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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2010/06/14 (Mon)
読みたい投票へぽちりとありがとうございます。女性と恋愛のコメントにて、ライにベッタリなカレン希望とありましたので
カレン×ライ(女体化)です。
お話は、続きからになります。

Girls Dream of bubble・番外編 彼女の牙はいつも上機嫌


恋人が出来て何が変わったと思うことではなかったけれど、周囲からしてみればわかることも、本人にはわかっていないのは甘さなのだろう。


 とかくライの前になると、べったりとし始めるカレンの様子に、ライは普通だった。
 いや、既に日常化しているので、当たり前なのだと思っているだけなのかもしれないのだが、カレンの態度は普段のカレンを知る人たちには驚きのものだった。
 けれども、二人きりのひと時の安らぎは確かに彼女達には幸福な時間となっていた。


「はーい、あーん」


 昼休みの中庭のベンチにて、今も作業中のライの横に腰掛けたカレンが食べさせていた。
 それを偶然にも目撃した男子生徒は、学園内で人気のおしとやかで病弱なお嬢様のカレンが、いつもの友人達ではなく噂とされてる謎の美女と共に昼食をとっていることに目を奪われる。
 風に揺らぐ柔らかな長髪、糸眉の下に月のような光沢のある銀の瞳は睫に縁取れらるかのように今は俯し目で大人びて見え、細い腰にあった袖やスカートから伸びた細い手足は白く、まるで作られた人形のようにこの世からどこか浮世絵離れしていて、近寄ることすらも躊躇わせてしまう。
 二人の周りだけ華が咲き乱れるような幻影を見ながらもその光景に、男子生徒はうっとりと目を保養させるのだが、 


「あー、いいなぁ」


そんな言葉さえ思わずこぼれるのは至極当然であったけれど、遠巻きに眺めるだけで二人の仲を邪魔しようなどと無粋なことは考える余裕はなかった。
 そんな視線があるのを知ってか知らずか、自分も食べつつライにも食べ物を与えるようにカレンは箸を向けるのだが、 

 
「あ」


 ライの口端についた食べかすに気づいたカレンは、指先でぬぐうと口に含んだ。
 どこかで男の歓声がライの耳にも届き顔を背ける。


「何だ。今の声は?」


 二人きりの空間を第三者によって壊して欲しくはないと思い、カレンはあえてそ知らぬ顔で、ライに食べ物を分け与える。


「空耳じゃないかしら? それよりも、はい」


 顔を向けたライの薄い唇が開いて、そこへと導くようにカレンは箸に持ったおかずを運んだ。
 とにかくカレンに薦めるままに食事を二人で終えると、弁当箱は空となっていた。
 それと同時に、見物していた男子生徒たちももう終わりかと此処で見納めるかのように、散り散りとなるのを目の端で確認し終えると、ようやく普段どおりの顔に戻ったカレンが、力を抜けたように口にする。


「行ったみたいね」


 ライの肩にもたれかかったカレンが呟いた。その言葉が、自分ではなく男達に向けられたものに気づいていたが、向けられる視線が敵意でも調べてるわけでもないのでほっておいたのもライも同じであった。


「カレン・・・」


 話をしている間、ライの白く細い手に上から重ねるようにして握るカレンが静かに口にした。


「黒の騎士団の名前が飛び交うようになって、今よりも忙しくなると思うけど、心配しないでね」

「・・・ああ」


 ライが何か言いたげな視線を送るのだが、その不安な視線に気づいて、カレンは小さく笑う。


「ゼロがこれから変えていくの。イレヴンとか日本人だからと差別するこの世界を、私も変えていくために戦うわ」

「カレン・・・」

「ん、何?」

「再び平穏な時が訪れたら、今度は僕が君の分の弁当を用意する。それまでは、君の戦友であり続けるだろう」

「・・・ありがとう」


 感動したように揺らいだカレンの瞳が本当に嬉しそうに微笑んだ後で。


「戦友も嬉しいけど、その前に貴方の恋人でいるからね」


 ライの顔を覗き込むように目を細めたカレンのほうから、飛びつくように抱きしめてきた。


「カレン!?」


 開きかけたライの桜唇に、押しやるようにチュッと軽く口付けを行なった。


「大好きよ。ライ」


 嬉しそうに笑いながらカレンから抱きついてきたのに、ライも少しだけ照れたように頬を染めてゆきそれを隠すように目を伏せる。
 言葉を待つように見つめるカレンに、答えるようその背中に手を回してライは優しく抱きとめる。


「先に言われてしまったな」


 ライの凛とした低声がカレンの耳を心地よくくすぐる。
 抱きしめる動作と同じく、浮かぶその表情も硬い無表情ではなく滅多に見ることのない優しい微笑へと変わっていたけれど、それを独占したのはカレンだけだった。 


 終わり

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