コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/08/29 (Sun)
訪問者様方ありがとう。拍手をポチりと押してくださった方、投票、ありがとうございます!。マイペースながら、これからもこれを励みに頑張ります!
赤頭巾と狼パロの続きで第五話
赤頭巾の神楽耶×狼のライです。
お話は、続きからになります。
拍手を送る
赤頭巾と狼パロの続きで第五話
赤頭巾の神楽耶×狼のライです。
お話は、続きからになります。
拍手を送る
名前の落し物
「私は、べらべらと他人に言いふらすほど口の軽い人間では」
「だが、友達には教えるのだろう。その友達が別の人間へとそこから広がっていく保証がないといえるのか?」
先ほど心許したように思えたのだが、どこが拒絶を含むのは、彼にも人に関わって何かあったのだろうか、突き放す物言いが冷たく、神楽耶は聞けないまま顔を俯かせる。
「それは・・・」
気を許す友達がまた別の人間へと語り、その話を知った人間の一人が、此処へときてそのままにしておくかなんてわからなかった。
街の花屋にしても、これほどの綺麗な花はない。根こそぎ取られる可能性だってないわけではなかった。
そうすれば、此処は単なる平地となり、自然の流れを変えてしまうものになり、この光景も見られなくなるだろう。
そう思うと何も言えない神楽耶の淋しげに目を伏せた表情に気づいてか、ライは少しだけやんわりとした口調で言葉を付け足した。
「花を摘むことは許可は出来ないが、君がこの光景を見せたいと思う人間がもしいるのなら、信頼する人を一人だけ連れてくればいい。その時は、僕がまた此処に案内する。それだけはこの場で約束しよう」
顔をあげた神楽耶はライを見やる。表情は変わらないながらも瞳が何処か優しく見えたのは、花を見た後だからだろうか。
「案内って、私はまだ貴方の名前さえ知りませんのよ!」
そうだ。今日一番に聞きたかったことがそれだと思い出したように神楽耶は強く言った。
予想外の言葉に目を瞬かせたライは、なんだか不思議なものを見るように見つめてから、顔を背けたのは、戸惑いも見えたのだが、何より照れ隠しのようにも神楽耶の瞳には映った。
「・・・僕は本当の名を知らない。けれど、ライラックの花の下で名づけられた、ライという名前が今の僕の名前だ」
愛しい名前をかみしめるように神楽耶は繰り返した。
「ライ・・・」
そして、ゆっくりと立ち上がった神楽耶は、スカートの裾を両手で広げるようにその場でお辞儀をした後で、
「私は、神楽耶。神楽耶です。互いに名乗ったからには、君と呼ばず名前で呼んでください。もう、此処の秘密を一つ知ったのですから、貴方と私は赤の他人ではないのですから」
笑顔でライに笑いかけた。
狼と関わるはずもないと思っていた自分が、今度は狼のライと少しでも仲良くなりたいと思ってることに、会うまでの今まで彼の何を恐れていたのだろうと自分に笑うようにして神楽耶は笑う。
恐れられることはあっても笑いかけられたのは慣れていないのだろうと思っていた神楽耶だったが、
「・・・ああ」
目を瞬かせたライが、少し笑ったように目を細めたのを初めて見てどきりと鼓動か跳ねた。
近寄りがたい、ううん、自分が思ったよりも彼は普通の狼とは違うのだと、そして自分はまだ日が浅いにも関わらず、ライの事が好きになっているのだと神楽耶はその時になってようやく自覚するのだった。
続く
「私は、べらべらと他人に言いふらすほど口の軽い人間では」
「だが、友達には教えるのだろう。その友達が別の人間へとそこから広がっていく保証がないといえるのか?」
先ほど心許したように思えたのだが、どこが拒絶を含むのは、彼にも人に関わって何かあったのだろうか、突き放す物言いが冷たく、神楽耶は聞けないまま顔を俯かせる。
「それは・・・」
気を許す友達がまた別の人間へと語り、その話を知った人間の一人が、此処へときてそのままにしておくかなんてわからなかった。
街の花屋にしても、これほどの綺麗な花はない。根こそぎ取られる可能性だってないわけではなかった。
そうすれば、此処は単なる平地となり、自然の流れを変えてしまうものになり、この光景も見られなくなるだろう。
そう思うと何も言えない神楽耶の淋しげに目を伏せた表情に気づいてか、ライは少しだけやんわりとした口調で言葉を付け足した。
「花を摘むことは許可は出来ないが、君がこの光景を見せたいと思う人間がもしいるのなら、信頼する人を一人だけ連れてくればいい。その時は、僕がまた此処に案内する。それだけはこの場で約束しよう」
顔をあげた神楽耶はライを見やる。表情は変わらないながらも瞳が何処か優しく見えたのは、花を見た後だからだろうか。
「案内って、私はまだ貴方の名前さえ知りませんのよ!」
そうだ。今日一番に聞きたかったことがそれだと思い出したように神楽耶は強く言った。
予想外の言葉に目を瞬かせたライは、なんだか不思議なものを見るように見つめてから、顔を背けたのは、戸惑いも見えたのだが、何より照れ隠しのようにも神楽耶の瞳には映った。
「・・・僕は本当の名を知らない。けれど、ライラックの花の下で名づけられた、ライという名前が今の僕の名前だ」
愛しい名前をかみしめるように神楽耶は繰り返した。
「ライ・・・」
そして、ゆっくりと立ち上がった神楽耶は、スカートの裾を両手で広げるようにその場でお辞儀をした後で、
「私は、神楽耶。神楽耶です。互いに名乗ったからには、君と呼ばず名前で呼んでください。もう、此処の秘密を一つ知ったのですから、貴方と私は赤の他人ではないのですから」
笑顔でライに笑いかけた。
狼と関わるはずもないと思っていた自分が、今度は狼のライと少しでも仲良くなりたいと思ってることに、会うまでの今まで彼の何を恐れていたのだろうと自分に笑うようにして神楽耶は笑う。
恐れられることはあっても笑いかけられたのは慣れていないのだろうと思っていた神楽耶だったが、
「・・・ああ」
目を瞬かせたライが、少し笑ったように目を細めたのを初めて見てどきりと鼓動か跳ねた。
近寄りがたい、ううん、自分が思ったよりも彼は普通の狼とは違うのだと、そして自分はまだ日が浅いにも関わらず、ライの事が好きになっているのだと神楽耶はその時になってようやく自覚するのだった。
続く
PR
この記事にコメントする