コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2009/08/25 (Tue)
Girls Dream of bubble・番外編 きれいな微苦笑
「ーーーところで、いつまで、そこで立ち聞きしているつもりだ?」
気配のあるほうへと一瞥したライの呼びかけに、隠れた気配が露になり、足音と共にその姿を現す。
「何処で気づかれてたんだろうな。気配を隠したと思ってたんですけど、バレてしまいましたか」
正体を現したのは、ジノだった。悪びれもせず、笑顔を向けてくる。
「君は寝ていて途中から起きたのか、それとも最初から話を盗み聞きしていたのか、ぜひとも聞いてみたいものだな」
「はは、それより、あの子にああいわず、もっと簡単に諦めさせる手があったのではないんですか?」
「何を言うんだ?」
ライに近寄ったジノが話しながら、その長身を屈める様にしてライの顔を覗き込む。
「そうですね。恋人がいるから、とか」
「彼女に、嘘を言えということか?」
「まぁ、妙なことを避けるためには、それも必要なことだと思いませんか?。イレブンには、嘘も方便と言う言葉もありますし」
「それで、誰かに頼むというのは、相手にとっても迷惑に変わりないだろう」
「俺なら、迷惑だとは思いませんけどね」
「つまり、君なら、誰の迷惑にもならず、また、僕もこの状況を少しは打開できるということか」
にっこりと人懐こい笑顔でジノが頷くと、
「ライ先輩が、イエスと言えば、協力はしますよ」
「断る。・・・これ以上、嘘をついて、周りをかき回したくはない。それに、それは、僕が女だと自覚させられそうだ」
困ったように、ジノは大げさに肩を落として、腕を組むと、ライを横目に見る。
「先輩は、まだ心も変えてみる気はないってことですかね」
「ああ、僕はまだ、こんな事態になっても男でありたいんだ」
「そんなに、外見が男と思えない、ああ、失礼。以前と変わり果てても、ですか?」
「そうだ。それから、好きな相手は、自分で決める」
今は見かけ女性であっても、その真面目さ変わることなく、以前の姿とタブって見えて、ジノが突然笑い出す。
「はははっ!」
「?何が、可笑しい」
「いや、今わかったことがあって、ライ先輩が、わたし、いや、俺の中で変らなくてよかったと思いまして、少しからかい過ぎましたね」
「・・・人をからかうな」
「そうですね。わからないでもないですけど」
その瞬間、ジノが動いた。真摯な眼差しで射すくめるように、ライを視線で捕らえたまま、両手を掴んで持ち上げると、触れそうな距離にまで顔を近づけた。
「っ!?」
「こういう強引な相手もいると思うので、少しは女性となった危機感も自覚してください。じゃないと、俺も心配になるんで」
そう言った、ジノは陽気な笑顔に戻る。
「・・・そうだな」
ジノの隙を突いて、ライが逃げる行動にでるのだが、ジノが捕らえにかかると、それすらも見通したようにライの動作の方が早く攻撃に出る。それをよけて飛びのいたが、ジノは、地面に片膝を付く形となる。
「っと」
「見てわかるとおり・・・。これでも、僕は普通の女の子とは、違う系統だ。だから、そんな危惧は拭い捨てたほうがいい」
冷ややかに聞こえるのは、見下げたライの視線が怖いくらいに、無表情だったからか、それとも、声の温度のせいか、それすらも綺麗なのは変わりない。
「確かに、俺の知ってる、あなたはそういう人だ」
屋上で背中から倒れるようにして、ジノは、手足を伸ばした。
「反省はしました。ですけど、今の事スザクにバレたら、後殴られそうなんで、内緒にしてもらえませんか」
ジノが目を瞑るようにして、そう言うと、足音がジノへと近づいて、覆いかぶさるように影が差して、ゆっくりと目を開く。
「ん?」
「ほら、立てるか?」
