季節はずれの嵐

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青月エンド後の二人
ルルーシュ×ライです。
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季節はずれの嵐



鏡の前、びしっと手を横に伸ばすようにして上着を着込みと、身を引き締めるように襟元をきちりと整え着替えを終わらせ、もう一度鏡の前で確認を済ませると、ルルーシュは出かけ際に出会った咲世子に、出かけてくると言って決戦に向かった。





　外は快晴、早くもはじめから運気が向いているように感じ取れた。
　服装も動きやすいものを重点にしかし、お洒落は忘れていないと思える服装センスで、挑む今日、ルルーシュの辞書に『敗北』そんな言葉は頭の隅にして消去してしまう程にこの日備えた何通りのプランを頭に駆け巡らせるように一度目を閉じた。

　所詮ただのデートなのだが、異様な張りきり方だった。
　事は、昨日屋上に居合わせたライに誘いをかけたのだが、


『お前達の関係。青月の夜を後に単なる幻のようだな』


　いつもどおり恋人となってもこれといって、互いにに欲のないせいか奥手なせいか進展のない二人を見て、C.C.が嫌味を言ったのがきっかけの始まりなのだが、それに触発されたというのか、どこかで現状維持の状態が続いていることに疑問があったのかはわからないが、あのルルーシュからデートに誘われた、リヴァル辺りが明日雪かもと騒ぎ立てるところで、女生徒が喜ぶ事でもあるのだが、誘われたのは他人の好意には妙に疎くスザクと違うタイプの天然さを披露するライなのだ。
　ルルーシュも鈍いほうだが、本人に自覚ないためあえて此処は伏せるとしても苦労はある。
　表情が和らぐようになったライのファンは男女問わず後を多々なく、学園の仲に限らず、知らぬ間に外にも交友関係が広がっていて、これは手を打たねばと画策するのだが、今の関係自体周囲に公表しているものでもない為、ライは俺の恋人だと言える口もなかった。