コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
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----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/01/11 (Mon)
花束の中に忍び込ませた
生徒会室の扉が開かれると、足音が中に入ってきた。
それに顔をあげたのは、ミレイとリヴァル。
誰だと確認だけで済むはずでいつもどおりに戻るのだが、今日に限っては二人ともその人物から離せずに視線で追いかけるのは、その人物であるジノが手にしていたものに気をとられたからだった。
そっと差し出された豪華なバラの花束が、書類整理の作業中のライの前に差し出され、香る花の匂いにつられて顔を上げると、満面の笑みを浮かべて告げられる。
「ライ先輩。コレをどうぞ」
誰かの誕生日でもイベントに使う予定もないはずなのに、差し出された花束とジノを見比べて、ライは問う。
「今日は、何か祝い事でもあるのか?」
「ははっ、何言ってるんですか。コレは、ライ先輩宛の花束ですよ」
「僕宛に・・・? 誕生日でもないのに、贈られる意図が不明だ」
花束をそのままにしておくことも、ましてや、ジノが引き返す様子もないことに、受け取ってしまった花束なのだが、ライの表情に僅かに困惑が浮かぶ。
「じゃあ、俺との記念ということで」
「記念?」
「いや、道端に咲いてる花があまりにも綺麗だったので、コレはライ先輩には見せてあげようかと」
「薔薇が、道端に咲いているのか?」
「間違えました。庭園に咲いて、ませんでしたっけ?」
確かめるように、何かを誤魔化すかのように疑問を投げかけるジノへと、ライは訝しげに眉を顰めて、
「僕は見たこともない。そもそも、花束を贈りたいと思うの気持ちがあるのなら、僕ではなく、君の好きな人に贈るものではないのか」
その好きな人が目の前のライなのだけど、それに気づく様子もないことに、ジノの瞳が曇る。
「そのつもりなんですけどね。その相手は人の気配には敏感なわりには、とかく人の好意には鈍感な人なんですよ」
「薔薇の中でも、赤い薔薇は、情熱、愛情っと意味を持つと読んだことがある」
「花言葉も知っている相手なんですけど、全然気づいてもらえなくて」
「それは、さぞ苦労することだな」
「ですね」
遠巻きにその様子を眺めていたリヴァルが、同じように見ていたミレイの元へとやってくると、
「あからさまのアプローチも、あそこまで空振りするといっそすがすがしい感じがしますね」
「プレゼント作戦よりも、ライには、直接的な言葉のほうが伝わるのかもしれないわね」
「伝わり、ますかね?」
「んー、難しいわね。第一、ライの好きになる人って、どんなタイプか私でも明確にはわかってないから」
「会長は、聞いたことあるんですか?」
「まあね~「誰かを好きになる以前に、身元不明の人物に警戒心は抱いても僕を男として好意的に思うのは難しいだろう」って、本人はその魅力全然わかってなくて、客観的な答えが返ってこないから、期待を持つのもなかなかね」
ライへと注ぐ女生徒の熱い(一部男子の敵意と熱意も感じる)視線をも気づく様子もないことに、リヴァルは周囲の心情を察するように、
「・・・あれだけ女子にモテても、自覚ないのは羨ましいを通り越して、周りが哀れに感じますね」
「そうね。記憶探しか、軍人の活動か、偶に生徒会の手伝いには協力的だけど、自分の幸せについては意識してないみたいなのよ。好きな人ができれば性格にも、記憶にもいい意味でも影響でるかもしれないのに、肝心のライは、その好意に呆れるくらい鈍感だからね。今のように」
ミレイとリヴァルの話してる間も、ジノとライの会話は続いていた。
「ライ」
「今度は、何だ?」
「少しの間、今から話す話を聞いてもらえるか?」
