コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
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★ お気に入り
★2009/11/02 (Mon)
Girls Dream of bubble・番外編 気をつけろだなんて今更
ハロウィン祭。
仮装した面々がお決まりの言葉を口にして、持っているお菓子をあげたり貰ったり、なければ悪戯を仕掛けるというもの。
ハロウィンのイベントと特に変わることもないが、ただあるとするなら、生徒会の誰かを捕まえた場合のみ、特典がつくということだけ。
そうして開始の合図が、放送室から全クラスに届くように響いた後で、教室に留まることなく生徒の手を逃れ、たどり着いた場所は、生徒会室。
ミレイがいるであろう事は予想していたライは、早速乗り込むように扉を開いた。
「おほほほほっ!、よく来たな。其処の娘たちよ。わらわの贄に選ばれたことを誇りがいいっ」
頭には被り物であるだろう髪のように伸びた蛇をつけて、胸元の開いた怪しげながらも気品のあるロングドレス姿は、メドゥーサーなのだろうか。
ミレイは既に役に入っているらしく、高笑いを浮かべ机の上に立っていた。
その視線の先を辿ると、女装した姿のリヴァルとスザクがいた。顔には濃いと思うほど化粧を施し、何もいわずとも不気味に映る。
「キャー!!」
「どうか、妹だけでもお助けください!」
「何を言うのよ!。スザク、それじゃあ貴方が!」
こちらも設定付けの何かの役に入ってるのは明確で、ライは無言でゆっくりと扉を閉めようとした。だが、其処に待ったとミレイの声がかかると同時に室内へと引き込まれる。
「もう、閉めないでよ。何かツッコミが来るかと、期待してたのに」
「いや、どう扱っていいのか、そもそも入ってきてよいのか、対応に困った」
「小芝居をやってみるのも楽しいかと思って、ちょっとやってみただけだけど、貴方も混ざってみれば?。結構楽しいわよ~」
「そうだぜ。ハロウィンでしか出来ないことてのもあるだろう。例えば、人を恐怖に驚かしたりとかさ」
リヴァルとスザクのメイクをそれぞれ見て、
「それも、おどろしいということか」
「まぁー、失礼しちゃうわねぇ、私達だって十分これでも可愛いのに」
「ねぇ?」
リヴァルの悪ふざけに悪乗りで同意するスザク、ついていけないと後ろに一歩引いたライの顔は、僅かながら青ざめていた。
「本気でひくなよ。ノリでやってるだけなんだからさぁ~」
普段どおりの口調に戻ったリヴァルに安堵する。
「ああ、すまない。女言葉が上手く出ているから」
「そんなに難しくはないけど、誰だってやろうと思えば出来るから。俺達みたいに」
自分を指差すリヴァルの言葉をきっかけに、スザクが思いついたようで、
「そうだ。ライも僕達の口調真似してみたら?」
「それは、君達が先ほど使っていた女言葉を真似ろということか」
「うん」
表情から見ても、悪意は見えなかったものの、だからといって、それにわかったと納得するライではなかった。
ライの心情読むまもなく、リヴァルが諭すようにいう。
「スザク・・・。それだとシャレにならないから」
「そうかな?。案外、今のスタイルに似合ってると思うけど」
スザクはあくまで、ハロウィンのイベントに遊び心として息抜きに、自分を変えてみるのもいいのではないかと思っただけなのだが、
「いや、僕は男だ」
頑なにそこは間違えない即答するライに、それを聞いたリヴァルが、にやりと笑うと、
「私達よりそんなに女装が似合っているのに、勿体無い」
「うんうん」
素直に同意するスザクへと、ライの物言いたげな視線は刺さる。
「その辺にしときなさいよー。二人とも。ライであんまりからかわないの」
ミレイが注意すると、二人はいい返事を返して、それ以上ライをからかうことを止めた。リヴァルはともかく、スザクの場合、本気としか思えなかったが、あまり深く追求すると、また女言葉がどうのと話が戻りそうなので、ライは冗談だったと受け止め、触れないことにした。
「ところで、ライ。まだハロウィン祭の真っ最中なのに、此処に来たって事は、何かあってなんでしょ? わたし?それとも、二人のどちらかに用事?それとも、お菓子に貰いにきたのなら、たっぷりと用意してあるわよ」
「ミレイさんに言いたいことがある」
「何かしら? その顔だと、もしかして放送で言った特典の事」
「ああ、わかっているなら、何故あんなことを」
「ハロウィン祭の間に、生徒会の誰かを捕まえた人には、会長命令でその一人と一日デートの権限を与える!、って言うアレ?」
