コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2009/08/31 (Mon)
甘い嘘にご用心 後半
クラブハウス内で、行われるパーティーの準備へと、動いていたミレイに声をかけた。ミレイの言葉通り、其処にライの姿はなかった。
ライを怒らせたのかもしれないと、自分の浅はかな行いに反省しつつ、探していたのだ。
「ねぇ、あの、ライは?」
「ライなら、咲世子さんに呼ばれて、外に出て言ったわよ?。買い出しにつきあうとかで」
「そう。どんな様子だった?」
「なに、喧嘩でもした?」
「そういうわけじゃないけど、ただ、その時の様子どうだったのかなって」
「そうね。あれは、二人で考えた嘘で、からかっていた私達にちょっとした悪戯心でつきました。って言ってきたときはね、まあ、そんな簡単に恋人になってるとは若干疑ってたのもあるから、そんなには怒ることはなかったけど、ライもそういうことすると思わなかったから、ちょっと、驚いたわよ。まぁ、私達もからかい過ぎなところがあるから、今日の分も含めて、ちょっと反省したわ。ごめんなさいね。あなた達も本当に好きな人が、他にいるのかもしれないのに、そういうこと忘れてしまってたから」
「それは・・・」
「だから、そんなに気をもむ必要はないわよ。あ、ちょっと待て、すぐ行くから」
ミレイを呼ぶ声に気づいて、また後でね、と通りすがりにウィンクするようにして立ち去った後姿を見送って、
「嘘って」
『あれは、二人で考えた嘘で、からかっていた私達にちょっとした悪戯心でつきました。って』
ミレイの言葉を思い返し、カレンは呟いた。
「それこと、嘘じゃない」
握り締めた拳に力を込めて、眉を顰めて、
「妙な噂を立てられるのは好きじゃないけど、別にあなたの事は嫌いだったら、しないわよ。あんなこと」
喧嘩というわけではないけど、怒らせた原因があるのなら、謝りたかった。話す手段を頭でめぐらせて、携帯電話を思い出し、取り出した手でボタンを押して、二回呼び出し音の後に繋がった。
「あ、ライ。私だけど」
『カレン? どうした?』
「え、ああ、その。さっきのこと、話を聞いたんだけど」
『……』
「ライ、やっぱり」
『カレンは、甘いものは何が好きなんだ?』
「えっ?」
『甘いものだ。今、咲世子さんと買い物途中なんだ。それで、皆で食べるおやつを選んでいるところなんだが、何を選んでいいのか聞きたくて』
「ああ、うん。それなら」
カレンのお菓子のリクエストを終えてから、
『そうか、わかった』
「ライ、あなたさっきのことで」
『帰ったら、カレンも一緒に食べないか』
「え、うん」
『あ、呼ばれてるな。それじゃ、また後で』
「えっええ、そうね。後で」
怒っている口ぶりには聞こえなかったが、電話ごしでは、ライの表情がわからない。
気持ちをもて余すようにして、ライ達の帰りを待つしかなかった。
そうして、帰ってきたライ達の姿を見かけて、カレンが走りよると、ライが立ち止まり、通り過ぎる際に挨拶を交わして咲世子だけが先に歩いていった。
普段通りの無表情に少しだけ緩めた口元は、怒った様子もなく、一つの袋をカレンへと手渡す。
受け取った袋を開けると、色取りどりのお菓子が顔をのぞかせて、
「買ってくるとは聞いたけど、よくもまぁ、こんなにいっぱい買ってきたわね」
「ああ、だが、皆で食べれば、あっという間だ」
「そうね」
ライを連れて、生徒会のメンバーで、ひと時のお菓子タイムをすることになるのだが、それは後の事で。
袋から一つのお菓子をとって、それを差し出したライから受け取ったカレンは、並んで歩きながら、
「ねぇ、私が嘘をついた時、何に対して怒ってたの?」
「怒ったと言うより、ちょっと妬いたんだ。君が他の男にも僕にしたようなことをした事があるのかと、そう思ったらつい、ムキになってしまった」
「前にも言ったじゃない。あれは、あの場だけで、他の人には一度だって」
「それは、わかってる。カレンは、嘘つくのが下手だって」
「下手・・・」
「僕が話す前に、ミレイさんには気づかれてた。だからだよ」
お嬢様を普段装っているから、慣れているというより、ボロを隠すくらいは出来てると思ってたのだが、何処でバレていたのだろう。言い始めたところからか、途中なのか、カレンにはわからなかったけれど、バレていたことを知って少し落ち込んだ。
それが顔にも出たらしく、ライが続けて言葉を紡ぐ。
「それで安心した。カレンは、嘘をつくのが下手のままの方が僕は好きだな」
「え?」
そのままのカレンが好きだと言われたようで、思わずカレンが凝視すると、ふと目を細めて笑うようにライは言った。
「って、嘘だよ。僕の言ったこと」
その言葉に、カレンの瞳が驚きに見開くのを見届けると、そのままライは背を向けて歩き出した。
「嘘って?え?何処から?」
どんどんライに捕らえられていく、嘘の魔法で。
カレンは、ライの背中のあとを追いかけた。小さく笑ったライの表情に気づかずに。
