My being me 番外編2

-番外一の続きで、
幼年期ルルーシュ＋スザク＋ナナリー×ライです。
お話は、続きからになります。

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My being me 番外編 いざというときの話


晴天の日曜。
　絶好のピクニック日和となったのはいいのだが、集まったメンツは楽しい雰囲気とは少し違っていた。


「あっ、ライ。こっちこっち!」


　運動の得意なスザクは、山道も軽やかな足どおりで、先へ先へと誰よりも進もうとするのに、一番遅れてルルーシュは、車椅子を押しながら忠告を入れる。　


「スザク、急かすな。体力が存分にあまっているのはわかるが、いくら鍛えているといっても、山の中だ。道を外してしまえば迷子になるのは目に見えている。此処は、一時の感情に任せず、集団行動にあわせ歩調を緩め」


　説教臭くなっているルルーシュの話など聞いていないらしく、戻ってきたスザクは待てないとばかりにライの手を取って連れて行こうとしていた。


「ライ、ルルーシュのペースでゆっくり歩いていると、いつ到着するのかわからないからさ。二人で先に行って待ってようぜ」


　いつもどおり俺路線で進めていこうとする笑顔のスザクに、ルルーシュが待ったをかける。
　

「山道は知っていても、道に迷わない保証はないだろ？。だから」

「ルルーシュは心配性だな。大丈夫だって、何度もこの山に入ったことあるんだから」


　自信ありげに胸を張るスザクは、やはり人の話をちゃんと聞いてないところは相変わらずで、此処よりもいい最短ルートを知ってるから、そこへ行こうとライの手を引っ張って道ではなく、獣道へと進んでいってしまった。
　


続く