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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★2009/06/16 (Tue)
六月は父の日もあるというわけで、シャルルにはじめて話に登場というか挑戦してみたけど、口調がわからなくなった。なので、うそ臭いです。ルルーシュvsシャルル、勝つのはどちらか。

ルルーシュ×ライです。
ナナリーとロロも登場。
無駄に長くなったので、前後に分けることにしました。
お話は、続きからになります。

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To eyes without a falsehood ~偽りのない瞳に~



 向かい合う相手は、自分よりも身体が大きくて、座っているだけだというのに、気の小さいものならその威圧感に押されてしまうと思えるくらい、その存在感は強い。
 手も大きいせいか、持っているティーカップも自分と同じはずなのに、なんだか小さい小物のように見えてしまう。


「さて、何から話すとするか」


 話の切り出しはまるで自分が優先するのが当然であるかのように、シャルル・ジ・ブリタニアがゆっくりとした口調で口を開いた。
 会ったのは、これで初めてと言うわけでもなかったが、ルルーシュの父親とこうして、一対一で対面して話をすることになろうとは思ってもいなかった。前にも、一度こういった状況があったが、今とはまた別のものだった故、ライに、緊張が走る。






 二人の遠くから、同じように一つの装飾を施した丸いテーブルに囲うのは、ルルーシュとナナリーとロロの三人で、久しぶりの家族としてのティータイムを楽しむという状況に落ち着けず、片手は、ティーカップを飲むために口をつけたまま、ルルーシュの目は、別な方向へと注がれていた。怖い目をして。


「・・・・」

「兄さん、気になるのはわかるけど、せっかく家に帰ってきたわけだし、こうして、久しぶりにティータイムを楽しんでいるんだから、もっと喜んだほうがいいんじゃない」

「そうですよ。お兄様たら、いつもライさんと一緒で、ライさんから頭が離れることはないんですから、今日ぐらい私達家族にも譲ってください」

「ああ、ナナリーのいうとおり、いつもはそうだな。それはわかっているだが、」


 此処に来る前の事を頭の中で、回想したルルーシュの顔は、こうしてナナリー達と久しぶりに会ってこうして、ひと時を楽しむのも悪くはないけれど、どうして、引っ掛かりを覚えることがあって、心から楽しめるほどには至らず、眉間に皺が寄る。


「あの男の事を頭に入れるとどうしても、気持ちの切り替えができずにいる。それもそうだ。いきなり、めったに俺にさえ顔を出すこともないというのに、家に押しかけてきたと思えば、俺ではなく、ライに話があるとそう言ってきた。また、いつぞやのように、何をライに吹き込むのかと思うと、こうしていらだつ気持ちに歯止めが利かなくなる」


 そうすると、フォローするように、ロロが言う。


「大丈夫だよ。あの時も、心配することなく、ライさん、ちゃんと兄さんを信じていたじゃないですか」

「ああ、それは理解できてる。だが、それでもあの男が早々に大人しく引き下がる気がないことを熟知しているからこそ、こうして遠くから様子を見ることになってる」


 ルルーシュの気持ちを知ってながらも、ナナリーがいった言葉は、


「考えすぎですよ。だって、今も二人で紅茶を飲んでいるじゃないですか。きっと、お父様もライさんと話をしてみたかっただけですよ」

「それだけならまだいいが」

「お兄様は、まだお父様の事を信じてはいないのですか?」


 ナナリーの言葉に、難しい顔をしたルルーシュは、
 

「過去の事を思えば、あの男にまだ信用するに値しない。以前のようなこともあった手前、用心に越したことはないからな」

「もう、お兄様たら、そろそろお父様をちゃんとお父様と呼んであげてはいかがですか」

「それができたら、そうしてるさ。ナナリー。気持ちの整理がつけば、すぐにでも」







 話は戻って、シャルルとライに意識を集中させると、わすかにだが、二人の会話が聞こえてきた。



「話というのは、ルルーシュの事だというのは、おぬしにも理解しているな」

「はい。僕で考えられることと、共通することであるというなら、そうとしか考えられませんから」

「うむ。それならば、話は早い。私が言いたいことは一つだ」

 
 どちらかというと、二人の関係を反対していたシャルルから、聞く言葉というと、前にもあったことを思い出して、ライは口を切る。


「ルルーシュと手を引けと、前に言われましたが。そのことについてなら」

「そうではない。だが、あやつが貴様との事を思い、今の現状に満足しているのは重々知っている。だが、それでも、私はまだ納得せずにいる。それは何故だと思うか」

「・・・ハイ。それは、よく存じてます。ですが、お言葉を変えます。何を言われても、言い返せせる立場ではないことは百も承知しておりますが、僕は諦めの悪い男です。だから、貴方の言葉に、素直に従う気は毛頭ありません」

「意志は固いというわけか」

「はい」

「では、社会の目からどう見えるか知っても尚、関係を終わらせることはないと、そう言いたいのだな」


 遠くからだというのに、意識を集中させている為か、声を風が運んできたのか、ルルーシュの口が悔しげに口を歪めて、眉を寄せる。


「一度ならずに二度までも、何を世迷いことを。前にも、きっぱりと話したと思っていたが、まだその考えを捨ててはなかったか。今日は、父の日ということで、大目に見てはいるが、日が過ぎれば、予定通り、1960パターンの中から、もっとも効果のある罰を選んで、あの男に一度わからせなければ理解できないようだからな・・・ふはははっ」