ライの柔らかな長い髪が綺麗に風に流れ、背に光を受けて、膝を曲げるようにして、ジノに手を差し伸べるライは、キラキラと一瞬眩しく映り、目を細めるように見たジノは、女性となったその細い素手を、大きな自分の手で掴んで、立ち上がった。
その様に見惚れたというのが、正直な感想だったが、それを口にすると、怒られそうなのは目に見えて、あえて、ジノは苦笑して違う言葉を口にした。
「…どうも」
「あまり、人をからかうな、痛い目にあうぞ。それから、軽口は、控えた方がいい、こういう目に遭うからな。それを気をつけてくれるのであれば、他言はしないつもりだ」
「それって、心配してくれるんですか」
「ああ」
「どうして?」
問いかける視線に気づいて、ライが無表情に見間違えそうなほどの、小さな笑みを浮かべて、
「君が後輩だからな」
あの女の子がそうであるように、ライは無自覚に、それが良くも悪くも人をひきつけ魅了させるものがある。
「ーーーところで、いつまで、そこで立ち聞きしているつもりだ?」
気配のあるほうへと一瞥したライの呼びかけに、隠れた気配が露になり、足音と共にその姿を現す。
「何処で気づかれてたんだろうな。気配を隠したと思ってたんですけど、バレてしまいましたか」
正体を現したのは、ジノだった。悪びれもせず、笑顔を向けてくる。
「君は寝ていて途中から起きたのか、それとも最初から話を盗み聞きしていたのか、ぜひとも聞いてみたいものだな」
「はは、それより、あの子にああいわず、もっと簡単に諦めさせる手があったのではないんですか?」
「何を言うんだ?」
ライに近寄ったジノが話しながら、その長身を屈める様にしてライの顔を覗き込む。
「そうですね。恋人がいるから、とか」
「彼女に、嘘を言えということか?」
「まぁ、妙なことを避けるためには、それも必要なことだと思いませんか?。イレブンには、嘘も方便と言う言葉もありますし」
「それで、誰かに頼むというのは、相手にとっても迷惑に変わりないだろう」
「俺なら、迷惑だとは思いませんけどね」
「つまり、君なら、誰の迷惑にもならず、また、僕もこの状況を少しは打開できるということか」
にっこりと人懐こい笑顔でジノが頷くと、
「ライ先輩が、イエスと言えば、協力はしますよ」
「断る。・・・これ以上、嘘をついて、周りをかき回したくはない。それに、それは、僕が女だと自覚させられそうだ」
困ったように、ジノは大げさに肩を落として、腕を組むと、ライを横目に見る。
「先輩は、まだ心も変えてみる気はないってことですかね」
「ああ、僕はまだ、こんな事態になっても男でありたいんだ」
「そんなに、外見が男と思えない、ああ、失礼。以前と変わり果てても、ですか?」
「そうだ。それから、好きな相手は、自分で決める」
今は見かけ女性であっても、その真面目さ変わることなく、以前の姿とタブって見えて、ジノが突然笑い出す。
「はははっ!」
「?何が、可笑しい」
「いや、今わかったことがあって、ライ先輩が、わたし、いや、俺の中で変らなくてよかったと思いまして、少しからかい過ぎましたね」
「・・・人をからかうな」
「そうですね。わからないでもないですけど」
その瞬間、ジノが動いた。真摯な眼差しで射すくめるように、ライを視線で捕らえたまま、両手を掴んで持ち上げると、触れそうな距離にまで顔を近づけた。
「っ!?」
「こういう強引な相手もいると思うので、少しは女性となった危機感も自覚してください。じゃないと、俺も心配になるんで」
そう言った、ジノは陽気な笑顔に戻る。
「・・・そうだな」
ジノの隙を突いて、ライが逃げる行動にでるのだが、ジノが捕らえにかかると、それすらも見通したようにライの動作の方が早く攻撃に出る。それをよけて飛びのいたが、ジノは、地面に片膝を付く形となる。
「っと」
「見てわかるとおり・・・。これでも、僕は普通の女の子とは、違う系統だ。だから、そんな危惧は拭い捨てたほうがいい」
