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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
告白直後の三秒間<続きで
男子生徒vsルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。
詐欺師の微笑み
「お前が好きな相手に真摯に気持ちを伝えようとする姿勢は認めよう」
足音と気配にいち早く気づいたライが最初、その後に男が視線を追うようにして顔を向けると、ルルーシュの姿があった。
「ルルーシュ・・・」
姿形はルルーシュに違いないのだが、何故かそこに違和感を覚えたライは内心首を傾げる。
ルルーシュはライの心情を読み取ったようにして、一瞬だけ軽く目を細めると、二人の元へと近づきながら話し出した。
「だがな。踏み込んでいい領域と踏み込んでならない領域がある。それがお前とライとの距離だ」
「どういうことですか?」
「いくらお前が恋しがれたことで、ライの気持ちは既に誰かの傍にある。青月の夜に、その思いが相思成就している。そのものとの結束が固いゆえ、今更お前に入り込む隙はないとこの場で諦めることを俺から提案する」
「えっ、青月の夜って、それは本当ですか? ライさん」
男が訊ねるように振り返り見ると、ライは無言を通した。
答えたのは、ライではなく、ルルーシュのほうで、
「それが互いに、茨の道であろうとも、何人たりとも彼らの領域を侵していいはずはない」
「副会長。貴方は、何か知っているような口ぶりですが、相手は誰か知っていているからそう言うんですか?」
「生徒の名前と顔は覚えていようとも、逐一他人のプライバシー全てを把握するほど俺は愚かではない。だが、今話したことは有力な情報なのは確かだ。ライの事を本気で思っているなら、お前がまず大事にすべきなのは当人の気持ちじゃないか。ライがお前と今ある恋人と両天秤にかけてまで付き合える人物だと思っているなら、そんな勘違いは今この場で」
「俺はそんな風には!」
ルルーシュは、余裕のあるようにふっと笑いを浮かべて、
「なら、この場で潔さを見せるべきじゃないか」
「どうして、副会長の貴方がそこまで、貴方もライさんが好きなんですか? それとも、貴方とライさんの間に何かあるのですか」
なんと答えるのかとライは、ルルーシュを見つめる。その瞳は今の言動を咎めてる様にもみえるのだが、ルルーシュは気にするどころか。
「ああ、生徒会としても生徒を預かる立場の責任と問題を起こさないよう見守る義務がある」
「それは、今のこの場で、ライさんのプライバシーも干渉すると言うことで、先ほどの言葉に矛盾が生まれるじゃないですか」
「確かにな。今のは副会長としての意見だ。だが、大切な友としては、放っては置けないだろう?」
「友人として?」
「ライは天然という困った要素があるのだが、どうにも自覚ない。だから、妙なことを言って人を翻弄させるのではないかと心配があるんだ。惑わされぬようにと俺からの忠告だと受け取ってもらえればいい」
穏やかに話すルルーシュに、男は多少諦めが着いたのかそれ以上の反論はなかった。
話を聞いていたライが片眉を反応するように上げたのは、ルルーシュが大切の部分を少し強調して言ったからだった。
勘のいい相手でなかったからよかったものの、関係が周囲に知られて困るのはルルーシュだろうと、ルルーシュに向けてライは物言いたげな視線を投げただけに終わったのだった。
留め