もう少しだけ、夢を見させて

訪問者様、拍手ぽちりと押してくださった方々、ありがとうございます。
敵同士よりもっと悪いの続き、記憶喪失のC.C.で
C.C．×ライです。
お話は、続きからになります。

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もう少しだけ、夢を見させて




「僕もあまり慣れてないんだ。二人で迷子はさすがに恥ずかしいが、手を繋ぐだけなら」


　妙にしおらしいC．C．に照れ隠しのように、ライは頬を染めてそう言った。


「はい」


　ライの手と顔を交互に見比べ、C．C．は細く大きなその手を確かに握り返した。
　包み込むその手は少しひんやりしていたけれど、握りしめるうちに暖かく感じられるようになっていたからだ。


「Thanks a lot for the luck to know you」

　
　貴方との出会いに感謝します。
　C．C．の呟いた声は拾われることはなかったけれど、それでも幸せなことに変わりはなかった。

　ずっといたい。

　傍にいたい。

　抱きしめたい。

　そんな下心がライとの時間を重ねることで増していく。
　どんどんジェットコースターの始まりのように、昇り続けた先、後は止まらなくなりそうで恐くなる。
　けれど、今はその幸福な気持ちに満たされるのも言いとライの傍でまた笑顔になるC．C．がいるのだった。



続く