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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★2009/06/18 (Thu)
父の日記念の、シャルルvsルルーシュ対決。
けれど、ルルライ落ちの

ルルーシュ×ライです。

お話は、続きからになります。

拍手を送る


To eyes without a falsehood ~偽りのない瞳に~ 後


 ライの言葉を静かに聞いていたシャルルは、視線を緩ますことなく、こう言った。


「子はいつしか親の元を離れ、成長していくものだが、知らぬ間に、あやつは自らの手で、道を開き、そして、理解する友、いや、何よりも分かり合える信頼関係を築ける人を、あやつは、見つけたのかもしれないな」


 記憶喪失ということで、過去の、強いては家族の事をまだはっきりとは思い出せないところはあるけれど、自分の父も、息子の事を話す時は、こんなにも穏やかなそして、優しさを秘めた瞳で笑うのだろうかと、シャルルの表情を見て、ライも、父という存在がどういうものか少しだけ、理解できた気がした。


「・・・ルルーシュ、聞いてたのか?」


 気配に近づいたことに気づいたが、ルルーシュだったと知って、ライの瞳が僅かに驚いたが、それも一瞬で、目を細めて穏やかに笑うものへと変わる。無言で凝視するルルーシュに、ライは言った。


「聞いたとおり、君のお父さんは、どんなに離れていても、やっぱり君の事を大事に思っているよ。記憶に曖昧な僕という不安要素のある存在をちゃんと理解している上で厳しく言っているんだということを知ってて欲しい。今は、おおきくすれ違ってしまったけれど、ちゃんと向き合って、親子として、対話してみるのもいいんじゃないかな。時間はかかるかもしれないけど」


 ライから、シャルルに視線を移した、ルルーシュの目は、ライへと向けたものとは違って、険しくなる。


「俺は、まだ貴様を許す気はない。・・・だが」


 同じ色の紫が瞳をあわせて繋がる。ライと向き合うこととは違う、息子と父親としての絆が其処から見えてくるような気がして、少しだけそのことをライは、うらやましいと思うのだった。今のルルーシュとシャルルがこうして直接会って対話することはあっても、ライにはそのことは望んでも叶えられないことを誰よりも理解している。だからこそ、ちゃんと向き合えるものなら、少しでも気持ちがあるのなら、大きな世話かもしれないが、お互いを知っていくきっかけになるのかもしれないと、ライは思った。


「それだけでは、立ち止まっている事と何も変わらない事を知っている。俺は変えたいと思っている。それは新たな目標として、ライとの未来を作り上げるだからだ。今すぐに話をしても、理解は仕切れないと思うが、それでも」


 シャルルから、ライへと視線が移って、表情が穏やかなものへと変わる。


「ライという存在が今の俺を支えてくれたように、俺も少しは考えを改めるいい機会なのかもしれない」

 
 そんな息子を見つめながら、何を思うかシャルルは、


「貴様よりも長くは生きてるが、いつかは朽ちるのは誰しも同じ。また話を交える事を心から願っている」 


 シャルルの言葉に、ルルーシュは、向き合うようにして、生意気に言った。其処に、さっきの剣呑な瞳が僅かに勢いを弱まらせていた。


「・・・待たせるほど、貴様との時間を長くさせる気はないが、心得ておこう。それから」


 椅子から、立ち上がらせるようにライの腕を掴んで、自分の元へと肩を引き寄せる。


「ライとの関係は今後も変えるつもりはない。・・・無論、貴様の元に息子として譲る気もないことを、この場で脳に深く刻んでおくことだ」

「・・・ルルーシュ?」

「・・・話はまたの機会だ。ライ、俺達の家に帰るぞ」

「あ、ああ・・・」


 振り返ったライを、シャルルは、緩い笑みを浮かべて口元を引き上げた。息子の成長に喜んでいるような、そんな表情だった。それを知りながらも、何か言おうと口を開きかけたままルルーシュに引っ張られるようにして、ライはその場を後にする。




 場所は、花咲く庭園へと移ったけれど、ライの腕を掴んだままのルルーシュはまだ手を離してはいなかった。


「僕に気にせず。話をすればよかったのではないか。僕が話をするのに邪魔になるというなら、席を離れるつもりでいたのだが」

「いや・・・、ライがいたほうがある意味話しをしやすい状況には、なれるだろう」

「では、何故?」

 
 ようやく離れた手を、目で追うようにして、ライが言うと、正面を向いたままルルーシュが話す。


「さっきの話を聞いていなかったのか。俺は、話す機会を作るとしても、今すぐつけるとは一言も言ってはいないだろ」

「ああ・・・それはわかっているが。それなら、せめて、ナナリー達と」


 そう言ったライの言葉に、立ち止まったルルーシュ、つられるように、ライも足を止める。


「・・・不安があった。あいつから話を聞いて、お前が本当はどう思っているのか」


 俯かせたことで普段のクールさに、影がさすように見えたのは、言葉通り不安に見えたからなのだろうか、それすら聞き返せず、ライは無言になる。そうとは知らず、顔を上げたルルーシュは続けるようにして、


