コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/02/14 (Mon)
最後の調味料は貴方の想い
「よし、出来た」
ふんわりとリボンをかけたピンクの箱に、満足げにうんうんと頷いたシャーリーは、どこか誇らしげな表情をしていた。
「のはいいけど、この有様は見せられない」
チョコ作りとして借りたキッチンは、綺麗さとは無縁の無残な光景になっていた。
故意ではなく不器用さによって、自分一人で此処まで散らしてしまったとはいえ、ちゃんと最後まで出来た事は友人に見れば褒められるものではあるが、シャーリーはそれらを一瞥して溜息をついて後片付けを始めた。
明日はバレンタイン。
ペンで赤のハート印のチェックが付いた日付を目にして、シャーリーは明日への不安と期待を織り交ぜた様子で、ふと考えていた。
学校に行った時に、朝早くに渡すのもいいけど、誰かに見られるのもちょっと恥ずかしくて、どういうタイミングで渡せばいいのかと、頭でシュミレーションを始めた。
「あ、ライ」
糸のような柔らかな髪の後姿を見つけ、シャーリーは、息を切らすようにして駆け寄った。
「シャーリー。おはよう」
「うん。おはよう。あっあのね。今日何の日か知ってる?」
何かあっただろうかと首を傾げたライの様子に、シャーリーは説明するようにして、
「バレンタインって聞いたことあるかもしれないけど、好きな人に気持ちを伝える日で、貴方に渡しておきたいものがあって、その、用意したんだけど、受け取ってくれるよね」
後ろに隠し持っていた箱を両手でライの前に差し出すシャーリーの頬は赤いままだったが、天然で鈍感なライはまだ気持ちに気づいてなくて、
「これを、僕に?」
「うん。中身はチョコレートだよ」
「チョコ・・・そういえば、バレンタインという日に、日ごろの感謝や友人へのチョコレートを送るとミレイさんから話は聞いたことがあったな。シャーリーは義理堅いんだな、ありがとう」
「えっ、いや、違うよ。其れは義理でも友チョコじゃなくて、ちゃんと、私の・・・」
モゴモゴと口をにごらせるシャーリーに、ライは聞き返す。
「私の?」
「わ、私の本命なの!。ライが好きだよって言う私の、あっ!?」
もう少し段階を踏んでから言うはずだった本音をつい滑らせ、シャーリーは自分の口を両手でふさいだものの、遅かった。
「僕が、好き?」
「えっ?いやあの、これはちがっ、ううん。違うんじゃなくて、その、うん」
沈黙が降りたとき、どう返されるのかと反応が恐くて、目を瞑ったシャーリーにライのほうから口を開いた。
「そうだったのか」
「うん・・・あ、あのね、別に今答えなくても」
「・・・正直に言ってもいいか?」
「えっ、うん」
なんだろうやっぱり断られるのかと不安を胸に、ライを見上げた。
「嬉しいよ。君に個人的な好意を持っていたのは僕だけだと思っていたんだが、気持ちは同じなんだと知って嬉しいんだ」
「私に好意って、えっ、気持ち同じって、ライも私の事好きだったの?」
「だった? いや、今でも好きだ」
「言い直さなくても、気持ちは嬉しいけど、私のほうがいっぱい好きだよ。ライは?」
頬を染めた表情で、シャーリーが照れ隠しのように言うと、ライは瞬かせたその目を優しく細めて囁いた。
「I like you just as you are」
顔を赤くしたままなんちゃってっと、洗い立ての食器を持った手をバタバタさせたまま、シャーリーは一人で盛り上がっていた。
決戦は明日で決まるかどうかはわからないけど、ライに渡すその決意だけは変わらず明日を迎えるのだった。
留め
最後の調味料は貴方の想い
「よし、出来た」
ふんわりとリボンをかけたピンクの箱に、満足げにうんうんと頷いたシャーリーは、どこか誇らしげな表情をしていた。
「のはいいけど、この有様は見せられない」
チョコ作りとして借りたキッチンは、綺麗さとは無縁の無残な光景になっていた。
故意ではなく不器用さによって、自分一人で此処まで散らしてしまったとはいえ、ちゃんと最後まで出来た事は友人に見れば褒められるものではあるが、シャーリーはそれらを一瞥して溜息をついて後片付けを始めた。
明日はバレンタイン。
ペンで赤のハート印のチェックが付いた日付を目にして、シャーリーは明日への不安と期待を織り交ぜた様子で、ふと考えていた。
学校に行った時に、朝早くに渡すのもいいけど、誰かに見られるのもちょっと恥ずかしくて、どういうタイミングで渡せばいいのかと、頭でシュミレーションを始めた。
「あ、ライ」
糸のような柔らかな髪の後姿を見つけ、シャーリーは、息を切らすようにして駆け寄った。
「シャーリー。おはよう」
「うん。おはよう。あっあのね。今日何の日か知ってる?」
何かあっただろうかと首を傾げたライの様子に、シャーリーは説明するようにして、
「バレンタインって聞いたことあるかもしれないけど、好きな人に気持ちを伝える日で、貴方に渡しておきたいものがあって、その、用意したんだけど、受け取ってくれるよね」
後ろに隠し持っていた箱を両手でライの前に差し出すシャーリーの頬は赤いままだったが、天然で鈍感なライはまだ気持ちに気づいてなくて、
「これを、僕に?」
「うん。中身はチョコレートだよ」
「チョコ・・・そういえば、バレンタインという日に、日ごろの感謝や友人へのチョコレートを送るとミレイさんから話は聞いたことがあったな。シャーリーは義理堅いんだな、ありがとう」
「えっ、いや、違うよ。其れは義理でも友チョコじゃなくて、ちゃんと、私の・・・」
モゴモゴと口をにごらせるシャーリーに、ライは聞き返す。
「私の?」
「わ、私の本命なの!。ライが好きだよって言う私の、あっ!?」
もう少し段階を踏んでから言うはずだった本音をつい滑らせ、シャーリーは自分の口を両手でふさいだものの、遅かった。
「僕が、好き?」
「えっ?いやあの、これはちがっ、ううん。違うんじゃなくて、その、うん」
沈黙が降りたとき、どう返されるのかと反応が恐くて、目を瞑ったシャーリーにライのほうから口を開いた。
「そうだったのか」
「うん・・・あ、あのね、別に今答えなくても」
「・・・正直に言ってもいいか?」
「えっ、うん」
なんだろうやっぱり断られるのかと不安を胸に、ライを見上げた。
「嬉しいよ。君に個人的な好意を持っていたのは僕だけだと思っていたんだが、気持ちは同じなんだと知って嬉しいんだ」
「私に好意って、えっ、気持ち同じって、ライも私の事好きだったの?」
「だった? いや、今でも好きだ」
「言い直さなくても、気持ちは嬉しいけど、私のほうがいっぱい好きだよ。ライは?」
頬を染めた表情で、シャーリーが照れ隠しのように言うと、ライは瞬かせたその目を優しく細めて囁いた。
「I like you just as you are」
顔を赤くしたままなんちゃってっと、洗い立ての食器を持った手をバタバタさせたまま、シャーリーは一人で盛り上がっていた。
決戦は明日で決まるかどうかはわからないけど、ライに渡すその決意だけは変わらず明日を迎えるのだった。
留め
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