コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
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★ お気に入り
★2010/01/19 (Tue)
定位置を捨てろ
クラブハウス内、ナナリーの部屋にて。
スザク達よりも幼くなったライが学校に通えるはずも無く、外へと出かける以外はナナリーと過ごす時間が必然的に多くなった。
「ライさんと普段なら話せることのない時間に、こうして話せる機会が増えたのはなんだか嬉しいですね」
「そうか?」
ライとしては、隣に並ぶナナリーを見上げるぐらいの目線となり、以前と同じように折り紙作りを行っているものの、易々と出来てしまった作業が手間取るようになってしまったことがなんとも情けないと思ってしまう。
小さくなって出来ることも増えた分、元の身長のときに軽々とこなしていたことが増えたから尚の事そう思うのだろう。しかし、ライとてナナリーと過ごす時間を悪いと思っているわけでなくとも、
「ライさんと、あ、今はライさんと呼ぶのも可笑しいですよね」
「いや、普段どおりの呼び名で呼んでもらえると少なからず安心する」
「そうなんですか。私はライさんが構わないのでしたら、ぜひとも呼んでもらいたい呼び方がありますよ」
「呼んでもらいたい?・・・」
「はい。私もナナリー様の意見には同感です」
ティーカップに紅茶を入れた咲世子が微笑みながら、お皿に乗せたカップをライの前に流れるようにして置いた。
「二人の望んで呼んでもらいたいこととは何だ?」
子供特有の高い声でそう言ったライは、咲世子に用意された、ティーカップを持つと、両手に持つほど大きく、抱えるように口につける。
「っ!」
「申し訳ありません。普段どおりに行ってしまった為、今のライ様には熱すぎるものだったと注意を怠ってしまい」
「ライさんは、猫舌でしたか?」
ナナリーにはじめて問われ、ライは首を振る。
「いや、以前はそうでもなかったけれど、子供のころの事は覚えてないんだが、今の僕の反応を見るには猫舌だったと考えるのが正しいのかもしれない」
「今使うコップも大きいようですし、今度は、ミレイ様に報告をして、ライ様に合うティーカップを用意したほうがよろしいようですね」
咲世子の提案に、ナナリーは頷く。
「そうですね。ライさんにあったティーセットを今後用意できますか?」
「承りました」
「・・・えっ?、咲世子さん。ナナリー。そこまで気を遣わせるつもりは」
「いいえ、私がそうしたいんです。ライさんは気にしなくても大丈夫ですよ?」
「・・・・ナナリー」
そこまでしてもらわなくてもと困ったようにナナリーを見つめたライの視線に、ナナリーはにっこりと微笑んで、
「それよりも先ほどの話に戻りますけれど」
「ああ、僕に呼んで欲しい呼び方があると言っていたな」
「はい、ライさんに望みを聞いてもらえるのでしたら、お姉様と呼んでいただけないでしょうか」
「ナナリー?」
お姉様と呼んで欲しいとは聞き違いかと、思わずナナリーの名を呼びかけるライに、ナナリーは気にした様子もなく続けるようにして口にする言葉にライは驚く。
「私は、お兄様やお姉様と呼べる機会はあっても、学園内で私よりも年下の話し相手はいないので、外見が幼くなったライさんにお願いするのも変な話なんですけど、お姉様と呼ばれることに憧れていたので、ライさんが良ければそう呼んでもらいたいと思っていたんです」
その話を聞きながら無言で紅茶を飲んだライは、複雑な心境だった。
過去の記憶から誰かの面影をナナリーに重ねているのではないかと、ルルーシュに指摘させたこともあり、妹のように扱うせいか、彼女の望むことがあるならば自分ができる範囲でかなえてやりたいと思ったことはある。
呼び方を返ることくらいは難しいことではないのだが、妹のように見ていたことはあったにせよ、姉と呼ぶ日が来ようとは思ってみ見なかった故に、対応に困ったのである。
「だから、せめて私といる時間だけでもと、我が侭かもしれませんけれど、駄目でしょうか?」
ライの方が見上げるほどナナリーとの背丈は逆転してしまったのだが、外見は変わっても性格まで変わるはずもなく、ナナリーのお願いに疑問を持つのだが、断る言葉が浮かばず、ライは躊躇うように口にする。
「ナナリーがそれを望むのなら、僕に其れを断る術はない」
「本当ですか?」
先ほどよりもぱぁっと花の咲くような明るい笑顔を向けられ、僕もナナリーに甘くなっているのかもしれないと思いながらも、
「ああ、呼び方だけでいいのなら」
「嬉しいです。では、次のお茶会の時からお願いできますか?」
「・・・わかった。次のお茶会からだな」
「はい」
嬉しそうなナナリーの笑顔に、お姉様と呼ばれたいなどと考えもつかず困惑したライだったが、やがてその口元を緩めると、その様子をみていた咲世子は微笑ましいその光景に笑みを浮かべるのだった。
