口当たりの良い言葉だけ並べてる

訪問者様、拍手を送ってくださった方、ありがとうございます。これからも頑張ります。
蹴り飛ばした小石はどこへ消えたの続きで、
ルルーシュ×ライです。
お話は、続きからになります。

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口当たりの良い言葉だけ並べてる



「待て待て待てーい」


　リヴァルが歌舞伎役者のように入り込んできた。


「忘れてるけど、ライだって男だろ。だったら、最初から俺たちと一緒になるのが正しい判断だと思わないか？。男女一つ屋根としたって、ライ一人で女子の中にいったら、ハーレムじゃないか。そんな羨ま・・・じゃない男女間の余計なトラブルを回避するためにも、ライはそっちに行かせるわけには行かないな」


　間違ってはいないのだが、女性陣は納得できぬ顔で半眼させてリヴァルを見ていた。


「それって、リヴァルが羨ましいだけじゃないの～？」

「そうだよね～。ライはリヴァルと違って、そんな下心なんてあるわけないよ」


　何故か女子に責められることに、リヴァルは頭を抱えて叫んだ。
そんな話し合いの中で、ルルーシュがライの肩を叩くと来いと言わんばかりに、目配せしてログハウスへと向かっていった。
　それを、目ざとく見つけたリヴァルが声をかける。


「って、ルルーシュ。ライ連れてどこ行く気だよ!」

「どこに行くも何も、荷物を先におくのが優先だろ」


　短い階段に昇るところで、振り返ったルルーシュは平然と返した。


「いや、まあ、そうだけど」

「さっきは何も言わなかったけど、ライが私達と泊まることで反論ないわけよね？」


　確かめるように尋ねたミレイに、ルルーシュはふっと笑うように言った。


「当然ですよ。此処に来る前に、ライは俺との先約があるので俺達のほうで正解です」


　後ろで立ち止まったライの手を掴んだまま、ルルーシュはログハウス内へと進んでいった。
　先手を打たれたとあっけにとられたシャーリーとリヴァル。

　ミレイだけは、面白いことを見つけたようにニヤリと笑っていたのだった。




続く