[留め]
クラブハウス内で、行われるパーティーの準備へと、動いていたミレイに声をかけた。ミレイの言葉通り、其処にライの姿はなかった。
ライを怒らせたのかもしれないと、自分の浅はかな行いに反省しつつ、探していたのだ。
「ねぇ、あの、ライは?」
「ライなら、咲世子さんに呼ばれて、外に出て言ったわよ?。買い出しにつきあうとかで」
「そう。どんな様子だった?」
「なに、喧嘩でもした?」
「そういうわけじゃないけど、ただ、その時の様子どうだったのかなって」
「そうね。あれは、二人で考えた嘘で、からかっていた私達にちょっとした悪戯心でつきました。って言ってきたときはね、まあ、そんな簡単に恋人になってるとは若干疑ってたのもあるから、そんなには怒ることはなかったけど、ライもそういうことすると思わなかったから、ちょっと、驚いたわよ。まぁ、私達もからかい過ぎなところがあるから、今日の分も含めて、ちょっと反省したわ。ごめんなさいね。あなた達も本当に好きな人が、他にいるのかもしれないのに、そういうこと忘れてしまってたから」
「それは・・・」
「だから、そんなに気をもむ必要はないわよ。あ、ちょっと待て、すぐ行くから」
ミレイを呼ぶ声に気づいて、また後でね、と通りすがりにウィンクするようにして立ち去った後姿を見送って、
「嘘って」
『あれは、二人で考えた嘘で、からかっていた私達にちょっとした悪戯心でつきました。って』
ミレイの言葉を思い返し、カレンは呟いた。
「それこと、嘘じゃない」
握り締めた拳に力を込めて、眉を顰めて、
「妙な噂を立てられるのは好きじゃないけど、別にあなたの事は嫌いだったら、しないわよ。あんなこと」
喧嘩というわけではないけど、怒らせた原因があるのなら、謝りたかった。話す手段を頭でめぐらせて、携帯電話を思い出し、取り出した手でボタンを押して、二回呼び出し音の後に繋がった。
「あ、ライ。私だけど」
『カレン? どうした?』
「え、ああ、その。さっきのこと、話を聞いたんだけど」
『……』
「ライ、やっぱり」
『カレンは、甘いものは何が好きなんだ?』
「えっ?」
『甘いものだ。今、咲世子さんと買い物途中なんだ。それで、皆で食べるおやつを選んでいるところなんだが、何を選んでいいのか聞きたくて』
「ああ、うん。それなら」
カレンのお菓子のリクエストを終えてから、
『そうか、わかった』
「ライ、あなたさっきのことで」
『帰ったら、カレンも一緒に食べないか』
「え、うん」
『あ、呼ばれてるな。それじゃ、また後で』
「えっええ、そうね。後で」
怒っている口ぶりには聞こえなかったが、電話ごしでは、ライの表情がわからない。
気持ちをもて余すようにして、ライ達の帰りを待つしかなかった。
そうして、帰ってきたライ達の姿を見かけて、カレンが走りよると、ライが立ち止まり、通り過ぎる際に挨拶を交わして咲世子だけが先に歩いていった。
普段通りの無表情に少しだけ緩めた口元は、怒った様子もなく、一つの袋をカレンへと手渡す。
受け取った袋を開けると、色取りどりのお菓子が顔をのぞかせて、
「買ってくるとは聞いたけど、よくもまぁ、こんなにいっぱい買ってきたわね」
「ああ、だが、皆で食べれば、あっという間だ」
「そうね」
ライを連れて、生徒会のメンバーで、ひと時のお菓子タイムをすることになるのだが、それは後の事で。
袋から一つのお菓子をとって、それを差し出したライから受け取ったカレンは、並んで歩きながら、
「ねぇ、私が嘘をついた時、何に対して怒ってたの?」
「怒ったと言うより、ちょっと妬いたんだ。君が他の男にも僕にしたようなことをした事があるのかと、そう思ったらつい、ムキになってしまった」
「前にも言ったじゃない。あれは、あの場だけで、他の人には一度だって」
「それは、わかってる。カレンは、嘘つくのが下手だって」
「下手・・・」
「僕が話す前に、ミレイさんには気づかれてた。だからだよ」
お嬢様を普段装っているから、慣れているというより、ボロを隠すくらいは出来てると思ってたのだが、何処でバレていたのだろう。言い始めたところからか、途中なのか、カレンにはわからなかったけれど、バレていたことを知って少し落ち込んだ。
それが顔にも出たらしく、ライが続けて言葉を紡ぐ。
「それで安心した。カレンは、嘘をつくのが下手のままの方が僕は好きだな」
「え?」
そのままのカレンが好きだと言われたようで、思わずカレンが凝視すると、ふと目を細めて笑うようにライは言った。
「って、嘘だよ。僕の言ったこと」
その言葉に、カレンの瞳が驚きに見開くのを見届けると、そのままライは背を向けて歩き出した。
「嘘って?え?何処から?」
どんどんライに捕らえられていく、嘘の魔法で。
カレンは、ライの背中のあとを追いかけた。小さく笑ったライの表情に気づかずに。
[留め]
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