「作業しながらでも構わないのなら、話を聞こう」
「はい。・・・学園に入って、出会った当初から人目で気に入ったのは始まりだった。それから、知り合いの関係で俺も親しくなって、相手を知るうちにより興味を覚えたというか、好きになっていくのに時間は大して関わらなかった」
「それで知り合いになれたのなら、前進出来てるんじゃないか?」
「ああ。今でも、その相手に好意を寄せてるんだけど、それが伝わなくて悩んでるんですよ。ライ先輩から、何かアドバイスがあれば伺いたい」
「僕の意見でいいのか?。未経験者の意見では参考になるのか怪しいぞ」
「それでも、ライの意見を聞きたい」
普段の陽気なものでなく、真剣な声色とその表情がライへと向けられることに、少し考え込んだライが顔を上げると、
「・・・個人的な見解で参考にならないと思うが、君の想う相手が、君に対して警戒心や嫌悪を抱く様子でないのなら、きちんと話せばいいと思う。だが、それでギクシャクしてしまうことを恐れているのなら、やめておいたほうがいいだろうが、君が今あるその状態を変えたいと思っているなら行動したほうが賢明だ」
「それが、ライ先輩の答えですか?」
「ああ」
「・・・では、俺が決めたように、ストレートにぶつけに行こうと思います」
「君が決めた答えが出せたのなら、僕が出来ることは応援するだけだ」
「いえ、応援は別の人に頼むことにしますよ」
「そうか・・・」
これ以上先輩に心配されるのを避けてか拒絶する発言を返したジノに、呟くように出したライの言葉は若干寂しさを含んでいるようだったが、
「ライ」
話は終わったにもかかわらず、何故かそこから動く様子もなく、じっと見つめるジノの青い瞳に熱意が見えた気がして思わず、ライは見返すと、
「好きだ」
一瞬時間が止まったように感じるほどの静けさの後で、僅かに戸惑いを浮かべながらライが口を開いた。
「それは、何の冗談だ?」
「冗談にしたくありませんよ」
確かにその時のジノは、表情からもからかってる様子も嘘も見えなかったけれど、勘違いをしてるならと改めるように視線を上げたライの瞳には、訝しげに思う色が浮かんでいた。
「・・・僕は、男だ」
頑ななその様子にジノは、笑みをこぼすようにして口元を引き上げると、
「男であるのも記憶がないのも含めて、俺は好きなんです」
「・・・君には君を好きだという女の子は他にもいるだろう?。僕相手に恋愛感情を抱くのは、何か別の感情と勘違いしてるだけじゃないのか?」
「そう思ったこともあるにはありましたけど、女の子達といることよりも貴方といることが俺、いや、私は、安心することもどうしようもなく胸が高鳴る事も知る事はなかった」
「本気、なのか?」
「ああ。確かに最初は、憧れの気持ちはありましたが、今はそれとは違うと自分でもはっきりと自覚しているつもりです」
表情から見ても偽りのない言葉に、ライは戸惑う。
自分は好きになる事また告白の機会があるとするなら、女の子だと思っていた。
だが、実際男に告白されて、何故自分へと思う反面、けれどそこには嫌悪の感情を抱くことも、あっさりと否定する事も言えず、動揺を隠せないのはショックだったのか、それとも別の意味で衝撃だったのか、自分に問いかけるようにライは、眼を伏せる。
「今すぐ返事をというのが俺の本音ですけど、急なことで先輩も戸惑うことはわかりますが、男だから記憶喪失だからという理由ではなく、ライ先輩の答えをください。待つ覚悟は当に決めてますから」
「ジノ・・・」
「どんな答えが出たとしても、受け止めますから、そんな顔しないでくださいよ」
気にかけるような表情を見せたのか、ライが視線で問うと、にこりと笑うようにして、それじゃあっと言葉を残して立ち去っていた。
その後ろ姿を見送ったライは、手に残ったままの花束へと再び視線を落とす。
ジノのことは、嫌いではなかった。
