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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2011/09/22 (Thu)
訪問者様、拍手を押してくださった方、ありがとう。
アニメの最終回のあれで、
ゼロvsルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。

拍手を送る



どんなまことをお持ちでも



 秋の夕暮れに染まる空と屋上で佇む自分とその隣に立つ銀色をその瞬間垣間見えた。

 さまざまな思い出が走馬灯のように蘇る中で、たった一人。
 この胸にしこりを残したまま姿を消した一人の男だけは未だに見つけることも出来なかったことを今更に思い出したルルーシュは何を今更悔いるのだろうかと、自分で作った仮面の男、ゼロによって振りかざされる剣に皇帝へとのし上がった自分の生き様を瞳に映し、静かに目を閉じた。
 柔らかな風と共に、その一瞬がスローモーションのように何もかもが遅く感じる。

 これはいつぞやの罪であろうか。

 勝ち取ってきたものは多くはあると同時に失ったものは大きい。
 イレブン達の恨み、失くした者を思う人の悲しみと怒りか、それとも貴族としていきながら反逆した自分への罪なのだろうか。

 ゼロとして嘘をついて歩んできた自分の最後を飾る時を、友であったスザクさえも巻き込んで死で償うことと約束した自分は最後まで嘘つきだったのか、それとも嘘をつき続けてきたために本当かどうかもわからなくなってしまっているだけなのか。

 それでも最後の選択肢を選んだ他ならぬ自分であるのだ。
 終わりにしよう。
 

 そう思っていた。なのに、運命はなんと残酷なのだろう。
 待てども訪れない痛みに目を開いたルルーシュは瞠目する。

 
 自分を庇うようにして目の前に立つ男がいたからだ。
 忘れもしない灰白色の髪に、凛と佇む姿、そして、灰青の瞳はまっすぐにスザクと対峙していた。
 

「ライ・・・!」


何故お前が此処にと、驚きを隠せないルルーシュに、スザクの黒の衣装とは違う白の騎士の格好をしたライが、真剣に言った。


「ルルーシュ、一人孤高へと登りつめ、選んだ結果がこの有様か」

「何ッ!?」

「これらは全て人が作り出したと同じく、君も彼らを巻き込んだままだ。そんな君が自らの死と引き換えに何を望む?君が守ってきたものは一体何だ? この世界か?それとも人?」

「俺は、はじめは守ると決めた。だが、守るべきものを固持し過ぎゆえに、死なせてはならない人を死なせてしまった。償いきれない罪は既にこの背に背負いきれないほどになってる。俺がやれるべき選択肢を選んだに過ぎない。だから、今日を持ってその幕を下ろすのだ。ライ、お前は守るべきものを間違えるな」


 決意は感じていたが、どこか諦めも見える物言いに、ライはふつふつと震え出る怒りを堪えるようにして、


「ルルーシュ。それが君の答えなら、僕は」


 腰に挿していた剣を抜いてゼロに切りかかろうとしたのを、ゼロが素早い動作で避けた。
 が、点々と床に落ちろ赤い血は、ルルーシュのものではなく、ライの懐から滲み出るもので、何故今更に止めにきたのかと自分の死ではなく、ライに死なれたくはないとルルーシュは焦る。


「君に反逆する。大切な人はこれ以上、失わせないためにも、僕は戦う」


 きらりと太陽に輝く剣が神秘的で、その強い意思を含む瞳を見て、ゼロに扮したスザクは戸惑いを浮かべる。
 これは約束であり、父を殺した自分の罪だと背負い生きると決めた決意を揺るがすような言葉だった。




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