コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/11/08 (Mon)
Girls Dream of bubble・番外編 痛みに比例する感情
カーテンのしいた保健室ではなく、大事をとって早退したと申し出てから、先に部屋に運んで安静にしているものの、ライの表情を、いや、ライがちゃんと寝ているかどうかを確認するようにルルーシュが部屋を訪れる。
一応部屋にはいるときに声はかけたが、返事はなく、連れてきたときのままライは苦痛を浮かべたまま眉を顰める。
魘されている訳ではないが、それが妙に痛々しく思い、何が原因でこうなったのかと原因を追究するようにライへと視線を落としたまま、ルルーシュは自分の不甲斐なさと行き場のない感情に眉を顰める。
「あいつが、近づいてきているのかもしれんな」
扉が開く音を聞いたのだが、あえて知らぬ振りしていたのは、今は授業、咲世子には目が覚めたら呼びつけると言って近寄らせてない上で、訪問してくる人は誰がわかっていたからだった。
「C.C.何を知っている」
振り返ることもなくライへと視線を送ったまま問いかけるルルーシュに、壁に寄りかかったままC.C.がいつもの口調にどことなくこんな日が来るであろうと想定したような知った口調で返す。
「見たとおりだ。私は、何も知らん」
「嘘をつくな。ライの突然の体調不良、一時的に自我さえも失った原因を知っているからこそこうして此処にいるんじゃないのか」
今度こそ、C.C.へと振り返ったルルーシュの表情に、いつもの冷静さは少し欠け焦りの見え隠れして、C.C.は目を伏せるようにして呟く。
それは、ルルーシュのみ僅かに聞こえる声だった。
「お前が知ったことでどうにかできる問題ではない。これは、ライ個人の問題なのだからな」
マオの時にもみた、どこか悲しげな表情を見せるけれど、やはり、ギアスの契約者であるC.C.が何かを知っているのだと感じて、問いかける。
どーしてもこんな状態に陥った相手を見つけ出し、ライを助けたかったのもあるのだが、それ以上にルルーシュの心奥深く芽生えた感情が関係して、必死を押し殺すような表情をするのだろう。
それをC.C.は一瞥するが、何も言わなかった。
「どういうことだ?」
言葉強く話せと含んだやや強引な物言いのルルーシュに、少し口を緩めて、
「唯一教えられることは、私と同じ契約者が近くにいるということだ」
「何?」
「それが誰なのかは、ライしか知らないことだがな」
そこまでしか今はわからないとでもいうように、C.C.の視線を向けた先を追いかけ、ルルーシュもライを見る。
そういえば、記憶喪失で忘れていたが、確かにライもギアスを持つ。
それが契約者と交わされた上での王の力だ。
けれど、そのライの契約者に会った事もなければ、ライにそれを訊ねた事は一度もなかった。
ただナナリーに言われたようにライと自分は何か似ているものがある。
それは鏡の裏と表のように面して、記憶喪失で行き場のないライと自分達の境遇やらがどこか似ている様に感じて、性格も含めた付き合いをしていくうちに、自然と傍にいることに何の抵抗もなくなり、警戒心も不思議と薄れていくようになった。
言葉少なだが、自分達の事は話した事はあるものの、よくよく見てみれば今いるライの事以外で、ライの関わる過去すらも何も知らないのだと痛感した。
そう何も、本人すらも忘れている過去を誰が知るわけでもない。
その契約者を除いては。
続く
カーテンのしいた保健室ではなく、大事をとって早退したと申し出てから、先に部屋に運んで安静にしているものの、ライの表情を、いや、ライがちゃんと寝ているかどうかを確認するようにルルーシュが部屋を訪れる。
一応部屋にはいるときに声はかけたが、返事はなく、連れてきたときのままライは苦痛を浮かべたまま眉を顰める。
魘されている訳ではないが、それが妙に痛々しく思い、何が原因でこうなったのかと原因を追究するようにライへと視線を落としたまま、ルルーシュは自分の不甲斐なさと行き場のない感情に眉を顰める。
「あいつが、近づいてきているのかもしれんな」
扉が開く音を聞いたのだが、あえて知らぬ振りしていたのは、今は授業、咲世子には目が覚めたら呼びつけると言って近寄らせてない上で、訪問してくる人は誰がわかっていたからだった。
「C.C.何を知っている」
振り返ることもなくライへと視線を送ったまま問いかけるルルーシュに、壁に寄りかかったままC.C.がいつもの口調にどことなくこんな日が来るであろうと想定したような知った口調で返す。
「見たとおりだ。私は、何も知らん」
「嘘をつくな。ライの突然の体調不良、一時的に自我さえも失った原因を知っているからこそこうして此処にいるんじゃないのか」
今度こそ、C.C.へと振り返ったルルーシュの表情に、いつもの冷静さは少し欠け焦りの見え隠れして、C.C.は目を伏せるようにして呟く。
それは、ルルーシュのみ僅かに聞こえる声だった。
「お前が知ったことでどうにかできる問題ではない。これは、ライ個人の問題なのだからな」
マオの時にもみた、どこか悲しげな表情を見せるけれど、やはり、ギアスの契約者であるC.C.が何かを知っているのだと感じて、問いかける。
どーしてもこんな状態に陥った相手を見つけ出し、ライを助けたかったのもあるのだが、それ以上にルルーシュの心奥深く芽生えた感情が関係して、必死を押し殺すような表情をするのだろう。
それをC.C.は一瞥するが、何も言わなかった。
「どういうことだ?」
言葉強く話せと含んだやや強引な物言いのルルーシュに、少し口を緩めて、
「唯一教えられることは、私と同じ契約者が近くにいるということだ」
「何?」
「それが誰なのかは、ライしか知らないことだがな」
そこまでしか今はわからないとでもいうように、C.C.の視線を向けた先を追いかけ、ルルーシュもライを見る。
そういえば、記憶喪失で忘れていたが、確かにライもギアスを持つ。
それが契約者と交わされた上での王の力だ。
けれど、そのライの契約者に会った事もなければ、ライにそれを訊ねた事は一度もなかった。
ただナナリーに言われたようにライと自分は何か似ているものがある。
それは鏡の裏と表のように面して、記憶喪失で行き場のないライと自分達の境遇やらがどこか似ている様に感じて、性格も含めた付き合いをしていくうちに、自然と傍にいることに何の抵抗もなくなり、警戒心も不思議と薄れていくようになった。
言葉少なだが、自分達の事は話した事はあるものの、よくよく見てみれば今いるライの事以外で、ライの関わる過去すらも何も知らないのだと痛感した。
そう何も、本人すらも忘れている過去を誰が知るわけでもない。
その契約者を除いては。
続く
PR
この記事にコメントする