コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----LC小説---- BL小説
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2011/05/23 (Mon)
あなたに優しい人でありたい
昼休み。
中庭内を弁当二つ片手に歩いていたカレンの視線は、落ち着かなくあっちこっちを彷徨っていた。
別に疚しいことがある訳ではないのだが、以前に食事を共にしたライと約束をしていて、食べてみたいといったことを思い出して、朝から張り切って作ってみたものの、いざ渡すとなると恥ずかしく。
出来れば人に見られて、特に知り合いにひやかせれたくはないと思い、人気の少ない場所を選んで待ち合わせてしているのだか、どうにも先に来ているはずのライが見つからない。
「もう、どこ行ったのよ」
ライと二人で食事できるという喜びさえも半減して、愚痴さえ口から零れ出た頃に、木に寄りかかるこの付近では珍しい色合いの灰白の髪を見つけ、カレンの気分は一気に浮上する。
「ライ!」
嬉しいあまり大きく名前を呼んでしまったものの、カレンは駆けた足を止めて呆然とする。
反応がないのは、前みたいに物思いにふけっているか、本を読んでいるだけだと思っていたが、どうやら違ったようで、木陰に揺らめくサラサラの細い銀糸が目の隅に留まった。
木を枕代わりに寄りかかったまま、目を瞑るライは、どう見ても昼寝しているようにしか見えなかった。
せっかく見つけたと思ったらこんなところにと気抜けしたカレンは肩を落してから、いつものように声を張り上げて文句一つでも言ってやろうかと意気込んだものの、そのあどけない寝顔にほだされ怒る気力を失う。
「・・・・」
「やっぱり、無理してるのかしら?」
カレンはライの近くにしゃがみこんだまま、顔を覗き込むと、目を隠すように被さった前髪が気になり、誘われるままに手で撫でる様に触れてみるが、羨ましいくらいに絡むことなく触り心地のいい灰白色の髪が指の隙間を流れた。
自分は授業中につい寝てしまい、注意を受けたことはあるものの、ライが授業中に寝ていたという話は聞いた事がないと思い返しながら、きめ細やかな白い肌に手を伸ばすものの、起こしてしまうような気がしてもっと触りたいと思いつつも、カレンはその場で自制する。
忙しいのは同じはずなのに、一体どこで睡眠を補充しているのかと思ったが、表情には出さないからわからなかったがよくよく見てみると顔色に疲れが見えた。
「人の気も知らないで、こんな場所で無防備に熟睡しているのよね」
「・・・」
すぅすぅと小さな寝息した聞こえたこない事に、カレンはすねた声を出しながらも表情を和らげ、サラリとライの前髪を払うように撫でたまま、顔を寄せた。
「寝てた罰にしては甘いけど。起きたら一言文句言ってやるから、もう少し寝てていいわよ」
と囁いたのはキスをした後の事だった。
終わり
昼休み。
中庭内を弁当二つ片手に歩いていたカレンの視線は、落ち着かなくあっちこっちを彷徨っていた。
別に疚しいことがある訳ではないのだが、以前に食事を共にしたライと約束をしていて、食べてみたいといったことを思い出して、朝から張り切って作ってみたものの、いざ渡すとなると恥ずかしく。
出来れば人に見られて、特に知り合いにひやかせれたくはないと思い、人気の少ない場所を選んで待ち合わせてしているのだか、どうにも先に来ているはずのライが見つからない。
「もう、どこ行ったのよ」
ライと二人で食事できるという喜びさえも半減して、愚痴さえ口から零れ出た頃に、木に寄りかかるこの付近では珍しい色合いの灰白の髪を見つけ、カレンの気分は一気に浮上する。
「ライ!」
嬉しいあまり大きく名前を呼んでしまったものの、カレンは駆けた足を止めて呆然とする。
反応がないのは、前みたいに物思いにふけっているか、本を読んでいるだけだと思っていたが、どうやら違ったようで、木陰に揺らめくサラサラの細い銀糸が目の隅に留まった。
木を枕代わりに寄りかかったまま、目を瞑るライは、どう見ても昼寝しているようにしか見えなかった。
せっかく見つけたと思ったらこんなところにと気抜けしたカレンは肩を落してから、いつものように声を張り上げて文句一つでも言ってやろうかと意気込んだものの、そのあどけない寝顔にほだされ怒る気力を失う。
「・・・・」
「やっぱり、無理してるのかしら?」
カレンはライの近くにしゃがみこんだまま、顔を覗き込むと、目を隠すように被さった前髪が気になり、誘われるままに手で撫でる様に触れてみるが、羨ましいくらいに絡むことなく触り心地のいい灰白色の髪が指の隙間を流れた。
自分は授業中につい寝てしまい、注意を受けたことはあるものの、ライが授業中に寝ていたという話は聞いた事がないと思い返しながら、きめ細やかな白い肌に手を伸ばすものの、起こしてしまうような気がしてもっと触りたいと思いつつも、カレンはその場で自制する。
忙しいのは同じはずなのに、一体どこで睡眠を補充しているのかと思ったが、表情には出さないからわからなかったがよくよく見てみると顔色に疲れが見えた。
「人の気も知らないで、こんな場所で無防備に熟睡しているのよね」
「・・・」
すぅすぅと小さな寝息した聞こえたこない事に、カレンはすねた声を出しながらも表情を和らげ、サラリとライの前髪を払うように撫でたまま、顔を寄せた。
「寝てた罰にしては甘いけど。起きたら一言文句言ってやるから、もう少し寝てていいわよ」
と囁いたのはキスをした後の事だった。
終わり
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