ランペルージーです。こんにちは、ライさん、ですよね」
「君は、僕の名前を知っているのか?」
その反応に僅かに目を細めるロロであったが、ライにはそれが何を示すのかはわからないまま、口を開いた。
「ええ。生徒会の人達から、お話は伺っていたので」
「生徒会から?。失礼だが、誰からその事を聞いたんだ」
「それは」
ロロと呼ぶ声に振り向けば、後ろからルルーシュがコチラに向かってくるのが見えた。
「兄さん」
「何処行ってたんだ。会長達が探し回ってたから、心配するだろう?」
ロロが横目にライを一瞥した後で、ルルーシュへと向かうと、弟の態度へと変わる。
「ごめんなさい。兄さん。今、彼と話をしていたので」
そう言われて、ルルーシュがようやくライへと顔が向けられると、
「ああ。彼は知り合いか」
赤の他人に声をかけるような言葉に、ロロがライの反応を伺うように、視線を上に向けた。
「いや、話しかけられただけだ。それより、彼に何か用事があるのだろう。僕もこれ以上引き止めているのは、悪い気がするし、ここで失礼するよ」
昔の二人を知るものからすれば、可笑しな光景だが、
「いや、こちらこそ用があるのに、引き止めて悪かった。それじゃ。行くぞ、ロロ」
どちらとも何の気兼ねも無くそう言葉を交わして、生徒会室へとロロを連れて行くように歩き始めた、ルルーシュの後をロロが追いかける。
ちらりと、後ろを顧みたが、彼の後姿が自分達と逆方向に行くのを見て、ルルーシュに声をかけられ、顔を前へと戻して、なんでもないと笑いかけた。
会った時確認のためにと、話しかけてみたロロだったが、彼にもあのギアスがちゃんと掛けられていることは知ることが出来た。
それはルルーシュ以外の生徒会メンバーのことだけを、生徒会メンバーにも同様なギアスがかけられていた。
そういった命令はあまり無いのだが、接触を避けた方がいいだろうと思い直した。
それにしても、学園内で自分だけがそのことを知っている、というのは、悪い気がしないが、本当に今はじめて出あったとばかりの会話に、ずきりと、胸に鈍い痛みを覚えたのが気になった。
【留め】