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コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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web拍手にあるのは、女体化ライ小説(絵含む)・現在6種類。女性化ライ・番外 スザク篇話追加


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主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
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★2009/04/20 (Mon)
Girls Dream of bubble、女体化番外編。
シャーリーの悪夢。ルルライ寄り
お話は、続きからになります。
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目を閉じて見える世界
 


「ルル!」


黒髪が見えて、シャーリーが手を振るように、喜びいっぱいで走っていくと、もう一人いたことに気づいて、走りからゆっくりとした足取りに代わって、二人のもとに辿り着いた。
 ルルーシュと顔を向けるように、シャーリーを見たのは、女の子となったライで、スタイルも容姿も凄く綺麗で女の子から見ても、時折うっとりと見とれてしまうくらい姿が変った。

 女の子になる前もそうだったけど、同じくらい人気のあるルルーシュと並ぶと、違和感ないくらいお似合いのようで、それがちょっと女の子として羨ましいものはあった。


「シャーリー、どうした?」


 ルルーシュが声をかけてきたが、話す内容をどこかに置いてきてしまったように、シャーリーは言葉が出てこなかった。


「ああ、えっと」


 ちらりと、ライを見た視線に気づいて、ルルーシュが言った言葉は、


「ライと、二人で話しがあるというなら、俺は立ち去るが」


「ち、違うよ!。そうじゃなくて!、二人とも、何を話してたのかなって思っただけで、二人の邪魔をしたいんじゃなくて」


 疑問符を現す様に、二人の視線が、シャーリーへと注がれ、 


「ああ、えっと随分と仲良くなってるように見えたから、その、変な意味じゃなくて」


 手を前に振るようにして、慌てた様子のシャーリーに、


「そう、か」


 不思議そうに首をかしげるかと、隣に立つルルーシュを見上げて、


「どう思う?ルルーシュ」


「もう、隠す必要もなくなったから、そう見えるのも無理はないだろう」


「えっ?」


 ルルーシュからの思いもよらぬ発言に、目が点になるシャーリーに、


「そんな、堂々とこの場で言うこともないだろう」


 照れたようにして、頬を朱に染めて、ルルーシュを見上げたライの表情は、甘いもので、


「いづれ、わかることだ。黙っておいても、どこかから話が伝わるのなら、曖昧な噂としてではなく、ちゃんと当人の意志で伝えておいたほうが明確だろう。それにこれは、俺達の問題だ。余計なおびれは避けておいたほうが無難だと思わないか?」


「・・・・」


 照れるかのように、視線を伏せたライに、ルルーシュの視線が細まるのだが、それは、ナナリーに向けたものとは違う甘く優しげな表情をしていて、普段決して、見ないはずの表情を目の当たりにして、戸惑うシャーリーではあったが、それよりも、気にしなくてはならないのは、二人の交わす会話の内容で。


