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別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
孤独をうつした その姿
見つめあう視線は、合うと同じだけれど、それだけじゃなくて距離間でも変わらないままで、沈黙を作って、
「何をやってるんだ。スザク」
「え、何をって?」
「・・・この状態でそれを言うか。何故、僕は君に抱きしめられているのかが、わからない」
言葉のとおり、ライの目の前にスザクがいたのだけれど。
「あれ、ライ、いつの間に」
「ふざけているのか?、スザク」
「そんなことないよ。ちゃんと、わかってる」
「なら・・・」
その言葉も、スザクを見て、言葉の途切れると、スザクが探るように、目を向けて、
「何?」
「いや、僕の気のせいならいいのだが、不安そうに見えて」
「不安、ああ」
何か納得したような顔をしたスザクに、訝しげになるライだったが、
「そっか。不安なんだ」
不思議そうな顔をしたライに、スザクは、確かめるよう口にする。
「君がいなくなるかもって」
「!?」
「ごめん、そんなことを望んでいるわけじゃないけど、君が記憶が戻って、いつしか此処から去っていっても、文句も言えることも留まることにはならないけど、少しだけ、ほんの少しだけ、このままここにいてもいいかな?」
「此処? とは僕の部屋であることか、それとも、この状態のままということか?」
それに、スザクが、困ったように眉を下げて、
「出来れば、両方。勿論、嫌じゃなければだけど」
嫌といえば、離すのかと言いたくなるライだったが、スザクの不安が移った様にして、静かに息をついて、一瞬沈黙を作って、
「スザク、君の不安が取り除けるとは思わないが、少しの間であるなら」
「・・・良かった」
何故か、嬉しそうなスザクに、何も言えず、ライは眼を伏せると、壊さないと思える強さで、抱きしめられ、視線をスザクへと向けるが、髪に隠れて表情が見えない。
掠めた息がくすぐったいのか、思わず身をよじたライは、耳の傍にスザグの声を聞いた。
ライにだけ、伝わる音量で、鼓動の速さを伝えた後、スザクは、呟く。
それが、ライの表情を変えるには、効果があって、それを知って安心したようにスザクは小さく笑った。ライに怒られながら。
[留め]
お題配布元:TV