「ああ」
「Trick or treat!」
突然高らかにミレイが言うので、ライは目を瞬かせる。
「?」
「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞって言葉だけど、ハロウィン祭としてはそれだけじゃ~物足りないから、そうした特典をつけたほうがより盛り上がるじゃない」
「だが、他のメンバーの体力を考えると、それは時間の問題だろう」
「逃げ回る範囲は学園内だけといっても広いのよ。逃げ隠れできる場所って、探せばいくらでもあるわよ」
口を開いこうとしたライに人差し指を当てて、ミレイがとめる。
「人の心配より、まずは自分の心配してみるのが先決なんじゃない?」
「そうそう。俺の情報だと、お前の事狙ってる奴、結構多いからな。以前よりも増して。だから、気をつけろよ」
「皆張り切ってるからね。君も負けずに最後まで頑張ってみなよ」
ミレイに続いて、リヴァルとスザクから、それぞれ声援を受ける。
気にしすぎな気がするが、ライは女性の体となって、より女子からも男からも人気があるという自覚が持ててない為、周りに注意しておいたほうがいいという忠告は、ライにきちんと伝わったかどうかはわかるものではない。
「ところで、お菓子まだまだあるけど、今持っているお菓子で足りないのなら、いつでも補給しに来てもいいわよ。好きなものがあるなら貰っておいてもいいけど、幾つか多めに持っておく?」
「気持ちはありがたいが、今は、結構だ。それに、足りなくなることはない」
「其処まで、逃げ切る自信があるならいいけど、遠慮しないでよ。どーしても、助けが欲しいときは、私も含めてだけど必ず助けに向かうから、ちゃんと呼びなさいよ」
保護者らしい物言いに、ライは口を緩めると、
「やっと、笑ったわね。その感じでハロウィン祭楽しんできなさい」
「ああ・・・では、失礼する」
「お前のお菓子は重要だから、あげる時は注意しとけよ」
「頑張ってね」
なにやら、背中越しに声援を受けて、ライは生徒会室の扉から出て行った。
これ以上、ミレイに変える意思はないことを知ってかその顔には、諦めの色が見える。
溜息を殺して、生徒会室から遠のきながら、ミレイ達の言った言葉を思い返していた。
みなの心配よりもどちらかというとライの方が、後々大変だということを、その後ライはミレイ達の言葉の意味を理解するのだった。
[留め]
ハロウィン祭。
仮装した面々がお決まりの言葉を口にして、持っているお菓子をあげたり貰ったり、なければ悪戯を仕掛けるというもの。
ハロウィンのイベントと特に変わることもないが、ただあるとするなら、生徒会の誰かを捕まえた場合のみ、特典がつくということだけ。
そうして開始の合図が、放送室から全クラスに届くように響いた後で、教室に留まることなく生徒の手を逃れ、たどり着いた場所は、生徒会室。
ミレイがいるであろう事は予想していたライは、早速乗り込むように扉を開いた。
「おほほほほっ!、よく来たな。其処の娘たちよ。わらわの贄に選ばれたことを誇りがいいっ」
頭には被り物であるだろう髪のように伸びた蛇をつけて、胸元の開いた怪しげながらも気品のあるロングドレス姿は、メドゥーサーなのだろうか。
ミレイは既に役に入っているらしく、高笑いを浮かべ机の上に立っていた。
その視線の先を辿ると、女装した姿のリヴァルとスザクがいた。顔には濃いと思うほど化粧を施し、何もいわずとも不気味に映る。
「キャー!!」
「どうか、妹だけでもお助けください!」
「何を言うのよ!。スザク、それじゃあ貴方が!」
こちらも設定付けの何かの役に入ってるのは明確で、ライは無言でゆっくりと扉を閉めようとした。だが、其処に待ったとミレイの声がかかると同時に室内へと引き込まれる。
「もう、閉めないでよ。何かツッコミが来るかと、期待してたのに」
「いや、どう扱っていいのか、そもそも入ってきてよいのか、対応に困った」
「小芝居をやってみるのも楽しいかと思って、ちょっとやってみただけだけど、貴方も混ざってみれば?。結構楽しいわよ~」
「そうだぜ。ハロウィンでしか出来ないことてのもあるだろう。例えば、人を恐怖に驚かしたりとかさ」
リヴァルとスザクのメイクをそれぞれ見て、
「それも、おどろしいということか」
「まぁー、失礼しちゃうわねぇ、私達だって十分これでも可愛いのに」
「ねぇ?」
リヴァルの悪ふざけに悪乗りで同意するスザク、ついていけないと後ろに一歩引いたライの顔は、僅かながら青ざめていた。
「本気でひくなよ。ノリでやってるだけなんだからさぁ~」
