コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/03/14 (Sun)
願わくば明日の来ないことを
「ライ」
ベランダに風に吹かれた柔らかな髪が儚い空気を纏うようにふわりと揺らいで振り返る少年に、モニカは小さく悲しげに微笑んだ。
会った時は輝きを放っていた澄んだ銀色の瞳は、今は闇を映しているかのように影を落としていた。
それにはわけがあったのだ。爆発に巻き込まれ命をなくしたノネット、その情報が届いたのはライが出陣する前だった。
普段の冷静な彼から考えられないほどに戦い、信じられないようなミスをした。
戦いには無論、勝利したのだが、その光景は特派の人達も驚くほどのものだったと聞いている。
ライ自身も怪我を負い、痛ましくも頭に包帯を巻いている。
しばらく安静にさせるため、戦闘には参加できなかったのだが、理由はそれだけではなかった。
頭に怪我を負ってしまったせいか、それほどにノネットの死がショックだったのか、さらに記憶喪失となっていたからだった。
今までずっといた学園のことも覚えておらず、これ以上特派にいても彼を傷つけるだけだと話し合いの結果、名乗りを上げたモニカがライを引き取ることにした。
といっても、ライの記憶と怪我が戻るまでの間なのだが。
「今日も此処にいたのね」
空から近いせいか、モニカの帰りを待っているのか、よくベランダにいるライ。
沈みゆく夕暮れに染まった瞳がモニカを一瞥した後で、まっすぐと再び前を見据える。
表情を見せていたあの頃とは違い、今はお人形のように無表情で、綺麗な顔がより冷たく映る。
いつもの反応に、モニカは困ったように苦笑を漏らしてライの隣に立った。
視線の先には夕日が見えるのだが、ライの瞳はそれではない虚空を見つめているように思え、覗き込んだモニカが。
「此処での生活には、慣れてきた?」
声をかければ反応するくらいにはなったライへと、微笑んで、
「誰かと暮らすなんてこと考えたことがなかったから、多少困らないくらいには用意しているつもりだけどね、ライはどうなのかと思って聞いてみたのよ」
二人で暮らすには十分な広さを持った、マンションの一室。
そこには生活観のあるインテリアや家具などが室内を彩るように存在している。
元はモニカが使っていたものらしく、どこか女性らしいと思えるセンスであった。
背中越しに振り返り部屋を見渡したライは、
「いえ、特に困ることはないです」
「そう。少しぐらいは我が侭言ってくれたほうが嬉しいけど」
にっこりと笑みを浮かべたモニカが、少しだけ背の高いライの腕に手を絡めて、寄り添う。
戸惑うことも拒絶もないのは、気を許しているのもあるのかもしれないけど、赤の他人を受け入れるほど警戒心が薄くないライに、気を遣わせぬようにと、また一時的に混乱を招かないようにと、モニカは嘘をついた。
「恋人なら、ね」
こんな形で叶う恋だとは誰も思わなかった。
昔のライが想っていた人は、遠くに行ってしまったけれど、私にもきっと彼を救う助けになれるだろうとこの道を自ら、モニカは選んだのだ。
記憶が戻るまでの間だけ、この幸せが続くように。
寄り添うままに、モニカが顔をあげると、見つめるライの瞳と出あって、それから少し背伸びをするようにモニカからそっとライに触れて、唇に優しいキスを落として離れていった。
「モニカさん?」
「さんは要らないと言ったでしょう」
向かい合い、ライは目を瞬かせたままその瞳に、微笑むモニカを映す。
今彼が見ているのは、ノネットでも他の誰でもなく自分であると、
もう一度心に刻むようにライの首後ろへと両手をまわして、そっと顔を寄せるように見つめあい口付ける。
これからもライを守ろうとする誓いの儀式のように。
二人の背後にある夕焼けが、窓まで伸びた重なり合った影を静かに照らすように輝いていた。
[留め]
「ライ」
ベランダに風に吹かれた柔らかな髪が儚い空気を纏うようにふわりと揺らいで振り返る少年に、モニカは小さく悲しげに微笑んだ。
会った時は輝きを放っていた澄んだ銀色の瞳は、今は闇を映しているかのように影を落としていた。
それにはわけがあったのだ。爆発に巻き込まれ命をなくしたノネット、その情報が届いたのはライが出陣する前だった。
普段の冷静な彼から考えられないほどに戦い、信じられないようなミスをした。
戦いには無論、勝利したのだが、その光景は特派の人達も驚くほどのものだったと聞いている。
ライ自身も怪我を負い、痛ましくも頭に包帯を巻いている。
しばらく安静にさせるため、戦闘には参加できなかったのだが、理由はそれだけではなかった。
頭に怪我を負ってしまったせいか、それほどにノネットの死がショックだったのか、さらに記憶喪失となっていたからだった。
今までずっといた学園のことも覚えておらず、これ以上特派にいても彼を傷つけるだけだと話し合いの結果、名乗りを上げたモニカがライを引き取ることにした。
といっても、ライの記憶と怪我が戻るまでの間なのだが。
「今日も此処にいたのね」
空から近いせいか、モニカの帰りを待っているのか、よくベランダにいるライ。
沈みゆく夕暮れに染まった瞳がモニカを一瞥した後で、まっすぐと再び前を見据える。
表情を見せていたあの頃とは違い、今はお人形のように無表情で、綺麗な顔がより冷たく映る。
いつもの反応に、モニカは困ったように苦笑を漏らしてライの隣に立った。
視線の先には夕日が見えるのだが、ライの瞳はそれではない虚空を見つめているように思え、覗き込んだモニカが。
「此処での生活には、慣れてきた?」
声をかければ反応するくらいにはなったライへと、微笑んで、
「誰かと暮らすなんてこと考えたことがなかったから、多少困らないくらいには用意しているつもりだけどね、ライはどうなのかと思って聞いてみたのよ」
二人で暮らすには十分な広さを持った、マンションの一室。
そこには生活観のあるインテリアや家具などが室内を彩るように存在している。
元はモニカが使っていたものらしく、どこか女性らしいと思えるセンスであった。
背中越しに振り返り部屋を見渡したライは、
「いえ、特に困ることはないです」
「そう。少しぐらいは我が侭言ってくれたほうが嬉しいけど」
にっこりと笑みを浮かべたモニカが、少しだけ背の高いライの腕に手を絡めて、寄り添う。
戸惑うことも拒絶もないのは、気を許しているのもあるのかもしれないけど、赤の他人を受け入れるほど警戒心が薄くないライに、気を遣わせぬようにと、また一時的に混乱を招かないようにと、モニカは嘘をついた。
「恋人なら、ね」
こんな形で叶う恋だとは誰も思わなかった。
昔のライが想っていた人は、遠くに行ってしまったけれど、私にもきっと彼を救う助けになれるだろうとこの道を自ら、モニカは選んだのだ。
記憶が戻るまでの間だけ、この幸せが続くように。
寄り添うままに、モニカが顔をあげると、見つめるライの瞳と出あって、それから少し背伸びをするようにモニカからそっとライに触れて、唇に優しいキスを落として離れていった。
「モニカさん?」
「さんは要らないと言ったでしょう」
向かい合い、ライは目を瞬かせたままその瞳に、微笑むモニカを映す。
今彼が見ているのは、ノネットでも他の誰でもなく自分であると、
もう一度心に刻むようにライの首後ろへと両手をまわして、そっと顔を寄せるように見つめあい口付ける。
これからもライを守ろうとする誓いの儀式のように。
二人の背後にある夕焼けが、窓まで伸びた重なり合った影を静かに照らすように輝いていた。
[留め]
PR
この記事にコメントする