冷ややかに聞こえるのは、見下げたライの視線が怖いくらいに、無表情だったからか、それとも、声の温度のせいか、それすらも綺麗なのは変わりない。
「確かに、俺の知ってる、あなたはそういう人だ」
屋上で背中から倒れるようにして、ジノは、手足を伸ばした。
「反省はしました。ですけど、今の事スザクにバレたら、後殴られそうなんで、内緒にしてもらえませんか」
ジノが目を瞑るようにして、そう言うと、足音がジノへと近づいて、覆いかぶさるように影が差して、ゆっくりと目を開く。
「ん?」
「ほら、立てるか?」
ライの柔らかな長い髪が綺麗に風に流れ、背に光を受けて、膝を曲げるようにして、ジノに手を差し伸べるライは、キラキラと一瞬眩しく映り、目を細めるように見たジノは、女性となったその細い素手を、大きな自分の手で掴んで、立ち上がった。
その様に見惚れたというのが、正直な感想だったが、それを口にすると、怒られそうなのは目に見えて、あえて、ジノは苦笑して違う言葉を口にした。
「…どうも」
「あまり、人をからかうな、痛い目にあうぞ。それから、軽口は、控えた方がいい、こういう目に遭うからな。それを気をつけてくれるのであれば、他言はしないつもりだ」
「それって、心配してくれるんですか」
「ああ」
「どうして?」
問いかける視線に気づいて、ライが無表情に見間違えそうなほどの、小さな笑みを浮かべて、
「君が後輩だからな」
あの女の子がそうであるように、ライは無自覚に、それが良くも悪くも人をひきつけ魅了させるものがある。
それを、自覚したジノは、確かめるように目を伏せてから、ライを見た。
「ふーん、なるほどね。それなら、ライ先輩、後輩という事で、少しだけいいですか?」
「?」
今度は、強引なやり方ではなく、ライを後ろから優しく抱きしめるようにして、耳元に呟いた。
「偶には、甘えさせてくださいよ。俺にも」
溜息をついたライは、微苦笑した。困った奴だと言いたげに。その笑みが冷たさを含んだものではなくて、肩口に顔を乗せたままその表情を盗み見た、ジノの瞳が嬉しげに細まったことを、ライは気づけなかった。
足音が近づいて、扉を全開に開けてやってきたのは、あの少女が戻ってきたのかと思ったが、そうではなかった。
「ライ!、此処にいると聞、いて」
「あっ・・・」
声を上げたのは、ライを後ろから抱きしめてるジノで、屋上の扉を開けたルルーシュとで、向かい合うように、三人が目をあわせて、妙に嫌な沈黙が流れた。
「兄さん? 急に立ち止まってどうしたんですか?。ライさんは此処に・・・」
其処に、ロロも来て、こちらに視線を向けて固まったのは、一瞬、そこから、おとなしくも幼い容姿から程遠く、目を吊り上げるようにして、それを見る。
やはりそれも、ライに向けたというよりも、違うものだった。それもそのはず、全くの無関係な第三者からの告白があると、ミレイに聞かされついでに頼まれその確認に来てみれば、ジノがいる。それも、ライを抱きしめる形で。
「・・・ライ。会長が、お前に用事があるのだそうだ。此処での用が終わったのなら、すぐにでも迎えるか?」
ライへと向けた言葉であるのに、視線は、ライの後ろへと注がれたまま、射抜くように紫の瞳が僅かに細まる。ルルーシュの表情は、普段と変わりないように思えたが、そう装っているような緊張感をもった空気と声は、普段のそれよりも、幾分か強い口調で、ライの後ろにいるジノにも届く。
抱きしめられたままだと気づいたライは、ちらりと後ろにいたジノとそれから、ルルーシュへと視線を移動して、理解はできなくても、雰囲気で伝わったのだろう、二人の間に流れるそれに触れようとせず、ライは頷いた。
「ああ、わかった」
返事もしてみたものの、ジノからの両腕の拘束は、解けてなかった。
「……」
ルルーシュとロロのつき刺さる視線を受けて、ジノは肩をすくめ、ライを抱きしめた腕を解くと、その体から後ろへ下がるように一歩二歩と離れる。
