短いお話を一つ聞いてよ

ライ受けお相手あんけーとでポッとありがとうございますー。
相変わらずの日々こそがユートピアの続き、
ナナリーvsカレン×ライです。
続きからになります。

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短いお話を一つ聞いてよ

 

「お邪魔します」


　顔を覗かせた私に、足音と気配に気づいてか驚いた様子もなく、微笑みかけるナナリーの隣に、制服姿ではなくシャツにズボンというだけのシンプルな装いの中に、どこか気品のよさが見えるライがこちらを振り返る。


「こんにちは、カレンさん」


　挨拶するナナリーに、私も挨拶を交わして近づく。
　どきりとしたのは、ライの澄んだ銀色が私を見上げていたからではなく、微笑を浮かべて出迎えたからだ。


「何してたの？」


　空いた真向かいの席に座った私は尋ねてみると、二人は顔を見合わせライが答えた。


「心理テストだ」

「心理テスト？」

　
　よく折り紙やお話の読み聞かせはやったことがあると前に聞いたけど、ふーんと相槌を変えすと、ナナリーが楽しそうに言った。


「咲世子さんが面白いと勧められて、やってみたのですけど、楽しいですよ。カレンさんもやってみませんか？」

「えっ、私？（心理テストって、質問に答えたのがそのまんま深層を暴くって感じのテストだったわよね。まぁ、これで私の招待が知られるわけでもないし）そうね。少し興味があるからやってみようかしら」


　柔らかな口調で言った私に、ナナリーは喜んで頷いた。
　それだけでも微笑ましかったのだけれど、心理テストは始められた。

　ちなみに、出題するのは勿論ライだった。




続く