コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
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★ お気に入り
★2011/05/19 (Thu)
誰かが望んだ誰かの世界
「いや、初耳だ」
「なら、見開いて探せ」
何故、急にそんなことを言い始めるのだろうと不思議そうに目を瞬かせたライに、顔をあげたC.C.は疑問に答えるかのように口にする。
「お前、私といるのに別の事を考えていただろ。ぼんやりと地に足のついていない雲のようにな。私であるから良かったものの」
ぶつぶつと愚痴をこぼすC.C.を知ってか知らすか、ライはそんなにぼんやりとしていただろうかと記憶を辿ってみる合間に、C.C.が続ける。
「お前は過去の記憶がないにしてもだ。先の整理がついていないのは他のものと同一にいることに変わりないのだから、孤独に思う必要はないぞ。探したいものが見つからないときは、見つからないものだ。前進か後退か、それとも神に祈るなりに星に願掛けするなり、一旦気休めでもしてからの方が頭もまわるだろ」
彼女なりの励ましのつもりなのだろうと思うのだが、ライはしばし無言で耳を傾けたまま、意外そうに口にした。
「・・・君でもそんな言葉をかけるのだな」
「ふっ、失礼だな。お前には、私はどんな女に見えているというんだ?」
食べかけのパンをライに向けるように問いかけてきたC.C.。
「君が口にする魔女、だろうか」
「よくわかってるじゃないか。坊や」
楽しげに目を細めたC.C.は再び残りのパンにかぶりついた。
C.C.に言われたわけではないが、星に願いことがあるとすれば今の自分は何を願うのだろうとライは考えた。
記憶を戻して欲しい事か、それとも以前にいた故郷に帰りたいか、どちらにしてもそれは今の環境を捨て去ることにライは抵抗を覚えた。
それと共に、今の世界をどこか遠くのように感じていた自分が、ミレイ達と出会い、生活するようになって、心に変化が訪れていることに驚きつつも、願い事を考える合間にC.C.が脳裏をかすめて、ライは小さく笑みを漏らした。
流れ星はまだ見えずにいたけれど、それでも見えるものは確かにあった。
願いがあるのだとすれば、それは随分と身近にあるのかもしれないと気づいたからだった。
終わり
誰かが望んだ誰かの世界
「いや、初耳だ」
「なら、見開いて探せ」
何故、急にそんなことを言い始めるのだろうと不思議そうに目を瞬かせたライに、顔をあげたC.C.は疑問に答えるかのように口にする。
「お前、私といるのに別の事を考えていただろ。ぼんやりと地に足のついていない雲のようにな。私であるから良かったものの」
ぶつぶつと愚痴をこぼすC.C.を知ってか知らすか、ライはそんなにぼんやりとしていただろうかと記憶を辿ってみる合間に、C.C.が続ける。
「お前は過去の記憶がないにしてもだ。先の整理がついていないのは他のものと同一にいることに変わりないのだから、孤独に思う必要はないぞ。探したいものが見つからないときは、見つからないものだ。前進か後退か、それとも神に祈るなりに星に願掛けするなり、一旦気休めでもしてからの方が頭もまわるだろ」
彼女なりの励ましのつもりなのだろうと思うのだが、ライはしばし無言で耳を傾けたまま、意外そうに口にした。
「・・・君でもそんな言葉をかけるのだな」
「ふっ、失礼だな。お前には、私はどんな女に見えているというんだ?」
食べかけのパンをライに向けるように問いかけてきたC.C.。
「君が口にする魔女、だろうか」
「よくわかってるじゃないか。坊や」
楽しげに目を細めたC.C.は再び残りのパンにかぶりついた。
C.C.に言われたわけではないが、星に願いことがあるとすれば今の自分は何を願うのだろうとライは考えた。
記憶を戻して欲しい事か、それとも以前にいた故郷に帰りたいか、どちらにしてもそれは今の環境を捨て去ることにライは抵抗を覚えた。
それと共に、今の世界をどこか遠くのように感じていた自分が、ミレイ達と出会い、生活するようになって、心に変化が訪れていることに驚きつつも、願い事を考える合間にC.C.が脳裏をかすめて、ライは小さく笑みを漏らした。
流れ星はまだ見えずにいたけれど、それでも見えるものは確かにあった。
願いがあるのだとすれば、それは随分と身近にあるのかもしれないと気づいたからだった。
終わり
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