だが、恋愛ごとで好きな人はいるのか、気になる人はできたのかと、ミレイに聞かれることはあっても、自分に置き換えては深く考えたことはなかったライだったが、コレを機会に少し自分の周りに対して抱く感情を整理しようと思うのだった。
[留め]
花束の中に忍び込ませた
生徒会室の扉が開かれると、足音が中に入ってきた。
それに顔をあげたのは、ミレイとリヴァル。
誰だと確認だけで済むはずでいつもどおりに戻るのだが、今日に限っては二人ともその人物から離せずに視線で追いかけるのは、その人物であるジノが手にしていたものに気をとられたからだった。
そっと差し出された豪華なバラの花束が、書類整理の作業中のライの前に差し出され、香る花の匂いにつられて顔を上げると、満面の笑みを浮かべて告げられる。
「ライ先輩。コレをどうぞ」
誰かの誕生日でもイベントに使う予定もないはずなのに、差し出された花束とジノを見比べて、ライは問う。
「今日は、何か祝い事でもあるのか?」
「ははっ、何言ってるんですか。コレは、ライ先輩宛の花束ですよ」
「僕宛に・・・? 誕生日でもないのに、贈られる意図が不明だ」
花束をそのままにしておくことも、ましてや、ジノが引き返す様子もないことに、受け取ってしまった花束なのだが、ライの表情に僅かに困惑が浮かぶ。
「じゃあ、俺との記念ということで」
「記念?」
「いや、道端に咲いてる花があまりにも綺麗だったので、コレはライ先輩には見せてあげようかと」
「薔薇が、道端に咲いているのか?」
「間違えました。庭園に咲いて、ませんでしたっけ?」
確かめるように、何かを誤魔化すかのように疑問を投げかけるジノへと、ライは訝しげに眉を顰めて、
「僕は見たこともない。そもそも、花束を贈りたいと思うの気持ちがあるのなら、僕ではなく、君の好きな人に贈るものではないのか」
その好きな人が目の前のライなのだけど、それに気づく様子もないことに、ジノの瞳が曇る。
「そのつもりなんですけどね。その相手は人の気配には敏感なわりには、とかく人の好意には鈍感な人なんですよ」
「薔薇の中でも、赤い薔薇は、情熱、愛情っと意味を持つと読んだことがある」
「花言葉も知っている相手なんですけど、全然気づいてもらえなくて」
「それは、さぞ苦労することだな」
「ですね」
遠巻きにその様子を眺めていたリヴァルが、同じように見ていたミレイの元へとやってくると、
「あからさまのアプローチも、あそこまで空振りするといっそすがすがしい感じがしますね」
「プレゼント作戦よりも、ライには、直接的な言葉のほうが伝わるのかもしれないわね」
「伝わり、ますかね?」
「んー、難しいわね。第一、ライの好きになる人って、どんなタイプか私でも明確にはわかってないから」
「会長は、聞いたことあるんですか?」
「まあね~「誰かを好きになる以前に、身元不明の人物に警戒心は抱いても僕を男として好意的に思うのは難しいだろう」って、本人はその魅力全然わかってなくて、客観的な答えが返ってこないから、期待を持つのもなかなかね」
ライへと注ぐ女生徒の熱い(一部男子の敵意と熱意も感じる)視線をも気づく様子もないことに、リヴァルは周囲の心情を察するように、
「・・・あれだけ女子にモテても、自覚ないのは羨ましいを通り越して、周りが哀れに感じますね」
「そうね。記憶探しか、軍人の活動か、偶に生徒会の手伝いには協力的だけど、自分の幸せについては意識してないみたいなのよ。好きな人ができれば性格にも、記憶にもいい意味でも影響でるかもしれないのに、肝心のライは、その好意に呆れるくらい鈍感だからね。今のように」
ミレイとリヴァルの話してる間も、ジノとライの会話は続いていた。
「ライ」
「今度は、何だ?」
「少しの間、今から話す話を聞いてもらえるか?」
「作業しながらでも構わないのなら、話を聞こう」
「はい。・・・学園に入って、出会った当初から人目で気に入ったのは始まりだった。それから、知り合いの関係で俺も親しくなって、相手を知るうちにより興味を覚えたというか、好きになっていくのに時間は大して関わらなかった」
