コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/05/20 (Thu)
懐かれすぎて、食べられない
「会長、チョップ!」
生徒会室に入っていきなりの攻撃に、ライは無言で見つめた。以前なら、間違いなく当たっていたのだが、予測して気配を読んでかうまくかわされてしまった。
「ああ、今度は当たらなかった」
「そう何度も同じ手にはかからない」
「同じ? ワンパターンって事」
きょとんと瞬く瞳に悪意は見られず、相変わらずな人だと小さく溜息をついたライは、
「ミレイさんは、不意打ちに仕掛けることが偶にあるのだが、それは何故なんだ?」
「そりゃあね、あまりにもあなたが表情を変えないから、たまには驚かせたり、笑わせてみたくなるのよ」
「・・・・」
「前に教えた、愛想笑いのほうは、少しは上達した?」
「愛想笑い?」
「スマイルよ。ス・マ・イ・ル♪」
にっこりと笑顔を見せるミレイとは裏腹に、ライは笑みを作ろうとして口端だけが引きあがった妙な笑みとなる。
本人は笑っているつもりなのだろうけど、目が笑ってなかったのでみる人によってはより怖いものに見えた。
「・・・・やっぱりいいわ。まだ練習不足みたいだし」
書類の束を机の置いたライの後をつけるように来たミレイは、何やら思うところあるらしくにっこりと微笑む。
「恋の方は? 誰がいいなぁって気になる人できた」
仕事の途中なのか散らかった机のものを見たライは、バラバラにただ重ねたただけの書類をきちんと整頓するように束ねながら、顔をあげる。
「以前にも、似た質問を聞きましたけれど、そうまでして恋愛を薦めるのは、何か理由があるのか」
「そりゃそうよ。恋を知って変われる何かが貴方にもあるんだから。心の問題だけど、いい刺激になるんじゃないかと思ってるのよ」
「記憶を思い出した後に、実は恋人がいたと後に知るよりは、今の状態でも特に問題はないと思うが」
「それは・・・、確かに、問題よね。本当は既婚者なんですって知ったら私も含めて驚くだろうし」
指を顎に添えるように考え込んだミレイの表情は、冗談と取れないほどに真剣だったので、思わず聞き返す。
「既婚者?」
「うーん、でもそれなら苗字が記載されてるはずだから、調べようがあるけど、名前だけだから。現段階の可能性としては低いかもね」
結局そう結論付けて、ミレイは微笑み返す。
「相手に負い目があるとなかなか踏み切れないものだと聞いたことがあるのだが」
「そういうことでも気にならない人はどこかにいるわよ」
「そう、だろうか」
「そうよ。私もその中の一人でもあるしね」
「ミレイさん」
どこか寂しげに視線を伏せたミレイに、ライが問いかける。
「ミレイさんは」
しかし、ライの言葉を遮るように、いや、その隙をついてミレイが飛びついてきたのだ。
「アタック」
「!?}
急に抱きつかれた反動で二人まとめて後ろに倒れた。
倒れる際に、体の一部が束ねておいてあった書類へとぶつかり、ばさばさと紙ふぶきのように舞い上がるように床に散らばる。
その光景の背に、楽しげに笑うミレイが移る。
「はははっ、今度は避けれなかったわね」
「・・・・何のマネなんだ。これは」
「何のマネだと思う」
後ろに上半身だけは倒れぬように手で支えながら、ミレイに乗り上げられたままのライは探るように見つめ返す。
遠くで、ミレイを探すリヴァルの声が聞こえてきた。
「リヴァルが呼んでるわね」
「・・・・」
「どうする?」
退く気配のないまま、ミレイが首を傾げて訊ねてきた。
机の下に倒れているため、扉を開けたとしても二人の様子は見えない。
だが、ライにはどうすると聞かれても具体的な言葉もないまま口を開けずに困惑していると、
「このまま二人でサボちゃう?」
自ら、会長にあるまじき、いや、ミレイの性格を知っていれば当然なのだが、そんな提案を持ちかけてくる。しかし、リヴァルなら即答する答えもライが受け入れるはずもなく、
「まだ業務が残ってる上、生徒会の責任者が率先して放棄するのは僕も見過ごせません」
当然のような返事が返り、ミレイは何かを思いついた顔つきに変えると、
「真面目ね。そういう時は」
ライの横に手をついたミレイは、ぐっと上半身を乗り出すように移動してきた。