「お兄様、なんだか、楽しそう」

「良かった。それなら、僕も手伝いますよ。兄さん」



 そんな物騒なことになってるとは、露知らず、シャルルとライの会話は続いていた。


「以前もそう貴様と話して理解していたとは思ってはいたが、考えを変えるには至らないというわけか」


 頭を悩ますように、額に手をつけたシャルルに、ライは何もいえない。


「・・・」

「確か、家族は不明だといったな。それならば、私の息子になる気はないか」

「え?」


 予想はずれのシャルルの言葉に、ライのほうが驚く。

 その頃、ついに我慢の限界か、立ち上がったルルーシュに、ロロが腕を掴んで、引き止める。


「兄さん、落ち着いて」

「まだ懲りずにさらにあんなことまで。どうやっても、理解できていないのなら、早々にわからせてやったほうがいいと今決断した。だから、この手を離せ。今すぐにでも」


 頭に血が上っているせいか、冷静さを欠いてる兄に対して、優しく言い聞かせるかのように落ち着いた声で、ナナリーは、言った。


「お兄様、もう少し、お話を聞いてみましょう。ライさんだって、何か思うところはあるかもしれませんし、きっとライさんは、お兄様の考える以上に考えることはあると思いますよ。私はそう思います」


 ナナリーの言葉のとおり、驚きはしたが、それだけの事だった。


 何を思っていたのか理解できずにいたが、ライは、シャルルへといったのは。


「そう言われるとは、思いませんでしたが、僕にはきっと貴方の息子は勤まらないと思います。家族を持つということは、僕の心の隅で望んでいることではありますが、僕ではなく、今いる貴方のお子さん達を大事にしてください。それが、一番に優先させることだと思います」

「私では、お前の希望にそぐわないか。家族を持つということは、新しい家族を作ることだけではない。心でとどめておく願いならば、ルルーシュと生半可な家庭を築くよりも、私達のところにお前が息子として迎えられることの方が、貴様にとっていいのではないか。そのほうが、ルルーシュともっとも関係を壊さず、続けられる。兄妹同士の絆であれば、私にも理解しえることだ」

「家族として迎えるとそう言っていただけるのは、嬉しくはあります。ですが」

「まだ何かあると申すか」

「はい。生意気を言うかもしれませんが、これだけはどうか、わかってください。先ほどにも話したとおり、家族を求めてるところはどこかにあります。ですが、異性であれ、同姓であれ、こうして新しい家族として、今の生活があることが僕の幸せとなっています。今も気持ちの上でそれは変わってはおりません」


 ライの言葉を聞いても尚、シャルルは、厳しい言葉で口を開く。


「他者とで築く愛とは、たやすく壊れやすいもの。互いの想いとはどこですれ違い亀裂を有無とも限らない。それほど、人とは、弱く愚かな生き物だ。時に嘘もつくだろう。貴様の思う未来が望む望まないに関わらず、関係性の崩壊に繋がるとも限らない。それなのに、貴様はルルーシュと共にこの先の未来を歩むとそう申すか」


 理解しがたいかもしれないけれど、本物である気持ちには嘘偽りはないのはライは知っている。記憶が曖昧で本質がどこにあるのか自分だってわからないのに、其処に言い知れぬ不安や警戒を持つのは、仕方のないことだというのは、ライとて知っていること。けれど、そんな存在に、厳しいながら、しっかりとライと向き合おうとしているシャルルに、真っ向からぶつかろうと意思を強く宿した銀の瞳は輝いて、まっすぐに向けて顔を上げるようにして、ライは言った。


「はい。確かに、先のことは、僕にもわかりません。ですが、僕は信じたいと思います、ルルーシュを。僕を信じる事そして信じさせることを教えてくれたのは、貴方の息子さんです。どこにいても変わらぬ気持ちはあると彼は言いました。俺が何者でも、お前が何者でも、信じてくれないか?といったのも、ルルーシュでした。何が良くて、悪いかとは頭でわかっていも、いい嘘悪い嘘にはどうしても避けれなくなるときはあるかもしれません。だけど、僕は、そう言った彼の不安や思いも、まとめて抱えてルルーシュの一緒に生きたいと思いました。それは僕のエゴかもしれません。ですが、今できる精一杯のできることを彼のために使おうと決めています。その気持ちに偽りはありません。勿論、其処に僕の人生を重ねることになるとわかってはいますし、貴方のようにそれをいいとは思わない人もいるでしょうけど、それが僕の今の気持ちです」


 待てず、二人の下へと歩み寄った、ルルーシュの耳にも、それは届いた。


「ライ・・・」

「お兄様、ライさんの一番はいつだってお兄様なんですよ。だから、お兄様もライさんの事を、もう少し信じて、見守ってあげてください」

「・・・俺は」


 ルルーシュは、自らの考えを振り返って、何かを思うように、作ったこぶしを強く握った。


後半に続く

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