「それって、どういうこと?、二人とも、その」


「ああ、恋人だ」


 ルルーシュから、言われた言葉は理解できても、納得できないシャーリーは、


「えっ、でも、ライは男の子…」


「今は、女の子だろ。それにそれは、過去の事だ。大した障害にもならないさ」


 ルルーシュは、そう言って、ライの肩を自分の手で手繰り寄せる。
 突然のそれに、抵抗はなくて、ただ、ルルーシュへと見上げたライの視線が嘘ではない事を表す。


「でも、そんな急に、だって、そんな風には」


「シャーリー、突然言われて、困惑するのも無理はないだろうけど、これは、事実なんだ。僕のわがままで、今までルルーシュに、秘密にしておいてくれと頼んだんだ」


「隠しておいた事を知って、そう反応するのもある程度予想はしていた。だが、そろそろ、話すにはいい機会だ。そうだろう、ライ」


「ルルーシュ、言うつもりなのか」


「ああ、それに俺達、婚約することにしたんだ」


 こんやく、婚約、つまり、二人は結婚と結びついて、シャーリーは、驚愕の声を上げる。


「え、ええーーーーーーーーーーーーっ!?」


「ライ、もう、決心はついているだろう」


「ああ、だが、その決断は少し早すぎやしないか」


「早いに越したことはないだろう。今後の二人の為に、まず元に戻る前にしておかなければならない問題は山ほどある。後のことは、それからだ」


 シャーリーへと気遣うような視線を向ける、ライを肩にまわした腕で連れていくようにしてルルーシュが歩いて行く。二人の後ろ姿を目にした、シャーリーは、声をかけた。


「っ!、ちょっ、ちょっと二人ともっ!。ま、待ってよーーーー!!」


「なに、シャーリー、急に叫んだりして」


 途端、この場にいないはずのミレイの声が聞こえ目の前は、白く変わって、瞬くようにしてもう一度目を開くと、何故か、室内のそれも見慣れた生徒会室の光景を目にする。


「え、あれ?、ええっと、ルルは?、ライは?。二人とも何処行ったの?」


「? まだ寝ぼけてる。今この場にいる、男では、見ての通りいないけど」


 シャーリーは、首だけを見まわして、この場に、ミレイ以外の人も、ルルーシュやライといった生徒会の男の子の姿もなくて、


「…ゆ、めなんだ。はぁ~」


 さっき見たことが、自分の夢だったのだと、安心したようにシャーリーはため息をこぼした。


「疲れてる?。・・・仕事の途中で、うたた寝してたけど」


「うぅ、そうかもしれません。だけど、あんな夢…」


 夢というのは、時に本人の無意識の願望と言われてはいるが、思い返しても、あれが、シャーリー自身望んでいるとは、到底思えなかった


「あんな夢、ね。一体、どんな夢見たのやら・・・」


「会長・・・あれって正夢になったりしませんよね?」


「うーん、それはどうとは言えないけど、ねぇ、どんな夢見たの?」


 顔を覗かせてみた、ミレイは、何か楽しそうで、シャーリーは、顔をそむけて、


「い、言えませんよ。言ったら、本当に正夢になっちゃいそうで怖いというか、認めたくないんで」


 その様子に、残念そうにミレイが、顔を引いた。


「そんな、リアルな夢見たの?」


「リアルというか、リアルになってほしくないというか、はぁ、何であんな夢見ちゃったんだろう・・・」


「ふーん。まぁ、今度は、寝ないように、コーヒーでも飲むか、顔を洗って目を覚ましてきたら?」


「…そうします」


 テーブルに手をつくようにして、椅子を引いて立ち上がったシャーリーは,コーヒーを飲むために準備を始めていると、後ろでミレイの声を聞いた。


「あら、あそこにいるのは、ルルーシュとライね」


 その言葉に、ドキリとしてシャーリーの動きが止まったことも知らず、窓際から外を見たミレイの独り言は続く。


「最近、二人でよくいるところ見かけるのよね。以前のライは、スザク君といることが多かったけど、ライが女の子になってからかしら。それとも、知らない間に二人に、何かあったのかしらね。どう思う、シャーリー?」


 コーヒーを飲む準備をしていたシャーリーは、いつ間にか、扉の方へと移動していた。


「わたし、ちょっと行ってきます」


「え、シャーリー?どうしたの?」


「すみません、後で手伝いますので、失礼します」


 ぺこりとお辞儀した後で、急ぐように出て行った扉の向こうから、足音が響いて聞こえた。


「あらら、行っちゃったわ。どうしたのかしら。うーん、叫んでたあの夢と何か関係してるとか? ふふっ、これは、後で、聞いておく必要あるわね」


 面白いものを見つけたと目を笑わす。窓から下を見たミレイの視界には、ルルーシュとライと、遠くから、二人のもとへと駆け寄るシャーリーの姿を捉えた。
 何を話しているのか此処からは、聞こえないけれど、それを少し見るようにして、ミレイは、生徒会にある自分の椅子へと腰掛けた。

 シャーリーが戻ってくるまでの間、しばし、飲み物を片手に待っておいたミレイだった。

 


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