すると、女性特有の匂いなのかミレイの匂いなのか仄かな甘い香りが鼻をくすぐり、吐息が顔に触れる。
ミレイが普段と違う雰囲気なのは濡れた瞳のせいか、どきりと鼓動が跳ね上がりそうになりライは視界から遮るよう顔を横に向けてしまうが頬は赤いままだった。
「顔を背けちゃって、照れてる?」
「ミレイさん、僕は冗談に付き合うつもりはない。後、顔が近い」
「顔? そうね。ふっ、名前で呼んだら止めてあげるけど?」
小さく笑いながら言うのに、ライが視線を戻すと、普段どおりのミレイではあったが、どこか楽しげで口調が意地悪だった。
「ミレイ・・・さん」
「さん?」
「・・・・ミレイ」
焦点が合わないくらいに顔を近づけたミレイは、ライの呼び名を聞いて、ゆっくりと体から離れていった。その頬は、赤くなっていた。
「自分から言っといてなんだけど、ちょっと照れるわね」
なんと言っていいかわからず無言になるライに、ミレイはようやく離れるように身を起こした。
背伸びするように腕を伸ばすミレイは、普段の会長だった。
「さーてと、片付けないことには終わらないわね。
今日は、勿論手伝ってくれるんでしょ」
「はい」
それじゃあと、何事もなかったように指示を出すミレイに、先ほどの行動の理由というよりも、一瞬見せた何かを秘めた表情が忘れられず、ライは散らばった書類を拾い始めながら、口にした。
「ミレイさんが冗談にしても、あんなことならする相手は他に」
「あんなことって?」
同じように屈んだミレイもその手に散らばった書類を拾っていた。
瞬きをするように、ライの瞳を見つめるのは、普段騒がしく其れでいてとぼけているようでよく人を見ているのだと知る。
「・・・・」
「冗談よ。もう無理にしないから安心しなさい」
あのまま何もいわなかったら、何をしていたのだろうと我知らず思い返してしまった事に、どこか期待しているようでライは首を横に振って、その思考を追い返した。
「あなたに気があるなら私さっきの迷わなかったけど」
さっきというのは、口付けしそうになったことなのか。
えっ、と目を瞬かせるようにミレイを見つめたライに、ミレイは人差し指を口元に当てて片目を瞑って見せる。
まるで、今のは秘密であるというように。
[留め]
「会長、チョップ!」
生徒会室に入っていきなりの攻撃に、ライは無言で見つめた。以前なら、間違いなく当たっていたのだが、予測して気配を読んでかうまくかわされてしまった。
「ああ、今度は当たらなかった」
「そう何度も同じ手にはかからない」
「同じ? ワンパターンって事」
きょとんと瞬く瞳に悪意は見られず、相変わらずな人だと小さく溜息をついたライは、
「ミレイさんは、不意打ちに仕掛けることが偶にあるのだが、それは何故なんだ?」
「そりゃあね、あまりにもあなたが表情を変えないから、たまには驚かせたり、笑わせてみたくなるのよ」
「・・・・」
「前に教えた、愛想笑いのほうは、少しは上達した?」
「愛想笑い?」
「スマイルよ。ス・マ・イ・ル♪」
にっこりと笑顔を見せるミレイとは裏腹に、ライは笑みを作ろうとして口端だけが引きあがった妙な笑みとなる。
本人は笑っているつもりなのだろうけど、目が笑ってなかったのでみる人によってはより怖いものに見えた。
「・・・・やっぱりいいわ。まだ練習不足みたいだし」
書類の束を机の置いたライの後をつけるように来たミレイは、何やら思うところあるらしくにっこりと微笑む。
「恋の方は? 誰がいいなぁって気になる人できた」
仕事の途中なのか散らかった机のものを見たライは、バラバラにただ重ねたただけの書類をきちんと整頓するように束ねながら、顔をあげる。
「以前にも、似た質問を聞きましたけれど、そうまでして恋愛を薦めるのは、何か理由があるのか」
「そりゃそうよ。恋を知って変われる何かが貴方にもあるんだから。心の問題だけど、いい刺激になるんじゃないかと思ってるのよ」
「記憶を思い出した後に、実は恋人がいたと後に知るよりは、今の状態でも特に問題はないと思うが」
「それは・・・、確かに、問題よね。本当は既婚者なんですって知ったら私も含めて驚くだろうし」
指を顎に添えるように考え込んだミレイの表情は、冗談と取れないほどに真剣だったので、思わず聞き返す。
「既婚者?」
「うーん、でもそれなら苗字が記載されてるはずだから、調べようがあるけど、名前だけだから。現段階の可能性としては低いかもね」
