コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
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----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2009/06/14 (Sun)
説明できないけれど
記憶の影響で頭が痛くなることがあって、やばいなと思いながらも歩区のだけど、ぐらついた足元は思うようには行かず、ふらりと地面にぶつかりそうになるのを誰がの両腕が支えた。
見上げた視界がぼやけたままだが、それでも、必死に語りかけてくる声は聞き覚えがあるもので、普段では見せない素直な瞳を見て、無性に可笑しくてそっとその頬に触れたところで意識が途絶えた。
「・・・イ。・・・・ライ」
優しい音が聞こえた。どくどくと心臓が鳴る音のようだった。
意識の其処から、呼びかけられる声を聞き、やがてそれは、ライを救い上げるように意識を浮上させていき、呼ぶ声を確かに耳に届かせる。
「ライ」
目覚めた視界に見えたのは、覗き込むようにした瞳で、心配げに見やる彼女と目を合わせて、
「C.C. ・・・」
名前を呼ぶと、安堵したようにC.C. の目を細めると、それも一瞬で変わって、元の表情に戻り、
「お前は、あの場で倒れてどうするつもりだった。私がいなければ、地面に顔面ぶつけて酷い顔になってたぞ」
「すまない」
「謝るな。そういう時は。調子の狂う奴だ」
「では、ありがとう、を言おうか。倒れる寸前で支えて、此処まで運んでくれたのだろう」
ライの言葉に一瞬目を見開いたC.C. が、顔を背けて。
「あんなところでお前に出くわさなければ、私も今頃届いたはずのピザを食して、部屋の中でのんびりと出来たものを」
そう言いつつも、こうしてベンチまで連れて、離れず付き添ってくれたのだろうC.C. の気持ちを知って、ライは、
「そうだな」
「後で、ピザの一枚くらい奢るくらいの償いはしろ」
「ああ・・・」
「ん、まだ、痛むか?」
手を額に当てたライに、問いかける声は、心配げで、
「いや、大丈夫。起き上がれるくらいにはなってる」
そう言って、C.C. の膝の上から上半身を起こして、隣に座った。
それでも、無理があったらしく、手を額に当てたまま眼を伏せたライに気づいて、C.C. は溜息をついて言った。
「まだ、痛むのではないか?」
「・・・」
「・・・学習能力のない奴だ」
「?」
手で引き寄せられるようにふわりと包まれ、抱きしめられたことに気づいて、身をよじるライの耳朶に小さな声が息と共に掠めた。
「可笑しいお前を今日だけ優しくしてやろう。だから、安心しろ。お前の不安はすぐ治まる」
ライよりも細いけど、その手はぬくもりは暖かく、包み込むようにライを抱きしめる。
ほのかな匂いもそのぬくもりに混じって、痛みを少しずつ緩和していくような錯覚に陥る。いや、本当にそうなのかもしれない。
しばらくそうして、ライの離れる気配にようやく手を離したC.C. は、立ち上がると、いつもの表情に戻っていて、先ほど言った約束を忘れるなと釘を刺して、そのまま行ってしまった。
普段見せることのないC.C. の優しさを知って、ライは小さく笑った。
敵わないなとでも言うように。
ライから離れて、歩き出した足を止めぬままに、C.C. は触れた手を開いて、感傷に浸るようにそっと手のひらを開いて閉じた。
あの時、あるはずもないと頭でわかっていても、あの瞬間に消えてしまいそうだったライを思わず抱きしめてしまった。
自分らしくないとわかっていても、何かそうしないといけない衝動に駆られた。それは、めったに甘えを見せないライだからなのかもしれないけれど、本当にあの時は、そうせずにいられなかった。
自分にも、まだこんな感情が残っているのかと、C.C. が自嘲に口の端を僅かにあげたことをライは知らない。
[留め]
配布元:TV
説明できないけれど
記憶の影響で頭が痛くなることがあって、やばいなと思いながらも歩区のだけど、ぐらついた足元は思うようには行かず、ふらりと地面にぶつかりそうになるのを誰がの両腕が支えた。
見上げた視界がぼやけたままだが、それでも、必死に語りかけてくる声は聞き覚えがあるもので、普段では見せない素直な瞳を見て、無性に可笑しくてそっとその頬に触れたところで意識が途絶えた。
「・・・イ。・・・・ライ」
優しい音が聞こえた。どくどくと心臓が鳴る音のようだった。
意識の其処から、呼びかけられる声を聞き、やがてそれは、ライを救い上げるように意識を浮上させていき、呼ぶ声を確かに耳に届かせる。
「ライ」
目覚めた視界に見えたのは、覗き込むようにした瞳で、心配げに見やる彼女と目を合わせて、
「C.C. ・・・」
名前を呼ぶと、安堵したようにC.C. の目を細めると、それも一瞬で変わって、元の表情に戻り、
「お前は、あの場で倒れてどうするつもりだった。私がいなければ、地面に顔面ぶつけて酷い顔になってたぞ」
「すまない」
「謝るな。そういう時は。調子の狂う奴だ」
「では、ありがとう、を言おうか。倒れる寸前で支えて、此処まで運んでくれたのだろう」
ライの言葉に一瞬目を見開いたC.C. が、顔を背けて。
「あんなところでお前に出くわさなければ、私も今頃届いたはずのピザを食して、部屋の中でのんびりと出来たものを」
そう言いつつも、こうしてベンチまで連れて、離れず付き添ってくれたのだろうC.C. の気持ちを知って、ライは、
「そうだな」
「後で、ピザの一枚くらい奢るくらいの償いはしろ」
「ああ・・・」
「ん、まだ、痛むか?」
手を額に当てたライに、問いかける声は、心配げで、
「いや、大丈夫。起き上がれるくらいにはなってる」
そう言って、C.C. の膝の上から上半身を起こして、隣に座った。
それでも、無理があったらしく、手を額に当てたまま眼を伏せたライに気づいて、C.C. は溜息をついて言った。
「まだ、痛むのではないか?」
「・・・」
「・・・学習能力のない奴だ」
「?」
手で引き寄せられるようにふわりと包まれ、抱きしめられたことに気づいて、身をよじるライの耳朶に小さな声が息と共に掠めた。
「可笑しいお前を今日だけ優しくしてやろう。だから、安心しろ。お前の不安はすぐ治まる」
ライよりも細いけど、その手はぬくもりは暖かく、包み込むようにライを抱きしめる。
ほのかな匂いもそのぬくもりに混じって、痛みを少しずつ緩和していくような錯覚に陥る。いや、本当にそうなのかもしれない。
しばらくそうして、ライの離れる気配にようやく手を離したC.C. は、立ち上がると、いつもの表情に戻っていて、先ほど言った約束を忘れるなと釘を刺して、そのまま行ってしまった。
普段見せることのないC.C. の優しさを知って、ライは小さく笑った。
敵わないなとでも言うように。
ライから離れて、歩き出した足を止めぬままに、C.C. は触れた手を開いて、感傷に浸るようにそっと手のひらを開いて閉じた。
あの時、あるはずもないと頭でわかっていても、あの瞬間に消えてしまいそうだったライを思わず抱きしめてしまった。
自分らしくないとわかっていても、何かそうしないといけない衝動に駆られた。それは、めったに甘えを見せないライだからなのかもしれないけれど、本当にあの時は、そうせずにいられなかった。
自分にも、まだこんな感情が残っているのかと、C.C. が自嘲に口の端を僅かにあげたことをライは知らない。
[留め]
配布元:TV
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