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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/07/13 (Mon)
新婚さんごっこ、
ルルーシュ×ライです。

お話は、続きからになります。

拍手を送る



理由はすべて、君にある


「ルルーシュ、これは?」


 仕事から家に帰ってきたルルーシュが、ブルー系に纏めた花束を、ライに差し出し、それを受け取ったライは、どういうことかと首をかしげる。
 上着を椅子へとかけて、ネクタイを緩め、それを解きながら、ルルーシュが答える。


「帰りに、買ってきた」

「女の子達からの貰い物ではないのか?」

「ああ、今日のは違う。俺からお前への贈り物だ。花束の中に、メッセージカードが入ってるから、読んでおけ」


 上着と靴下を持って寝室に向かったルルーシュを一瞥して、ライは、花束に埋もれるようにしてあった、一枚のカードを見つけ、それを取り出す。
 一言のメッセージがあった。それだけで。


「これは、どういう意味だ?」


 寝室から、戻ってきたルルーシュにカードを手にしたまま訊ねると、ルルーシュの眉が顰めて、口を開く。


「花束とカードの指す意味を理解していないのか?」

「カードには、今日を祝い、またお前と過ごした日々をこれからも誓うっと、書いてあったのだが、どういう意味なんだ」


 今日は、結婚記念日だと覚えていたルルーシュとそのことすら忘れているライとの間に沈黙が下りた。ルルーシュは、額を手で覆うようにして、


「忘れているか・・・ふふふっ」

「ルルーシュ?」


 含むように笑い出したルルーシュに、訝しげに視線を向けるライ。


「何が可笑しい?」

「いや、とりあえず、せっかくの花が枯れてしまっては元もこうもないだろう」

  
 抱えた花束を見たルルーシュの視線を辿って、ライは、返事をすると、カードをテーブルに置くようにして、その場を移動した。





 花束を包んだ薄葉紙とアルミホイルとリボンを取り除いて、活ける為の準備を済ませた後、時間を置いて、花瓶に活けるよう、まず三つそれから、一つ一つと花瓶にさしていく。
 その作業で花瓶にも華やかさが増していくのだが、背後から近づいた気配に振り返らぬままライは、口にする。


「ルルーシュ?何をしているんだ」

「何もしていない。するとしても、これからだ。ところで、本当に覚えていないのか、もう一度確認をしておきたいのだが」

「さっきも言っていたが、覚えているかと訊ねられても、何のことか僕には見当もつかない」

「やはりな。そうか、それでいい。今の言葉で俺の判断は決まったのだから」


 ルルーシュの声が低くなったことに、花束をすべて花瓶に移し終えて、ようやくライは、ルルーシュに振り返る。


「なんの・・・っ」

 
 背中に窓が押し当てられ息を呑む隙もなく、ルルーシュから顔を近づけて、キスをされたライは、突然の事と、花瓶を置いた台の角にぶつかり、花瓶の揺らぐ音とで驚きに抵抗するように僅かに身じろぐ。
 それに合わせる様に、ルルーシュがキスをとめて、


「っはぁ、何のつもりだ。ルルーシュ、今日の君は何か変だ」

「そうか?。俺とお前といつもやっていることだろう」
 
「・・・確かに、そうではあるが、では、あれは何だ。君の背後から、こちらに向けてビデオカメラが光って見えているが」

「ああ、あのビデオカメラは俺の所有物だ。誰の目にも触れることはない。気にするな」

「どうしたんだ。僕が君に訊ねた時から何か君の様子が可笑しい」

「可笑しい?俺だけが知ることに、なんの躊躇いがある。どうしてもとお前がいうのなら、ライ、お前が今日という日の事を思い出したのなら、今すぐにでも止めてやれるぞ」

 ライに覆いかぶさるルルーシュの瞳は、笑っているのだが酷く意地悪に口の端をあげる。それを凝視したままライは、非難するかのように名前を呼ぶ。


「っルルーシュ!?」

「考える余裕くらい作れるだろう。もっとも、それが出来ればの話になるが」


そうして、怪しく細めた紫の瞳を至近距離で、揺れるライの瞳を覗きこむように告げる。
 

「ライ、俺は今以上に不愉快になった事はない。その原因はお前にあると身をもって味わうがいい」

 
 そうして、ルルーシュから唇を合わせた。僅かに身じろいだだけで、だんだんとルルーシュに思考が溶かされていく。
 行き場のない手がルルーシュの背中を捕らえて、握り締めたシャツに皺を作る。
 それに気づいたルルーシュが、笑うように合わせた口内から吐息が漏れ、その瞳が細まる。
 まだ躊躇いはあるものの、目を瞑って眉を下げルルーシュに答えようとしている、健気だとライの表情をその瞳で確認して、ルルーシュも目を閉じその味わいを深めていく。
 ジーと微かに聞こえるビデオカメラだけが、その一部始終をそのレンズに映し撮る。
 カーテンを開いた、マンションの一室で、密かにルルーシュの仕置きは始まっているのだった。


[留め] 

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