普段どおりの口調に戻ったリヴァルに安堵する。
「ああ、すまない。女言葉が上手く出ているから」
「そんなに難しくはないけど、誰だってやろうと思えば出来るから。俺達みたいに」
自分を指差すリヴァルの言葉をきっかけに、スザクが思いついたようで、
「そうだ。ライも僕達の口調真似してみたら?」
「それは、君達が先ほど使っていた女言葉を真似ろということか」
「うん」
表情から見ても、悪意は見えなかったものの、だからといって、それにわかったと納得するライではなかった。
ライの心情読むまもなく、リヴァルが諭すようにいう。
「スザク・・・。それだとシャレにならないから」
「そうかな?。案外、今のスタイルに似合ってると思うけど」
スザクはあくまで、ハロウィンのイベントに遊び心として息抜きに、自分を変えてみるのもいいのではないかと思っただけなのだが、
「いや、僕は男だ」
頑なにそこは間違えない即答するライに、それを聞いたリヴァルが、にやりと笑うと、
「私達よりそんなに女装が似合っているのに、勿体無い」
「うんうん」
素直に同意するスザクへと、ライの物言いたげな視線は刺さる。
「その辺にしときなさいよー。二人とも。ライであんまりからかわないの」
ミレイが注意すると、二人はいい返事を返して、それ以上ライをからかうことを止めた。リヴァルはともかく、スザクの場合、本気としか思えなかったが、あまり深く追求すると、また女言葉がどうのと話が戻りそうなので、ライは冗談だったと受け止め、触れないことにした。
「ところで、ライ。まだハロウィン祭の真っ最中なのに、此処に来たって事は、何かあってなんでしょ? わたし?それとも、二人のどちらかに用事?それとも、お菓子に貰いにきたのなら、たっぷりと用意してあるわよ」
「ミレイさんに言いたいことがある」
「何かしら? その顔だと、もしかして放送で言った特典の事」
「ああ、わかっているなら、何故あんなことを」
「ハロウィン祭の間に、生徒会の誰かを捕まえた人には、会長命令でその一人と一日デートの権限を与える!、って言うアレ?」
「ああ」
「Trick or treat!」
突然高らかにミレイが言うので、ライは目を瞬かせる。
「?」
「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞって言葉だけど、ハロウィン祭としてはそれだけじゃ~物足りないから、そうした特典をつけたほうがより盛り上がるじゃない」
「だが、他のメンバーの体力を考えると、それは時間の問題だろう」
「逃げ回る範囲は学園内だけといっても広いのよ。逃げ隠れできる場所って、探せばいくらでもあるわよ」
口を開いこうとしたライに人差し指を当てて、ミレイがとめる。
「人の心配より、まずは自分の心配してみるのが先決なんじゃない?」
「そうそう。俺の情報だと、お前の事狙ってる奴、結構多いからな。以前よりも増して。だから、気をつけろよ」
「皆張り切ってるからね。君も負けずに最後まで頑張ってみなよ」
ミレイに続いて、リヴァルとスザクから、それぞれ声援を受ける。
気にしすぎな気がするが、ライは女性の体となって、より女子からも男からも人気があるという自覚が持ててない為、周りに注意しておいたほうがいいという忠告は、ライにきちんと伝わったかどうかはわかるものではない。
「ところで、お菓子まだまだあるけど、今持っているお菓子で足りないのなら、いつでも補給しに来てもいいわよ。好きなものがあるなら貰っておいてもいいけど、幾つか多めに持っておく?」
「気持ちはありがたいが、今は、結構だ。それに、足りなくなることはない」
「其処まで、逃げ切る自信があるならいいけど、遠慮しないでよ。どーしても、助けが欲しいときは、私も含めてだけど必ず助けに向かうから、ちゃんと呼びなさいよ」
保護者らしい物言いに、ライは口を緩めると、
「やっと、笑ったわね。その感じでハロウィン祭楽しんできなさい」
「ああ・・・では、失礼する」
「お前のお菓子は重要だから、あげる時は注意しとけよ」
「頑張ってね」
なにやら、背中越しに声援を受けて、ライは生徒会室の扉から出て行った。
これ以上、ミレイに変える意思はないことを知ってかその顔には、諦めの色が見える。
溜息を殺して、生徒会室から遠のきながら、ミレイ達の言った言葉を思い返していた。
みなの心配よりもどちらかというとライの方が、後々大変だということを、その後ライはミレイ達の言葉の意味を理解するのだった。
[留め]
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