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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/03/03 (Tue)
nL編お相手アンケートに投票のあったやつをやっと書けました。
ゲームでは、最後はライが主夫的な感じがとても好きでした。

ヴィレッタ×ライです。
続きからになります。
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子供の戯れ言と侮って



 青空の空の下、太陽からの日差しに不意に人の影が差すことに気づいたのは、いつからだろうか。
 はじめは、聞いたことない優しさを含んだ声で、脳の奥でライと名前を呼ばれたのは、いつだろうか。
 
 

「おい、起きないか」

 

 意識の向こうで誰かの声が聞こえてきて、うっすら目を開けると、ぼやけた視線の向けに見覚えのある人影が見えた。

 

「っ…あ」

 

 ぱちぱちと瞬きを繰り返し、視線に周囲を見渡すように視線が動けば、ライへと注がれた視線と目を合わせる。

 まだ意識は間に透明な何かを挟むように曇りかがっていたが、それは徐々に覚醒させながら、それでも、視線だけは、何故かある一人の人物へと囚われたまま、ぼんやりと背後に映る太陽の光を眩しそうに受け、強引な流れにも入ったが同じ純血派であり、今は教師という仮面をつけて、此処にいるヴィレッタを見上げる。



「起きたようだな」
 


 声の方へと顔を向ければ、見覚えのある顔がどこか心配そうに、ライを見下ろしていた。
 括った長い髪が、流れるように垂れた先に、草の生えた地面が見え、ライは、自分が今寝ているのだと知ったのだが、横になったときに気づかずに溜まった疲れが、眠気をもたらし、うつらうつらとしてしまったのは、寝る前の記憶は覚えているが、その時は、確かに周りには人がいなかった。けれど、今は身近に人がいる。
 ただそれだけのことが、さっきの風景を変えたように見えた。

 

「ヴィレッタ、先生?」

「声を掛けてから気づくまでに何分かかったと思っている。確かに、学生と軍との両立もある上、苦労かけていることは承知しておるが、こんなところで呑気に転寝とは、あまり感心しないが」

「ああ…すみません。知らず知らずのうちに寝ていたみたいですね」

 

 ライの表情を見てか、ヴィレッタは、一瞬顔をそむけて、再び、ライへと向けると、

 

「まぁ、しかし」

「?」

「・・・・なんでもない。が、無意識とは言え寝言でもああいったことを臆面もなく口にするのは気をつけたほうがいい。聞いたのが、私一人だから良かったものの、私でなければ後々それで困る事になるのは、貴公なのだから」
 


 言いながら、何かを思い出したように、気まずそうに眉をひそめ、瞳を伏せたヴィレッタに、当然ながら寝言なので当人である、ライには理解できるはずもなく、顔は無表情でも、瞳は、不思議そうにパチパチと瞬いて、わずかにそこに感情が見える。



「寝言、何を言ったのですか?僕は」

「…そうだな。口にしたのは、此処で使うべき言葉ではない。こうして探るために教師という仮の姿で潜んでいるとはいえ、お前は此処の生徒だ。接触する機会が増えているとはいえ、あらぬ誤解は周囲に招くものではなかろう」

「誤解、ですか」

「そうだ。偶に弁当を共に食すか情報交換以外に本来では、関わり合うべき関係ではないだろう。仮にも、教師であり、お前は、その生徒なのだからな」

「……確かに、そうかもしれません」



 顔を下へと僅かに向けたライが、表情は見えなくてもどことなく、さびしそうな感じにも見えたのだが、ヴィレッタはそれを見て見ぬふりするように、さらりと言った。
 


「わかっているのなら、それでいい。では」

「ヴィレッタ先生」

「何だ」

「好きですよ」


 少し上体を起こすように、立ち上がりかけるヴィレッタの腕を掴んで、真剣な顔で、


「な、何を突然言って」

「お弁当」

「はぁ?」

「貴女の作る、お弁当、好きですよ」

「・・・・」

「どうしました」

「もう、いい。貴公にはまだやるべき授業がある。さっさと戻れ。チャイムが鳴る頃だ」


 ヴィレッタは、照れた頬を気丈な態度で隠すようにして、緩んだ手から逃れる、そのまま後ろを向いて、行ってしまった。
 後に残された、ライは、その意味が明確にわかっておらず、自らの手を眺めるようにして、首をかしげた。
 つかんだ時の熱が、まだ手のひらに残っているようで、ライは、よくもわからない感情をもてあますように、拳を作るように手を握りこんだ。

 一方、まっすぐに歩いて行った、ヴィレッタは、未だ消えぬ顔の熱を冷ますようにして、わけもなく高鳴る動悸に困惑していた。そのことに、疑問を抱きながら、他の生徒に声をかけるまでは、その状態は保たれたままだった。
 

[留め] 

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