結局そう結論付けて、ミレイは微笑み返す。
「相手に負い目があるとなかなか踏み切れないものだと聞いたことがあるのだが」
「そういうことでも気にならない人はどこかにいるわよ」
「そう、だろうか」
「そうよ。私もその中の一人でもあるしね」
「ミレイさん」
どこか寂しげに視線を伏せたミレイに、ライが問いかける。
「ミレイさんは」
しかし、ライの言葉を遮るように、いや、その隙をついてミレイが飛びついてきたのだ。
「アタック」
「!?}
急に抱きつかれた反動で二人まとめて後ろに倒れた。
倒れる際に、体の一部が束ねておいてあった書類へとぶつかり、ばさばさと紙ふぶきのように舞い上がるように床に散らばる。
その光景の背に、楽しげに笑うミレイが移る。
「はははっ、今度は避けれなかったわね」
「・・・・何のマネなんだ。これは」
「何のマネだと思う」
後ろに上半身だけは倒れぬように手で支えながら、ミレイに乗り上げられたままのライは探るように見つめ返す。
遠くで、ミレイを探すリヴァルの声が聞こえてきた。
「リヴァルが呼んでるわね」
「・・・・」
「どうする?」
退く気配のないまま、ミレイが首を傾げて訊ねてきた。
机の下に倒れているため、扉を開けたとしても二人の様子は見えない。
だが、ライにはどうすると聞かれても具体的な言葉もないまま口を開けずに困惑していると、
「このまま二人でサボちゃう?」
自ら、会長にあるまじき、いや、ミレイの性格を知っていれば当然なのだが、そんな提案を持ちかけてくる。しかし、リヴァルなら即答する答えもライが受け入れるはずもなく、
「まだ業務が残ってる上、生徒会の責任者が率先して放棄するのは僕も見過ごせません」
当然のような返事が返り、ミレイは何かを思いついた顔つきに変えると、
「真面目ね。そういう時は」
ライの横に手をついたミレイは、ぐっと上半身を乗り出すように移動してきた。
すると、女性特有の匂いなのかミレイの匂いなのか仄かな甘い香りが鼻をくすぐり、吐息が顔に触れる。
ミレイが普段と違う雰囲気なのは濡れた瞳のせいか、どきりと鼓動が跳ね上がりそうになりライは視界から遮るよう顔を横に向けてしまうが頬は赤いままだった。
「顔を背けちゃって、照れてる?」
「ミレイさん、僕は冗談に付き合うつもりはない。後、顔が近い」
「顔? そうね。ふっ、名前で呼んだら止めてあげるけど?」
小さく笑いながら言うのに、ライが視線を戻すと、普段どおりのミレイではあったが、どこか楽しげで口調が意地悪だった。
「ミレイ・・・さん」
「さん?」
「・・・・ミレイ」
焦点が合わないくらいに顔を近づけたミレイは、ライの呼び名を聞いて、ゆっくりと体から離れていった。その頬は、赤くなっていた。
「自分から言っといてなんだけど、ちょっと照れるわね」
なんと言っていいかわからず無言になるライに、ミレイはようやく離れるように身を起こした。
背伸びするように腕を伸ばすミレイは、普段の会長だった。
「さーてと、片付けないことには終わらないわね。
今日は、勿論手伝ってくれるんでしょ」
「はい」
それじゃあと、何事もなかったように指示を出すミレイに、先ほどの行動の理由というよりも、一瞬見せた何かを秘めた表情が忘れられず、ライは散らばった書類を拾い始めながら、口にした。
「ミレイさんが冗談にしても、あんなことならする相手は他に」
「あんなことって?」
同じように屈んだミレイもその手に散らばった書類を拾っていた。
瞬きをするように、ライの瞳を見つめるのは、普段騒がしく其れでいてとぼけているようでよく人を見ているのだと知る。
「・・・・」
「冗談よ。もう無理にしないから安心しなさい」
あのまま何もいわなかったら、何をしていたのだろうと我知らず思い返してしまった事に、どこか期待しているようでライは首を横に振って、その思考を追い返した。
「あなたに気があるなら私さっきの迷わなかったけど」
さっきというのは、口付けしそうになったことなのか。
えっ、と目を瞬かせるようにミレイを見つめたライに、ミレイは人差し指を口元に当てて片目を瞑って見せる。
まるで、今のは秘密であるというように。
[留め]
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