コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2010/11/01 (Mon)
甘い言葉と擦り寄る体温
普段は私の傍へと椅子を引き寄せるようにして腰掛けて、本を開いたライさんのよく通る澄んだ音に心地よくて耳を静かに傾けているのだけど、
「また、頼んでもいいですか」
腰を上げたライさんの服の裾を掴んで、ライさんにだけわかるおねだりしてみた。
笑うかなと思って見上げた私に、ライさんがその場でひざまづく気配を感じ視線で追いかける。
「何を希望しますか?」
断るまでもなく、どこか私の我が侭にちょっとだけ喜ぶようなそんな響きを持っていた。
言葉を待っている雰囲気で読み取って、私は少しだけ頬を染まるのを意識しながら自分の強い意志を示した。
「ライさんの近くでお話を聞きたいです」
以前、お兄様の事で元気のなかった私に、ライさんが気遣いに、隣に並ぶようにソファに一緒に腰掛けて本を読んだ。あれがもう一度、やってみたいそんな欲求が私を動かして、恥ずかしげもなく口にする。
「ナナリー姫の、望みのままに」
持っていた本がお姫様のお話だからかわからなかったけれど、ライさんは騎士の様にきちんと態度を改めた言葉は真面目だったけれど、どこか冗談を含ませるかのように私の中で響いた。
お姫様扱いされているようで、気恥ずかしくなるけれど、嬉しさだけは変わらない。
私は微笑んだのを合図に、ゆったりとした動作で立ち上がったライさんが私の腰に手を添える。
ふわりと体が浮くのにちょっと驚きつつも、ライさんにしっかり掴まるように首に手を回す。
そうして抱えれるようにソファへと運ばれると、私の座った後で隣にライさんが座って、二人で本を持つ。
後ろから抱きこまれるみたいに、ライさんの男の人の手とは思えない細く綺麗な白い手が、私の手に重なる。
距離はいつもよりも近くなる。
耳に触れるほどにライさんの声も耳朶に届いて、背中越しに伝わる体温も、ドキドキと高鳴る心臓の音さえ聞こえてきてしまいそうになるけれど、私は嬉しさをかみしめながら肩越しにライさんへと振り返る。
「お姫様と不思議な魔法使い」
タイトルからライさんの言葉で物語が読まれていく。
不思議と引き込まれるのは、ライさんの語りが上手いからかもしれないけど、ライさんが読んでいる、ただそれだけで素敵な物語のように紡がれる。
聞きながら時折、ライさんを少しだけ微笑む気配があるのに、私はまた笑って話の世界に戻る。
何度かそんなことを交わして、お話の途中、気になる台詞を見つめてライさんに声をかける。
気になる。ううん、違う意味があったけれど、それは内緒にして。
続く
普段は私の傍へと椅子を引き寄せるようにして腰掛けて、本を開いたライさんのよく通る澄んだ音に心地よくて耳を静かに傾けているのだけど、
「また、頼んでもいいですか」
腰を上げたライさんの服の裾を掴んで、ライさんにだけわかるおねだりしてみた。
笑うかなと思って見上げた私に、ライさんがその場でひざまづく気配を感じ視線で追いかける。
「何を希望しますか?」
断るまでもなく、どこか私の我が侭にちょっとだけ喜ぶようなそんな響きを持っていた。
言葉を待っている雰囲気で読み取って、私は少しだけ頬を染まるのを意識しながら自分の強い意志を示した。
「ライさんの近くでお話を聞きたいです」
以前、お兄様の事で元気のなかった私に、ライさんが気遣いに、隣に並ぶようにソファに一緒に腰掛けて本を読んだ。あれがもう一度、やってみたいそんな欲求が私を動かして、恥ずかしげもなく口にする。
「ナナリー姫の、望みのままに」
持っていた本がお姫様のお話だからかわからなかったけれど、ライさんは騎士の様にきちんと態度を改めた言葉は真面目だったけれど、どこか冗談を含ませるかのように私の中で響いた。
お姫様扱いされているようで、気恥ずかしくなるけれど、嬉しさだけは変わらない。
私は微笑んだのを合図に、ゆったりとした動作で立ち上がったライさんが私の腰に手を添える。
ふわりと体が浮くのにちょっと驚きつつも、ライさんにしっかり掴まるように首に手を回す。
そうして抱えれるようにソファへと運ばれると、私の座った後で隣にライさんが座って、二人で本を持つ。
後ろから抱きこまれるみたいに、ライさんの男の人の手とは思えない細く綺麗な白い手が、私の手に重なる。
距離はいつもよりも近くなる。
耳に触れるほどにライさんの声も耳朶に届いて、背中越しに伝わる体温も、ドキドキと高鳴る心臓の音さえ聞こえてきてしまいそうになるけれど、私は嬉しさをかみしめながら肩越しにライさんへと振り返る。
「お姫様と不思議な魔法使い」
タイトルからライさんの言葉で物語が読まれていく。
不思議と引き込まれるのは、ライさんの語りが上手いからかもしれないけど、ライさんが読んでいる、ただそれだけで素敵な物語のように紡がれる。
聞きながら時折、ライさんを少しだけ微笑む気配があるのに、私はまた笑って話の世界に戻る。
何度かそんなことを交わして、お話の途中、気になる台詞を見つめてライさんに声をかける。
気になる。ううん、違う意味があったけれど、それは内緒にして。
続く
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