My being me 番外編3

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-番外二-の続きで、
幼年期ルルーシュ＋スザク＋ナナリー×ライです。
お話は、続きからになります。

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My being me 番外編 空っぽな雲の切れ目

呆れ顔で溜息をついたルルーシュに、先ほどのやり取りでくすくす笑っていたナナリーは、膝の上にバスケットを抱えたまま、少し不安そうに言った。


「大丈夫でしょうか」

「一応忠告はしておいたが、迷ったらあいつの責任になるだけだ。俺は知らない」

「まあ。ふふっ、じゃあ、お兄様がそういうなら、私がスザクさん叱りますね」

「そうしてくれ」


　ナナリーへと微笑を向けたルルーシュは、そんな冗談みたいな会話をしながら、ゆったりと風景を楽しみつつも道を確実に突き進んでいった。
　スザクの知っている近道は、道とは呼べるものではなかったが、確かに目的の頂上までには後少しまで行きかけたのだが、空の天候が変わりゆき、雨宿りできる場所を求めて走った結果、迷ってしまった。


「（まずい。道がわからねぇ）」


　通り雨だったのでよかったのだが、外を見渡しても見た覚えのある風景はなく、スザクは若干顔を青ざめていたが、迷ったとはわかっていても、余裕を持って連れて来てしまったライに、今更かっこ悪い真似は出来ず、


「あっ雨晴れたことだし、先に行くぞ」


　特に考えたわけでもなく、自分の勘を頼りにさっさと進み始めた。

　その表情は焦っていたが、後ろからついてくるライには見えていなかったのだった。



続く