引き返せないから、もう一度が欲しい

女性主権のライ受けアンケート投票へ、ぽちりとありがとうございます。結果により
問い掛け中の恋心の続きで
シャーリー×ライです。
お話は、続きからになります。

拍手を送る

引き返せないから、もう一度が欲しい



人の群れを作るのは当然に賑やかな声が広がる。
娯楽と憩いとそれぞれの思いの集まる遊園地では、すれ違う人たちはそれぞれに風景を持っていて、家族連れだとか友達同士だとか、もしくは恋人連れだったりと、皆大切な誰かと一緒にいる。
　そんな時間の中に、私達も含まれていた。

　誘いをかけたのは、シャーリーだった。
　本来であるなら、ライと二人きりだったのだけど、チケットに引き寄せられというより、シャーリーの思惑とは、別にライの勘違いにより結局生徒会のいつものメンバーと行くことになった。
　といっても、ルルーシュはナナリーと用があるといい、カレンも体調不良があってここには来ていないので、必然的にそろったのは、ミレイ、ニーナ、リヴァル、スザク、シャーリー、ライの六名のみとなる。
　ルルーシュがこなかったのは残念に思ったのと、同時になんだかほっとしている自分にシャーリーは嫌な気分になった。
　二人が好きでどちらにも気持ちに気づかれてないとはいえ、天秤にかけるように心の負担が減ったことに安心してしまっていた。


「（今更後戻りは出来ないんだよね）」


　けれど、この気持ちは打ち明けられず心にとどめているままなので、安心したところで何も変わりはしないことに気づいて、シャーリーの表情が曇る。
　だから、誰かがそれを見ていたことにも気づけなかった。


留め