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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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★2010/06/17 (Thu)
争奪戦のキューピットの日でライ参入、
生徒会メンバー×ライです。
お話は、続きからになります。

世界は僕を無視して回る




 ミレイ会長権限で相手の帽子を奪い被れば、カップルになるイベントが学園内部で行なわれようとしていた。


男子は青いハート型の帽子、女子はピンクのハート型の帽子を被り奪い合うという単純なルールだ。


 廊下にいたライは、周囲の視線に晒されていた。青いハート型の帽子を狙う女生徒達の目つきはまるで獲物を狙う捕食者のようで怖いものがある。
 だが、ミレイ発案のイベントにライも参加させられることになり、誰かとカップルとなる前に捕まらないように逃げ切れば済むことだと思っていたのだが、それだけに終わるはずもなかった。


「ハート型の帽子を奪いあえば、生徒会長公認でカップルとなります!」


 ざわざわとどこかで期待と喜びを交えた声の上がるのは女子の方か、運動面では極端にいいほうではないルルーシュが作戦もなく簡単に捕まる事はないと思うのだがと、他人の心配をしていたライの耳に聞き逃せない言葉が入ってきた。



「さらに、学園で噂の幻の美形君も参加しているから探してみてね。貴重な彼を生徒会室までつれてきた人にはルルーシュの倍、生徒会長より特典を差し上げちゃうから頑張って」


 沸き立つように女子や男子の声が空間を震わせるような大きな声で響いた。
同じく放送を聴いていたスザクは、傍にいたライの表情が曇っているのを見て心配する。


「ライ、顔が青いけど、大丈夫?」

「ああ」

「会長も、よく考えついたね。でも、これで君も大変だけど退屈はしなさそうだよね」


 悪気なく微笑んだスザクに、なんと言葉を向けていいのかわからない顔でライは、思い返すように目を伏せた。
 朝早くから、部屋へとミレイが訪れ、帽子を渡されたことが始まりなのだが、それを思い出していた。


「今日、その帽子を使ってイベントがあるから、あなたもちゃんと参加してね」

「何があるんだ?」

「ふふっ、それは始まってからのお楽しみ」

「また何かの衣装に着替える、ではないのか」

「服装は制服のままよ。ただ」

「?」

「あなたの場合は、大丈夫だと思うけど、体力は結構いるからそのつもりで」


 意味深な笑みを浮かべたミレイに、告げられたあの言葉、これを暗示していたのか、予感はあったものの、この追いかけっこがどうなるのかライの予想できるものではなかった。



 

「見つけたぞ!。先輩」


 イベントだから盛り上がっているのか、ライを見つけた一人の後輩が駆け寄って、飛びつこうとするのを、反射神経が人一倍早いライの方がするりとかわす。

 まるで、影でも掴むかのように、男子生徒は廊下に倒れた。

 ぞろぞろと集まり行く生徒達に逃げていたのだが、左右に挟まれるように追い込まれ、ライは行き場を失う。
 囲うように集まった男子生徒達は、ライを捕まえようと手を伸ばす。


「なっ!」


 しかし、伸ばした手は、ライの身体に触れることなく空気を掴む。
 迷うことなく、背中越しにあった窓を開けて、ライは外へと飛び去ったからだ。
 猫の着地のように綺麗に地面に降りたライは、唖然と見つめる男子共を仰いで、そのまま呼び止めることも聞かずに背中を向けて走っていった。

続く

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