それで、拘束を解かれたライが、ルルーシュの隣を横切って行くと、ロロが、一度、ジノへと視線を向けた後ライの後をつくように、去って行った。
ガチャリと、ルルーシュが、無言で怖い視線のまま、屋上の扉を閉めてから、足音が遠ざかって行くのを耳にして、ようやく肩の力が抜けたように、ジノは嘆息した。
「俺も、人の事いえないな。あれは、目をつけられたか」
と言ってはいるが、ジノの口は、笑っていた。
それは、どこか、楽しんでいるような笑みだった。
「さて、確認は済んだし、次はどうするかな」
誰に聞かれることもなく、独り言は、空に向けられた。
空には、飛行機と通った後に残った飛行機雲が、青い空に、渡るように流れているのだった。
[番外編・終わり]
「ふーん、なるほどね。それなら、ライ先輩、後輩という事で、少しだけいいですか?」
「?」
今度は、強引なやり方ではなく、ライを後ろから優しく抱きしめるようにして、耳元に呟いた。
「偶には、甘えさせてくださいよ。俺にも」
溜息をついたライは、微苦笑した。困った奴だと言いたげに。その笑みが冷たさを含んだものではなくて、肩口に顔を乗せたままその表情を盗み見た、ジノの瞳が嬉しげに細まったことを、ライは気づけなかった。
足音が近づいて、扉を全開に開けてやってきたのは、あの少女が戻ってきたのかと思ったが、そうではなかった。
「ライ!、此処にいると聞、いて」
「あっ・・・」
声を上げたのは、ライを後ろから抱きしめてるジノで、屋上の扉を開けたルルーシュとで、向かい合うように、三人が目をあわせて、妙に嫌な沈黙が流れた。
「兄さん? 急に立ち止まってどうしたんですか?。ライさんは此処に・・・」
其処に、ロロも来て、こちらに視線を向けて固まったのは、一瞬、そこから、おとなしくも幼い容姿から程遠く、目を吊り上げるようにして、それを見る。
やはりそれも、ライに向けたというよりも、違うものだった。それもそのはず、全くの無関係な第三者からの告白があると、ミレイに聞かされついでに頼まれその確認に来てみれば、ジノがいる。それも、ライを抱きしめる形で。
「・・・ライ。会長が、お前に用事があるのだそうだ。此処での用が終わったのなら、すぐにでも迎えるか?」
ライへと向けた言葉であるのに、視線は、ライの後ろへと注がれたまま、射抜くように紫の瞳が僅かに細まる。ルルーシュの表情は、普段と変わりないように思えたが、そう装っているような緊張感をもった空気と声は、普段のそれよりも、幾分か強い口調で、ライの後ろにいるジノにも届く。
抱きしめられたままだと気づいたライは、ちらりと後ろにいたジノとそれから、ルルーシュへと視線を移動して、理解はできなくても、雰囲気で伝わったのだろう、二人の間に流れるそれに触れようとせず、ライは頷いた。
「ああ、わかった」
返事もしてみたものの、ジノからの両腕の拘束は、解けてなかった。
「……」
ルルーシュとロロのつき刺さる視線を受けて、ジノは肩をすくめ、ライを抱きしめた腕を解くと、その体から後ろへ下がるように一歩二歩と離れる。
それで、拘束を解かれたライが、ルルーシュの隣を横切って行くと、ロロが、一度、ジノへと視線を向けた後ライの後をつくように、去って行った。
ガチャリと、ルルーシュが、無言で怖い視線のまま、屋上の扉を閉めてから、足音が遠ざかって行くのを耳にして、ようやく肩の力が抜けたように、ジノは嘆息した。
「俺も、人の事いえないな。あれは、目をつけられたか」
と言ってはいるが、ジノの口は、笑っていた。
それは、どこか、楽しんでいるような笑みだった。
「さて、確認は済んだし、次はどうするかな」
誰に聞かれることもなく、独り言は、空に向けられた。
空には、飛行機と通った後に残った飛行機雲が、青い空に、渡るように流れているのだった。
[番外編・終わり]
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