コードギアスLostcolors、美人のライ受け絶愛プログ。まったり自己満足で書いております。
★ カテゴリー
カテゴリー別に分かれていて、下に表示されるようになっています。
----LC----- ライ関連
----LC小説---- BL小説
----LC小説Ⅱ---- BL小説
----小説以外---- その他
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★ プロフィール
HN:
ナッキー観音
HP:
性別:
女性
趣味:
BLゲーム/男主夢小説/小説書き
自己紹介:
(女性主権のBL編)(BL編)ライ・受ラブ同盟
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
別プログは、テキスト中心。
主に、LCライ受けの二次創作小説と名前変換無の夢小説[銀魂おおぶりテニプリ]等を取り扱っています。
↑別プログにて ルルライ話追加しました。二次創作(コードギアスLC、君に届け、黒執事、おお振り、テニプリ、銀魂)&BLとNLのオリジナルストーリーなどまいぺーすに更新中
★ お気に入り
★2011/06/09 (Thu)
My being me きっと私は知っていた、けれど
綺麗な少年の名前を知り、友達となったからも変わらずナナリーは会いにきていた。
記憶喪失だというライと少しずつ慣れてきたからか、くだけた言葉になったナナリー。
我侭を言ってライの隣に座らせてもらったとき話した事をふと思い出していた。
『私、貴方の名前を呼びたい!』
『えっ?』
『だって、いつも、あのとか、貴方とか言ってるけど、本当は名前で呼びたいよ。 私ね、貴方の名前を知って覚えてこれからどんどん呼んでいきたいの!。だから、貴方の名前を聞かせてくれる?』
無邪気に尋ねてくるナナリーに、ライは初めての友達の扱いに困惑しつつも、じゃれついてきた子犬を手のひらで優しく頭を撫でるままに、口を開く。
『・・・ライ。っと呼ばれている』
誰かを思い浮かべてかどこか遠い目をしてライは言った。
『呼ばれている?』
『うん。・・・それが本名かどうかはわからないから、ライとしか言えないんだ』
『・・・ライ。・・・ライ・・・うん!』
かみ締めるように名前を呟くままに頷いたナナリーに、ライは小首を傾げた。
『でも、貴方の名前だもん!。これから私、いっぱーい呼ぶからね!』
力説に胸の前で拳を握り締めて微笑むナナリーに、澄んだ灰青の瞳を瞬かせたライはやがて表情を緩和させて、照れたように頬を僅かに染めて、初めての笑顔を見せてくれた。
目を細めるような微笑だったけれど、それでも初めて見たその表情はナナリーには雰囲気でしか伝わらなかったか、とても穏やかに優しいものに感じるのだった。
そんなことを思い出しつつも口元が緩ぬのを隠さず、ナナリーは大きな声で名前を呼んだ。
「ライ!」
独特な気配は間違えなくライのもので、いつもなら、ナナリーと返る声はなく、首輪かしげたのは、他にも訪問者がいたからだった。
ライの周りにうろつく子犬ではなく、見覚えのある感じと声だったからだ。
「退け!」
「嫌だ!! お前が俺の話を聞かずに逃げるうちは、此処はどかないからな!」
声は下から聞こえてきた。
ナナリーには見えてなかったが、ライとスザクは一緒にいて、しかも地面に倒れるようにしてそこにいたのだ。
何故か、スザクがライの両手を捕らえるようにして、馬乗りになった状態で。
何かあったのかと経緯を知らないナナリーは、スザクはいつライと知り合ったのだろうかと首を傾げるだけだったが、それでも、いつしかライとの楽しい時間を独占していた事が、永遠ではないことにも気づいてからこそ、誰にもいえなかったのだった。
続く
My being me きっと私は知っていた、けれど
綺麗な少年の名前を知り、友達となったからも変わらずナナリーは会いにきていた。
記憶喪失だというライと少しずつ慣れてきたからか、くだけた言葉になったナナリー。
我侭を言ってライの隣に座らせてもらったとき話した事をふと思い出していた。
『私、貴方の名前を呼びたい!』
『えっ?』
『だって、いつも、あのとか、貴方とか言ってるけど、本当は名前で呼びたいよ。 私ね、貴方の名前を知って覚えてこれからどんどん呼んでいきたいの!。だから、貴方の名前を聞かせてくれる?』
無邪気に尋ねてくるナナリーに、ライは初めての友達の扱いに困惑しつつも、じゃれついてきた子犬を手のひらで優しく頭を撫でるままに、口を開く。
『・・・ライ。っと呼ばれている』
誰かを思い浮かべてかどこか遠い目をしてライは言った。
『呼ばれている?』
『うん。・・・それが本名かどうかはわからないから、ライとしか言えないんだ』
『・・・ライ。・・・ライ・・・うん!』
かみ締めるように名前を呟くままに頷いたナナリーに、ライは小首を傾げた。
『でも、貴方の名前だもん!。これから私、いっぱーい呼ぶからね!』
力説に胸の前で拳を握り締めて微笑むナナリーに、澄んだ灰青の瞳を瞬かせたライはやがて表情を緩和させて、照れたように頬を僅かに染めて、初めての笑顔を見せてくれた。
目を細めるような微笑だったけれど、それでも初めて見たその表情はナナリーには雰囲気でしか伝わらなかったか、とても穏やかに優しいものに感じるのだった。
そんなことを思い出しつつも口元が緩ぬのを隠さず、ナナリーは大きな声で名前を呼んだ。
「ライ!」
独特な気配は間違えなくライのもので、いつもなら、ナナリーと返る声はなく、首輪かしげたのは、他にも訪問者がいたからだった。
ライの周りにうろつく子犬ではなく、見覚えのある感じと声だったからだ。
「退け!」
「嫌だ!! お前が俺の話を聞かずに逃げるうちは、此処はどかないからな!」
声は下から聞こえてきた。
ナナリーには見えてなかったが、ライとスザクは一緒にいて、しかも地面に倒れるようにしてそこにいたのだ。
何故か、スザクがライの両手を捕らえるようにして、馬乗りになった状態で。
何かあったのかと経緯を知らないナナリーは、スザクはいつライと知り合ったのだろうかと首を傾げるだけだったが、それでも、いつしかライとの楽しい時間を独占していた事が、永遠ではないことにも気づいてからこそ、誰にもいえなかったのだった。
続く
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