「だが、その不安は杞憂であると先刻思い知らされた。俺は、一度でもお前を信じることのできなかった自分を恥じたよ」

「ルルーシュ・・・」


 ルルーシュは、ライの方を振り返った。意志の強さを宿す紫の瞳が、ライを捕らえる。


「そのことに、気づかせてくれたのは、お前だ。ライ。ナナリーやロロと共にティータイムを過ごすのも悪くはないが、今、俺の探究心は、お前に向いている。もっとお前を知りたいと思ったから、強引に行動に移らせて貰ったまでだ」

「・・・っ!」

「ライの事を知るには、此処では役不足だ。もっとも、奴に見せたくないのもあるがな」

 
 そう言って、紫の瞳を悪戯げに細めたルルーシュに、ライは、視線を伏せていた。頬に多少赤みを見せたまま。


「ナナリー達に呆れられそうだな」

「フッ・・・俺を信じ、俺と共に生きたいと、あんな情熱的な言葉を貰っておいて、そのままにしておくほうが、気分が悪いだろ」

「あれは、君のお父さんに感情を抑えきれず、言ったようなもので」

「聞いていたのは、俺だけではなかったが、それでも、あそこに戻るか?。ひやかされるのはお前のほうだぞ」

「・・・それは」


 ぎゅっと、手を掴まれ、立ち止まっていた足を進めて、人目に隠れるように道沿いに、並ぶように立つ一本の柱へとライの背中を押しつける。
 柱に片手をつくようにして、足の間にルルーシュの足が入り込んで、ライを閉じ込める。
 背中には柱があり、正面には、口元を引き上げるように薄く笑うルルーシュの顔があり、逃げ場をなくしたライは、視線を彷徨わせるのだが、それすら許さないというようにルルーシュの指がライの顎を捉えて、上へ向かせ、顔を近づける。そうしたことで、ライもルルーシュから視線を逸らすことを止めた。


「こうした行為まで、ナナリーやロロだけに留まらず、あの男にまで見せつけてやりたいか。まぁ、そういうやり方も強引ではあるが、悪くはない。・・・一番効果的な方法ではあるな」

「・・・」


 そういうつもりでいったものではないと、眉を顰めたライに、小さく笑ったルルーシュは離れる気配を見せなかった。


「ルルーシュ、ふさげるのはこの辺にしてくれ。こうしたことも、既に誰かの目にさらされてるのではないかと思うと、冷静でいられなくなりそうだ」

「そう思うなら、確かめればいい。此処に、人の目があるかどうかは、見てわかることだ」


 視線を動かすよう周りを見ても、ほとんど顔の近いルルーシュにさえぎられてしまって、様子は僅かにしか見えない。


「視界が、君の顔を半分を占めていて、周りがよくは見えない」

「いい傾向じゃないか。周りの目を気にしなくて」

「こういう状況であれば、君との身長さに大差がない限り、誰だってそう思う」


 ライが言うように、ライとルルーシュとの身長には、差があって、少しだけ高いルルーシュの背を追い越さない限りは、この状況は変えられなかった。


「此処は、人の出入りが確かにあるが、そう頻繁ではない。視界はふさがれても、人の声や足音くらいは、お前の耳にも届くだろう」

「ああ・・・確かに。今は人の気配というものは感じないが、そう思うだけで、無意識に君に意識の大半を取られてるせいかもしれない」

「それくらいの事で、お前が注意散漫になるとは付き合いの中で覚えたことだが、俺はそうとは思えない」

「・・・」


 本当に嫌なのならば、ライとて力を行使するなりで容赦はしないが、相手は、ルルーシュだ。そう考える判断は頭の隅にあっても、強引に行動に移せず、逃げるきっかけも見つけられずにいるのか、ライは眉を下げた。
 二人とは、別に、あたりに咲く花々から蝶が舞い、空中を彷徨うのどかな光景が見られた。
 どこからか聞こえてくる鳥の囀り声と木々を僅かに揺らす風の音以外に、人の声と足音がないのはライにもわかることだった。
 不意に銀の瞳を閉じて、確かめるように耳を澄ませた、ライを静かに見守って、顎を持った手をライの髪のほうへと移したルルーシュは、その柔らかさを楽しむように指を差し入れ後ろ髪を撫でた。
 その動作で、目を開いたライは、優しげに細めたルルーシュと目を合わせる。


「わかっただろ?」


 先に口を開いたのは、ルルーシュで、小さく髪を揺らしてライが頷くと、小さく笑って、そのまま近づいて来たルルーシュの片手は頭を撫でるかのように上へと向かせたまま、唇をライへと重ねた。
 その近くを一匹の蝶が、通り過ぎたことにも気づかなかったのは、静かに二人の目が閉じたからだった。


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