[留め]
クラブハウス内、ナナリーの部屋にて。
スザク達よりも幼くなったライが学校に通えるはずも無く、外へと出かける以外はナナリーと過ごす時間が必然的に多くなった。
「ライさんと普段なら話せることのない時間に、こうして話せる機会が増えたのはなんだか嬉しいですね」
「そうか?」
ライとしては、隣に並ぶナナリーを見上げるぐらいの目線となり、以前と同じように折り紙作りを行っているものの、易々と出来てしまった作業が手間取るようになってしまったことがなんとも情けないと思ってしまう。
小さくなって出来ることも増えた分、元の身長のときに軽々とこなしていたことが増えたから尚の事そう思うのだろう。しかし、ライとてナナリーと過ごす時間を悪いと思っているわけでなくとも、
「ライさんと、あ、今はライさんと呼ぶのも可笑しいですよね」
「いや、普段どおりの呼び名で呼んでもらえると少なからず安心する」
「そうなんですか。私はライさんが構わないのでしたら、ぜひとも呼んでもらいたい呼び方がありますよ」
「呼んでもらいたい?・・・」
「はい。私もナナリー様の意見には同感です」
ティーカップに紅茶を入れた咲世子が微笑みながら、お皿に乗せたカップをライの前に流れるようにして置いた。
「二人の望んで呼んでもらいたいこととは何だ?」
子供特有の高い声でそう言ったライは、咲世子に用意された、ティーカップを持つと、両手に持つほど大きく、抱えるように口につける。
「っ!」
「申し訳ありません。普段どおりに行ってしまった為、今のライ様には熱すぎるものだったと注意を怠ってしまい」
「ライさんは、猫舌でしたか?」
ナナリーにはじめて問われ、ライは首を振る。
「いや、以前はそうでもなかったけれど、子供のころの事は覚えてないんだが、今の僕の反応を見るには猫舌だったと考えるのが正しいのかもしれない」
「今使うコップも大きいようですし、今度は、ミレイ様に報告をして、ライ様に合うティーカップを用意したほうがよろしいようですね」
咲世子の提案に、ナナリーは頷く。
「そうですね。ライさんにあったティーセットを今後用意できますか?」
「承りました」
「・・・えっ?、咲世子さん。ナナリー。そこまで気を遣わせるつもりは」
「いいえ、私がそうしたいんです。ライさんは気にしなくても大丈夫ですよ?」
「・・・・ナナリー」
そこまでしてもらわなくてもと困ったようにナナリーを見つめたライの視線に、ナナリーはにっこりと微笑んで、
「それよりも先ほどの話に戻りますけれど」
「ああ、僕に呼んで欲しい呼び方があると言っていたな」
「はい、ライさんに望みを聞いてもらえるのでしたら、お姉様と呼んでいただけないでしょうか」
「ナナリー?」
お姉様と呼んで欲しいとは聞き違いかと、思わずナナリーの名を呼びかけるライに、ナナリーは気にした様子もなく続けるようにして口にする言葉にライは驚く。
「私は、お兄様やお姉様と呼べる機会はあっても、学園内で私よりも年下の話し相手はいないので、外見が幼くなったライさんにお願いするのも変な話なんですけど、お姉様と呼ばれることに憧れていたので、ライさんが良ければそう呼んでもらいたいと思っていたんです」
その話を聞きながら無言で紅茶を飲んだライは、複雑な心境だった。
過去の記憶から誰かの面影をナナリーに重ねているのではないかと、ルルーシュに指摘させたこともあり、妹のように扱うせいか、彼女の望むことがあるならば自分ができる範囲でかなえてやりたいと思ったことはある。
呼び方を返ることくらいは難しいことではないのだが、妹のように見ていたことはあったにせよ、姉と呼ぶ日が来ようとは思ってみ見なかった故に、対応に困ったのである。
「だから、せめて私といる時間だけでもと、我が侭かもしれませんけれど、駄目でしょうか?」
ライの方が見上げるほどナナリーとの背丈は逆転してしまったのだが、外見は変わっても性格まで変わるはずもなく、ナナリーのお願いに疑問を持つのだが、断る言葉が浮かばず、ライは躊躇うように口にする。
「ナナリーがそれを望むのなら、僕に其れを断る術はない」
「本当ですか?」
先ほどよりもぱぁっと花の咲くような明るい笑顔を向けられ、僕もナナリーに甘くなっているのかもしれないと思いながらも、
「ああ、呼び方だけでいいのなら」
「嬉しいです。では、次のお茶会の時からお願いできますか?」
「・・・わかった。次のお茶会からだな」
「はい」
嬉しそうなナナリーの笑顔に、お姉様と呼ばれたいなどと考えもつかず困惑したライだったが、やがてその口元を緩めると、その様子をみていた咲世子は微笑ましいその光景に笑みを浮かべるのだった。
[留め]
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