「それで知り合いになれたのなら、前進出来てるんじゃないか?」
「ああ。今でも、その相手に好意を寄せてるんだけど、それが伝わなくて悩んでるんですよ。ライ先輩から、何かアドバイスがあれば伺いたい」
「僕の意見でいいのか?。未経験者の意見では参考になるのか怪しいぞ」
「それでも、ライの意見を聞きたい」
普段の陽気なものでなく、真剣な声色とその表情がライへと向けられることに、少し考え込んだライが顔を上げると、
「・・・個人的な見解で参考にならないと思うが、君の想う相手が、君に対して警戒心や嫌悪を抱く様子でないのなら、きちんと話せばいいと思う。だが、それでギクシャクしてしまうことを恐れているのなら、やめておいたほうがいいだろうが、君が今あるその状態を変えたいと思っているなら行動したほうが賢明だ」
「それが、ライ先輩の答えですか?」
「ああ」
「・・・では、俺が決めたように、ストレートにぶつけに行こうと思います」
「君が決めた答えが出せたのなら、僕が出来ることは応援するだけだ」
「いえ、応援は別の人に頼むことにしますよ」
「そうか・・・」
これ以上先輩に心配されるのを避けてか拒絶する発言を返したジノに、呟くように出したライの言葉は若干寂しさを含んでいるようだったが、
「ライ」
話は終わったにもかかわらず、何故かそこから動く様子もなく、じっと見つめるジノの青い瞳に熱意が見えた気がして思わず、ライは見返すと、
「好きだ」
一瞬時間が止まったように感じるほどの静けさの後で、僅かに戸惑いを浮かべながらライが口を開いた。
「それは、何の冗談だ?」
「冗談にしたくありませんよ」
確かにその時のジノは、表情からもからかってる様子も嘘も見えなかったけれど、勘違いをしてるならと改めるように視線を上げたライの瞳には、訝しげに思う色が浮かんでいた。
「・・・僕は、男だ」
頑ななその様子にジノは、笑みをこぼすようにして口元を引き上げると、
「男であるのも記憶がないのも含めて、俺は好きなんです」
「・・・君には君を好きだという女の子は他にもいるだろう?。僕相手に恋愛感情を抱くのは、何か別の感情と勘違いしてるだけじゃないのか?」
「そう思ったこともあるにはありましたけど、女の子達といることよりも貴方といることが俺、いや、私は、安心することもどうしようもなく胸が高鳴る事も知る事はなかった」
「本気、なのか?」
「ああ。確かに最初は、憧れの気持ちはありましたが、今はそれとは違うと自分でもはっきりと自覚しているつもりです」
表情から見ても偽りのない言葉に、ライは戸惑う。
自分は好きになる事また告白の機会があるとするなら、女の子だと思っていた。
だが、実際男に告白されて、何故自分へと思う反面、けれどそこには嫌悪の感情を抱くことも、あっさりと否定する事も言えず、動揺を隠せないのはショックだったのか、それとも別の意味で衝撃だったのか、自分に問いかけるようにライは、眼を伏せる。
「今すぐ返事をというのが俺の本音ですけど、急なことで先輩も戸惑うことはわかりますが、男だから記憶喪失だからという理由ではなく、ライ先輩の答えをください。待つ覚悟は当に決めてますから」
「ジノ・・・」
「どんな答えが出たとしても、受け止めますから、そんな顔しないでくださいよ」
気にかけるような表情を見せたのか、ライが視線で問うと、にこりと笑うようにして、それじゃあっと言葉を残して立ち去っていた。
その後ろ姿を見送ったライは、手に残ったままの花束へと再び視線を落とす。
ジノのことは、嫌いではなかった。
だが、恋愛ごとで好きな人はいるのか、気になる人はできたのかと、ミレイに聞かれることはあっても、自分に置き換えては深く考えたことはなかったライだったが、コレを機会に少し自分の周りに対して抱く感情を整理しようと思うのだった。
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