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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/10/13 (Wed)
ライ受けお相手アンケートありがとう!
ギアス寸劇 桃太郎パロ 第八話
主役C.C. ライ  猿、スザク 雉、ルルーシュ
C.C.×ライよりです。
お話は、続きからになります。



詰め合わせはお得だった





 別名・鬼が島と呼ばれる離島にて、先に到着した三人。

 主であるC.C.の後から船を漕いでいたスザクとライの二人も追うかのように島を降り立つ。
 ごつごつと岩しかない堅い地面を踏みしめ、二人は頷くと命令出すまでもなく前方と後方でC.C.を守るかのように歩き始めて奥へと向かう。
 迷いのない足の行く末はただ一つ。
 鬼のいる隠れ家だったのだが、


「はぁはぁはぁ、待て!」


しかし遠くの岸から、ぶよぶよとした丸い物体が重たい身体を引きずるままに駆けて来る光景に一瞬鬼が出たのかとスザクとライが構えるのだが、近づくに連れてそれが太った鳥のような生き物、いや、ルルーシュであることに気づいてその構えも解いた。


「・・・やっと揃った。お前達が先に行くのは勝手だが、当然鬼のアジトがある場所は把握しているのだろうな?。こちらにはその情報がある。どうだ。条件として俺を連れていれば案内」

「行くぞ」


 ルルーシュが息を整え終わるときりっと姿に似合わぬあくどい顔で言い始めるのを飽きたように、C.C.がスザクとライの二人に声をかけるようにして先に歩き出す。


「おい待て。その女。まだこちらの話が」


 それに、振り返ったC.C.は、


「女ではあるが、言葉には気をつけろ。番犬が噛み付くからな」


 ルルーシュを見据えるライの目が忠誠心が強いせいか敵意を含んであるのに気づいて口を閉じる。
 ライとは争いをしたいわけではなくルルーシュは、話を聞かないC.C.を諦めて一応耳を傾けてはくれるスザクへと身体を向けた。


「お前に問うが、これから鬼の多くいる場所へと乗り込むのにどこまでの情報を持ち合わせているんだ?」

「どこまでって言われても、僕は途中から彼らに少し聞いただけだから、僕よりもライのほうが詳しいんじゃないかな?」


 そう言ってスザクは、先を歩くC.C.を健気に守るように傍につくライを見て目を細める。
 ルルーシュもその視線の先を追うが、その目はどこか悲しげだった。
 昔からの馴染みであるはずの自分の事を覚えてもおらず、しかも離れている間に隣にはどこの女とも知れぬ人間に付き従う様は、ルルーシュの知らないライで、本当に忠犬のようにも見えて少し腹立たしいのも確かにあった。

 しかし、どこにあるかもわからない鬼の居場所を情報無しに当てもなく歩いて大丈夫なのかと、ルルーシュの心配も他所に、鬼の本拠地は簡単に見つかった。

 ご親切に看板さえあるのに、ルルーシュはその光景に我が目を疑う。
 それと同時に鬼は、警戒心が過剰に強く人嫌いな一族ではなかったのかと、事前に持っていた情報をあわせて真偽を確かめたくなった。


「これが、僕達の探していた鬼がいる住処なのかい?」


 惑うように声を漏らすスザクの意見に同意しそうになった。
 人よりもさらに見上げるほどにでかい扉は重くどっしりとした身構えだったが、金属をあしらった高級なもので、煌びやかなイミテーションのある大きな看板には、デカデカと鬼ヶ華と書かれていたのだ。

 これが本当に鬼の棲家なのかと、どう見ても夜に見かける華やかしさから、水商売の匂いさえ感じ取れるような場所に出くわし、一向はしばしその光景を呆然と見ているのであった。



続く


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